【ワイン教養】隠れ銘醸地「フィサン」のワインを解説!産地概要から特徴、おすすめ銘柄を紹介!

2023/08/31 ブルゴーニュ

“ブルゴーニュの隠れた銘醸地” や “冬のワイン”と形容されることの多いワイン産地、フィサン。

ワイン愛好家の間でも、思えばまだ一度も飲んだことないかも…なんて方も案外少なくないのではないでは?

しかし、そんなフィサンのワインについて筆者は、高騰するブルゴーニュワインの中でも隠れた銘品が集う、今こそ知るべき穴場な存在だと思っています。

ワイン好きの方でもあまり深くは踏み込んだことのない当産地は、まさに玄人好みの通なワイン産地と言えるでしょう。

そんなフィサンのワインについて当記事では、初心者の方にも分かりやすいようその魅力について迫っていきます。

ぜひ最後までお付き合いください。

執筆者/監修者

田中 純平

✔︎J.S.Aワインエキスパート ✔︎WSET Level3 ✔︎J.S.A SAKE DIPLOMA

大学時代のスペイン留学中にワインの虜となった飲兵衛ライター。 卒業後はフリーランスとして独立し、スペイン語レッスンや(株)楽天グループにて翻訳業務を担当する傍ら、お酒の人気Webメディア複数サイトにて監修ライターを務める。 今はワインD2C会社「HOME WiNE」にも携わり、お客様のワイン相談にお答えするソムリエコンシェルジュサービスを担当しています。

1. フィサンの概要

フィサンとは、ブルゴーニュ地方屈指の赤ワイン銘醸地、コート・ド・ニュイ地区にあるフィサン村で造られるワインのこと。

ブドウ畑が発展していったのは11世紀初頭あたりと歴史古く、ブルゴーニュらしく複数の教会勢力によってブドウ畑が開墾されていきました。

そして、1936年にはフィサン村全域と南隣のブロション村の一部がAOC認定。

また、「AOCフィサン」以外にも「AOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ」を名乗ることも認められています。

*AOCフィサンでは売れないため、「AOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ」をあえて名乗る生産者も多い!

生産量の割合はおよそ赤97%、白3%と赤ワインがほとんど。

今のところグラン・クリュはなく、プルミエ・クリュが6区認定されています。

フィサンの概要まとめ

*フィサン村とブロション村で生産されるワイン
*AOCフィサンないしはAOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュを名乗れる
*生産されるワインのほとんどが赤
*グラン・クリュはなく、プルミエ・クリュのみ

フィサンのテロワール

Free Village Rural photo and picture

ブドウ畑が位置するのは、標高350〜380mの東または南東向き。

プルミエ・クリュは斜面にあり、ここのブドウから造られたワインのラベルには、”Fixin Premier Cru”の表記とともに畑名が記載されます。

土壌はジュラ紀中期の石灰岩や小石の混じった粘土石灰質土壌。

こうした骨格のあるピノ・ノワール造りに最適なテロワールが、隣のジュヴレ・シャンベルタン村と似たワインを生むポイントでもあります。

かのナポレオン…の崇拝者が愛したワイン!?

かの有名なナポレオンが愛したワインといえば、ジュヴレ・シャンベルタン村の最高区画 “シャンベルタン”。

そして、ナポレオン将軍の近衛兵司令官であると同時に、彼を深く信仰する人物としても知られるクロード・ノワゾが愛したワインこそ、このフィサンなのです。

フィサン村にあるナポレオン博物館の隣に、プルミエ・クリュ「クロ・ナポレオン」という名高い畑がありますが、これは当時、この畑の所有者だったノワゾによって命名されました。

現在この畑を所有するのは、フィサン最高のドメーヌとして謳われるピエール・ジェラン。

エチケットには、実際にフィサン村にある「覚醒するナポレオン像」をデザインし、ナポレオンへの敬意を受け継いでいます。

2. “フィサン通” になるための3つのポイント

ここでは、フィサンのワインの特徴ならびに、何がワイン愛好家を魅了しているのかについて3つのポイントにまとめてご紹介します。

これまでフィサンのワインについてよく知らなかった人も、この点だけおさえておけば十分です!

【ポイントその1】グラン・クリュが存在しない!

Free Wall Stones photo and picture

ソムリエ受験経験がある方であれば、否応無しに暗記しなければならなかった「グラン・クリュがあるかないか問題」….。

赤ワイン銘醸地であるコート・ド・ニュイの中にてこのグラン・クリュを持たない村は、「マルサネ村」と「フィサン村」の2つのみとなります。

※マルサネ村に限ってはプルミエ・クリュもないが、現在村を挙げて申請中。

とはいえ、フィサンのいくつかのプルミエ・クリュに限っては、他村のグラン・クリュにも匹敵するというのは有名な話。

過去には、隣村ジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュ以上の価格で取引されていたこともあるほどです。

“グラン・クリュがない=見劣りする” ではなく、”品質自体は比肩しうるにも関わらず割安で買える”という考えの方が的を得ていると言えるでしょう。

フィサンのプルミエ・クリュ

太文字は中でも評価の高い区画

*アルヴレ
*クロ・デュ・シャピートル
*エルヴレ
*クロ・ド・ラ・ペリエール
*クロ・ナポレオン
*ル・メス・バ

【ポイントその2】フィサンの異名は “冬のワイン”

熟成に長い期間を有するフィサンのワインを意味する、”冬のワイン”。

熟成可能なピノ・ノワールに由来する堅牢なストラクチャーを持ち、若いうちこそ固く閉じた印象を受けることに由来しています。

というのも、フィサンはその他ブルゴーニュ銘醸地と比べて北に位置しているため、その分ブドウの成熟も遅かったのです。

しかし最近では温暖化の影響もあり、昔ほどの堅牢な印象はさほど感じなくなってきました。

とはいえ、プルミエ・クリュクラスであれば熟成は必須となるほどリリース当初は固いですので、筆者的には少なくとも8〜10年くらいは寝かせたいところです。

【ポイントその3】人気生産者をおさえる

Free Vines Landscape photo and picture

生産者による特徴をおさえることで、フィサンの楽しみ方が一段と深まること間違いなし。

その他メジャーな村と比べても、比較的評価の高いドメーヌも数が限られていますので、ポイントをおさえやすい産地でもあります。

今回筆者がピックアップしたのは、3人の生産者。

今後も間違いなくフィサンのワインを牽引する生産者ですので、ぜひこの機会に覚えておきましょう!

①ドメーヌ・ピエール・ジェラン

ピエール・ジェランは、フィサン最高の畑の一つとして謳われる「クロ・ナポレオン」をモノポールとするドメーヌ。

※「モノポール」・・・畑を一人の生産者が単独で所有すること

実際の畑の登記名は「Aux Cheuzots(オー・シュゾ)」ですが、ナポレオンにまつわる歴史もあるため「クロ・ナポレオン」の方が広く用いられます。

樹齢50年以上の古木から凝縮感溢れる果実味と、特有の葉巻のようなアロマを呈したワインが造られます。

また、近年は最新設備の機器も導入しつつ、環境保全にも力を入れながらフィサンワインの更なる品質向上へと努めています。


代表銘柄

*フィサン プルミエ・クリュ クロ・ナポレオン モノポール
*ドメーヌ・ピエール・ジェラン フィサン ルージュ


②ドメーヌ・ジョリエ

「クロ・ナポレオン」と双璧を成す高名な区画、「クロ・ド・ラ・ペリエール」を単独所有するドメーヌ・ジョリエ。

AOC制定前は、シャンベルタンと同額で取引されていた歴史があるほど高名な畑。

現在、グラン・クリュ認定を目指した活動も積極的に行なっており、フィサンの今後において非常に重要な生産者の一人であることは間違いありません。

また、畑内で最も冷涼な区画ではシャルドネを用いてフィサン ブランも造っており、希少なフィサンの白ワインとして赤ワイン以上に高値で取引されています。


代表銘柄

*フィサン ルージュ プルミエ・クリュ・クロ・ド・ラ・ペリエール
*フィサン ブラン プルミエ・クリュ・クロ・ド・ラ・ペリエール


③ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ

当主であるアメリー女史によって、より現代的で自然的な造りのもの進化を遂げ続けるドメーヌ。

2016年からは、栽培長をDRCにて長らく経験を積んだ、夫ニコラ・フォール氏が担当。

以来、ブドウの質はさらに高まり、ピュアな果実味と旨味を伴っています。

従来の堅牢なストラクチャーを持ったフィサンと比べ、よりしなやかで柔みのあるスタイルが当ドメーヌ最大の特徴であり、魅力と言えるでしょう。


代表銘柄

*ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ ヴォーヌ・ロマネ
*ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ フィサン ルージュ


3. フィサンの現状と今後

ここでは、フィサンの現状や今後について少し触れたいと思います。

まず現状として、古くからのミネラリーで骨格のある強固なスタイルにも変化が見られること。

若い生産者による、伝統を引き継ぎつつも現代のトレンドであるピュアな果実味を呈した、早くから楽しめる自然派的な手法が増えてきています。

次に今後としては、さらなる温暖化の影響によって、ワインのバランスを四苦八苦して保つ生産者の苦労が考えられます。(※フィサンの生産者に限った話ではありません)

そして、ポジティブな面で言えば、現在ある優れた区画のグラン・クリュ認定に期待したいところです。

例えば、古くから今も変わらない名声を保ち続けるクロ・ド・ラ・ペリエールは、フィサンの期待の星ではないでしょうか。

所有するドメーヌ・ジョリエの当主、ベニーニュ氏も、グラン・クリュ認定のため推進しているそうなので、愛好家としては今後の動向に注目です。

4. フィサンを買うならこれ!厳選おすすめ10銘柄

それでは、筆者が選びに選び抜いたフィサンのおすすめ銘柄をご紹介したいと思います。

フィサンと言えばこれ!という定番のものから、通な人向けの銘柄まで幅広くご紹介していますので、ぜひご参考ください!

商品画像ドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエールドメーヌ・ピエール・ジェラン クロ・ナポレオンドメーヌ・ベルトー・ジェルベドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエール ブランメオ・カミュゼ クロ・デュ・シャピトル ドメーヌ・フィリップ・ナデフドメーヌ・ベルトー・ジェルベ フィサン ブランフレデリック・マニャン フィサン クール・ド・ヴィオレットドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンルーデュモン フィサン
商品名ドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエールドメーヌ・ピエール・ジェラン クロ・ナポレオンドメーヌ・ベルトー・ジェルベドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエール ブランメオ・カミュゼ クロ・デュ・シャピトルドメーヌ・フィリップ・ナデフドメーヌ・ベルトー・ジェルベ フィサン ブランフレデリック・マニャン フィサン クール・ド・ヴィオレットドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンルーデュモン フィサン
詳細生産者:ドメーヌ・ジョリエ
品種:ピノ・ノワール
生産者:ドメーヌ・ピエール・ジェラン
品種:ピノ・ノワール
z
生産者:ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ
品種:ピノ・ノワール
生産者:ドメーヌ・ジョリエ
品種:シャルドネ
生産者:メオ・カミュゼ
品種:ピノ・ノワール
生産者:ドメーヌ・フィリップ・ナデフ
品種:ピノ・ノワール
生産者:ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ
品種:シャルドネ
生産者:フレデリック・マニャン
品種:ピノ・ノワール
生産者:ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン
品種:ピノ・ノワール
生産者:ルーデュモン
品種:ピノ・ノワール
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

10位 ルーデュモン フィサン ルージュ

ルーデュモン フィサン

詳細情報
生産者:ルーデュモン
品種:ピノ・ノワール

ルーデュモン当主、仲田晃司氏が異国の地 フィサンにて手がける一本がこちら。

セガン・モロー社製サントル森産の新樽3分の1、同社製同森産の2回使用樽3分の2を用い、18ヵ月間樽熟成。

その後は無清澄・ノンフィルターで瓶詰めを行った、まさにルーデュモンらしい樽使いとワイン本来のピュアな個性に重きを置いたスタイルとなっています。

ワイナリー品種AOC
ルー・デュモンピノ・ノワールAOCフィサン

9位 ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン

ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン

詳細情報
生産者:ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン
品種:ピノ・ノワール

筆者にとってフィサンデビューとなった一本であり、フィサン入門編とも呼べる一本がこちら。

ハイコスパなマルサネとフィサンワインといえば、やっぱりこの生産者。

抜栓直後からバランス良く、時間と共に香りがさらに開くと価格以上の味わい深さも。

フィサンワインの中でも良心的な価格ながら、土地とワインの個性もしっかり堪能できるため非常におすすめです。

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンピノ・ノワールAOCフィサン

8位 フレデリック・マニャン フィサン クール・ド・ヴィオレット

フレデリック・マニャン フィサン クール・ド・ヴィオレット

詳細情報
生産者:フレデリック・マニャン
品種:ピノ・ノワール

ブルゴーニュ随一の実力派ワイナリーが手がける、ピュアなスタイルのフィサンがこちら。

ビオディナミによる自然的な造りのもと、品種と土壌本来の個性が明確に感じられる仕上がりとなっています。

熟成には大樽を用いることで、品種の持つバラやラズベリー、土っぽさやハーブ香がしみじみと感じられ、余韻にはピノ・ノワールの持つ旨味が引き立っています。

ワイナリー品種AOC
フレデリック・マニャンピノ・ノワールAOCフィサン

7位 ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ フィサン ブラン

ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ フィサン ブラン

詳細情報
生産者:ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ
品種:シャルドネ

由緒ある老舗ドメーヌが手がける、希少なフィサンブランがこちら。

2017年に初リリースされた当銘柄は、わずか0.25haの畑から造られる希少な一本。

ブルゴーニュの上質なシャルドネらしさ溢れる、白桃やシトラスのアロマが漂い、やや硬さのあるミネラリーな印象もうかがえます。

また、余韻にかけて上品に香るナッツやトーストのアロマがワインに高級感を演出してくれています。

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・ベルトー・ジェルべシャルドネAOCフィサン

6位 ドメーヌ・フィリップ・ナデフ フィサン

ドメーヌ・フィリップ・ナデフ

詳細情報
生産者:ドメーヌ・フィリップ・ナデフ
品種:ピノ・ノワール

ジュヴレ・シャンベルタンの名手が、ドメーヌの本拠地フィサンにて造る一品がこちら。

フィサン村の北に位置するリュー・ディー(小区画)「フィセ」と、その他いくつかの区画のブドウをブレンド。

フルーティーさと力強い骨格が見事なバランスで共存しており、早くからも楽しめる味わいに仕上がっています。

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・フィリップ・ナデフピノ・ノワールAOCフィサン

5位 メオ・カミュゼ クロ・デュ・シャピトル

メオ・カミュゼ クロ・デュ・シャピトル

詳細情報
生産者:メオ・カミュゼ
品種:ピノ・ノワール

フィサンのプルミエ・クリュの中でも高い評価の区画として知られる「クロ・デュ・シャピトル」から造られる一品がこちら。

平均50年以上という古樹からは、ゆっくり成熟した凝縮感溢れるブドウが生まれ、出来上がるワインには見事な骨格とエレガンスさをもたらします。

昨今のブルゴーニュワイン高騰もあいまり、価格はフィサンの中でもトップクラス。

“メオ・カミュゼブランド”という印象も拭えませんが、品質を考えると未だ許容範囲といえるでしょう。

ワイナリー品種AOC
メオ・カミュゼピノ・ノワールAOCフィサン プルミエ・クリュ

4位 ドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエール ブラン

ドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエール ブラン

詳細情報
生産者:ドメーヌ・ジョリエ
品種:シャルドネ

名門ドメーヌが手がける、ルージュ以上に希少かつ入手困難なフィサンブランがこちら。

白い花やストーンフルーツの果実味、白胡椒やクローブのアロマが感じられつつ、全体の要素を一つにまとめ上げる芯の通ったミネラル感が印象的。

樽の要素もよく果実味に馴染んでおり、同地区を代表する高明な白ワインにも比肩しうるスケール感となっています。

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・ジョリエシャルドネAOCフィサン プルミエ・クリュ

3位 ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ

ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ

詳細情報
生産者:ドメーヌ・ベルトー・ジェルベ
品種:ピノ・ノワール

優美さとエレガンスさを備えた、当主アメリー女史の個性光る一本がこちら。

フィサンらしい果実の凝縮感やミネラリーさがありつつも、早くから親しみやすいピュアな果実味と繊細な酸が感じられます。

“男性的なワイン”としばしば形容されるフィサンの中でも、”優美”や”女性的”という言葉の方がしっくりくる魅力的な一品です。

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・ベルトー・ジェルべピノ・ノワールAOCフィサン

2位 ドメーヌ・ピエール・ジェラン クロ・ナポレオン

ドメーヌ・ピエール・ジェラン クロ・ナポレオン

詳細情報
生産者:ドメーヌ・ピエール・ジェラン
品種:ピノ・ノワール
z

ナポレオンの名を冠したピエール・ジェラン単独所有の「クロ・ナポレオン」。

当時この畑の所有者だったナポレオンを支持するクロード・ノワゾによって名付けられた、フィさんの中でも歴史深い区画の一つ。

10年程経過した頃から特徴的な葉巻の香りが一段と芳香を放ち、隣村のジュヴレ・シャンベルタンを彷彿とさせます。

フィサンの中でもまずはおさえてほしい代表銘柄の一つですので、高騰前にぜひ入手しておきましょう!

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・ピエール・ジェランピノ・ノワールAOCフィサン プルミエ・クリュ

1位 ドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエール

ドメーヌ・ジョリエ クロ・ド・ラ・ペリエール

詳細情報
生産者:ドメーヌ・ジョリエ
品種:ピノ・ノワール

クロ・ナポレオンと共にフィサン最上の畑との呼び声高い、ドメーヌ・ジョリエ単独所有の「クロ・ド・ラ・ペリエール」。

樹齢100年以上の古樹も植わる歴史深い畑から採れた最上のピノ・ノワールを使用。

100%全房発酵による、比類なきストラクチャーに凝縮感と複雑性を備えつつ、熟成ポテンシャルにも満ち溢れたクラシカルなスタイルが特徴。

“プティ・ジュヴレ・シャンベルタン”などという、フィサンへの揶揄を一掃するほどの圧巻のクオリティです!

ワイナリー品種AOC
ドメーヌ・ジョリエピノ・ノワールAOCフィサン プルミエ・クリュ

まとめ

フィサンとは、ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ北部に位置する歴史的にも由緒ある産地。

隣村のジュヴレ・シャンベルタン村に名声は取られつつも、確かな品質のワインを安定して造り続けています。

そして、当産地の今後の動向も注目でしたよね。

グラン・クリュ認定への動きや、世代交代による伝統と革新を武器にしたワイン造りを通して、さらにフィサンの地位が再認識されることは十分あり得ます。

そして、今回ご紹介の銘柄はどれもフィサンのテロワールが顕著に表現された素晴らしい品々ばかり。

特に上位3銘柄は、今後もフィサンの顔となっていくであろう代表銘柄です。

ぜひ当記事を機に、フィサンというブルゴーニュの黒子とも称せる隠れた銘醸地について注目してみてはいかがでしょうか。

ワイン教養シリーズ

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