「ルロワワインってどんなもの?」
「ルロワワインのおすすめは?」
ブルゴーニュの名門中の名門と評されるルロワ。
ネゴシアンとドメーヌの2つの顔を持つルロワのワインは、そのどれもが一級品で希少性が極めて高くなっています。
この記事ではそんなルロワのワインについて、特徴や種類をソムリエがご紹介します。
さらに、ルロワワインでおすすめの銘柄も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、ルロワワインについて知識が深まり、すぐにでも飲んでみたい1本が見つかります。
\すぐにワインを探したい方はこちら/
ルロワワインのおすすめ銘柄を見る
ルロワとは?
ルロワはブルゴーニュを代表するトップ生産者です。
こちらではルロワについて概要を解説していきます。
ブルゴーニュのトップブランド
ルロワはブルゴーニュワインの名門中の名門と評される、「超一流」のワイン生産者です。
1868年にオクセー・デュレス村で創業されたルロワは、上流階級に愛される高品質のワインを提供し続け、あのロマネ・コンティの復活にも貢献。
世界で最も影響力のあるワイン評論家、ロバート・パーカーから満点評価を受ける銘柄も少なくなく、その品質は折り紙付きです。
ブルゴーニュ随一のテイスティング能力を持つマダム・ルロワが生み出すワインは、世界中のワイン愛好家から憧れの的とされ、ワイン生産者に多大な影響を与えています。
ルロワのワインはエレガントで奥深く、まるで華やかなドレスのようなきらびやかな味わいが特徴。
熟したベリーの凝縮感と軽やかな舌触り、そして花束を思わせるような多様な香りを持ち合わせ、飲み手を魅了し続けています。
ブルゴーニュワイン界の巨星としてその地位を不動のものにしたルロワのワインは、その人気から1本100万円代で流通している銘柄も少なくありません。
そんなルロワは死ぬまでに1度は飲んでみたいブルゴーニュワインの筆頭であると言えるでしょう。
>>【ソムリエ監修】ブルゴーニュワインの特徴は?人気おすすめ10選も紹介
ルロワの歴史
ルロワはいかにしてブルゴーニュの名門となっていったのでしょうか。
こちらでルロワの歴史について解説していきます。
ワイン商・ネゴシアンとして創業
ルロワの約150年にわたる長い歴史は、1868年のブルゴーニュ地方、オクセー・デュレス村から始まります。
初代当主であるフランソワ・ルロワは、ブドウやワインの買い付けを行ってワインを醸造・販売する「ネゴシアン」として商売をスタート。
創業当初からその実力は高く評価されており、ネゴシアンとしての実績を着々と積み上げていきます。
1942年からは、初代当主の孫、アンリ・ルロワ氏があのDRC社(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の共同経営者となります。
19世紀後半にヨーロッパ中を襲った害虫・フィロキセラの被害により、DRCの経営は危機的な状況に陥っていましたが、アンリの手腕によって次第に経営は改善していきました。
そして1955年には、現当主であり醸造の天才とも称される「マダム・ラルー・ビーズ・ルロワ」が父のアンリから会社を引き継ぎます。
マダム・ルロワは若き頃から類まれなテイスティング能力を備えており、それを武器に最高のブルゴーニュワインを次々と世に送り出していきました。
ドメーヌスタイルでのワイン造りを始める
ネゴシアンとしてこれまで活動してきたルロワは、1988年から新たにドメーヌとしての活動を始めます。
1900年代後半になると、ブルゴーニュではブドウ栽培からワイン生産までを一貫して行うドメーヌスタイルの生産者が台頭し始めました。
これにより、ブドウやワインの買い付けを行うネゴシアンは、質の高いブドウやワインを外部から仕入れることが困難な状況に。
ワイン造りに対して人一倍の熱意とストイックさを持つマダム・ルロワは、自分の理想のワイン造りに取り組むためにドメーヌ立ち上げを決意します。
共同経営をしていたDRCからも1992年には退き、自身のドメーヌ・ルロワでの活動に注力しました。
マダム・ルロワはブドウ栽培にも徹底的にこだわり、ブルゴーニュでは当時まだ普及していなかった農薬を使用しない「ビオディナミ農法」を導入。
収量を抑えて凝縮したブドウを栽培、さらにマダム・ルロワの卓越したテイスティング技術により、ドメーヌ・ルロワのワインは瞬く間に世界から評判を集めることになりました。
また、ドメーヌ・ルロワとしてのワイン造りを続ける一方で、「ドメーヌ・ドーヴネ」というマダム・ルロワと夫の2人だけが所有する畑でのワイン造りも行っています。
\すぐにワインを探したい方はこちら/
ルロワワインのおすすめ銘柄を見る
ルロワのワインの特徴
ルロワのワインにはどのような魅力があるのでしょうか。
こちらでその具体的な特徴について確認していきましょう。
無農薬のブドウ造り
ルロワはブルゴーニュにおける無農薬ブドウ栽培の先駆けとして知られています。
ルロワの哲学は、「ワインの個性は土地が決定するもの。ワインは畑で生まれ、生産者はその手助けをするだけ」というもの。
そんなルロワのワイン造りで最も特徴的なものが「ビオディナミ農法」です。
ビオディナミ農法とは、1924年にオーストリアの科学者兼哲学者であるルドルフ・シュタイナーが提唱した自然農法を指します。
化学肥料を使うことは無く、使用できる農薬はオーガニックのハーブや牛糞などの自然から生まれたものだけを使用。
また、月の満ち欠けに合わせたワイン造りのプロセスもビオディナミ農法の大きな特徴です。
例えば、しし座の期間である7月末からのひと月は一年の内で最も生命力を活発にするエネルギーが放射されると言われているため、この時期にブドウの実の手入れを重点的に行います。
人は自然のサイクルに逆らわずそっと手を貸していく、それがビオディナミ農法です。
ドメーヌ・ルロワでは1988年からすべての自社畑をこのビオディナミ農法に切り替えました。
マダム・ルロワは90歳を迎えた今でも、週に1度はすべての畑に足を運び、ブドウの状態をくまなく観察しているとのこと。
ビオディナミ農法のブドウ造りとマダム・ルロワの並外れたテイスティング能力によって、テロワールの個性を最大限に生かしたワインをルロワは生み出し続けています。
ロマネ・コンティと並ぶ希少性
ルロワの希少性はあのDRC社のロマネ・コンティに匹敵しており、ブルゴーニュワインの中でも特に高い評価を受けています。
非常に手間のかかるビオディナミ農法を導入しているルロワは、そもそものワイン生産量が少ないことが特徴。
ブドウ栽培からワイン醸造まで一切の妥協を許さないマダム・ルロワにより、少量生産の高品質なワイン造りがルロワをブルゴーニュで最も高価なワインの一つにしています。
ルロワのワインの価値は年々上昇傾向にあり、その希少性は業界屈指です。
2022年末にワインサーチャーが発表した「世界で最高のワイン」のトップ10に、ドメーヌ・ルロワとマダム・ルロワが個人で100%所有するドメーヌ・ドーヴネの銘柄が7本ランクイン。
トップ10のうちの8銘柄はブルゴーニュワインで、トップ1こそはDRC社のロマネ・コンティでしたが、ランキングのほとんどをルロワが占拠する形となっています。
平均価格については銘柄によって大きなばらつきがありますが、150~600万円と一般人では到底購入することができない価格に。
これらの事実は、ルロワがブルゴーニュワインの中でも特に高い評価を受け、ロマネ・コンティと並ぶ、あるいはそれを超える希少性と価値を持つブランドであることを示すと言えるでしょう。
>>ロマネ・コンティとは?価格や味わい、当たり年をソムリエが徹底解説
ルロワのワインの種類
こちらでルロワのワインの種類を解説していきます。
ブランドによってその製造方法や所有者が異なりますので、ポイントをまとめて解説します。
メゾンルロワ
メゾン・ルロワはネゴシアンとして製造・販売されるルロワ社のワインです。
一般的にネゴシアンはブドウやワインを外部から買い付けますが、ルロワは基本的にワインの状態で購入します。
その購入プロセスはユニークで、マロラクティック発酵前のワインをマダム・ルロワを中心にブラインドテイスティングし、その品質に基づいて選定するのが特徴。
選ばれたワインは、ルロワ社が提供する樽で栽培農家によって樽詰めされ、その後ルロワ社のセラーで熟成されます。
熟成されたワインは、マダム・ルロワが飲み頃と判断した時点で市場にリリース。
彼女は世にまだ知られていない畑から収穫されたブドウであっても、ルロワ基準の品質へとワインを昇華させる天才的な能力を持ち合わせています。
彼女の手にかかれば、たとえ外部から仕入れたワインであっても繊細さとエレガンス、そして奥深さを兼ね備えたワインが仕上がります。
メゾン・ルロワのワインはラインナップが多く、価格帯も様々です。
数十万円する高級品から1万円前後で購入できる銘柄もあるので、ルロワを初めて飲む方はメゾン・ルロワから試してみてはいかがでしょうか。
ドメーヌ・ルロワ
ドメーヌ・ルロワは、ルロワ社が自社で所有する畑で栽培したブドウを使用して、収穫から醸造、瓶詰めまでを一貫して手掛けるドメーヌワイン。
完成したワインを買い付けるメゾン・ルロワとは異なり、完全自社生産のワインに限定されます。
ドメーヌ・ルロワを希少で素晴らしいワインにしている大きな要素のひとつがビオディナミ農法です。
化学肥料に頼らず天体のリズムや自然との調和を重視する農法で、より質の高いブドウを収穫することに貢献しています。
ドメーヌ・ルロワのワインはその希少性と品質から世界中で高い評価を受けており、ワイン・サーチャーが選出した「世界で最も偉大なワイン」のトップ10に、ドメーヌ・ルロワのワインが複数選出されるほど。
生産するワインはヴォーヌ・ロマネやシャンベルタン、ムルソー、モンラッシェなど、ブルゴーニュの中でも最高峰の畑を多く有しています。
ドメーヌのワインはその希少性の高さから、一般に高価なものが多いですが、その価格に見合った非常に高い品質を保証しています。
1本100万円を超える銘柄も多く、その完璧を追求したワインは世界中のワイン愛好家やコレクターから注目を集めています。
ドメーヌ・ドーヴネ
ドメーヌ・ドーヴネはルロワ社とは別に、マダム・ルロワとその夫マルセル・ビーズが所有し経営するワインブランドです。
1998年に夫妻が購入し設立したこのドメーヌは、マダム・ルロワの個人的なプロジェクトであり、ドメーヌ・ルロワと異なり所有権は彼女と夫が全てを保有しています。
ドメーヌ・ルロワが主に赤ワインを生産するのに対し、ドメーヌ・ドーヴネは一部を除き白ワインをメインで生産していることが特徴。
ドメーヌ・ドーヴネではドメーヌ・ルロワと同様にビオディナミ農法を採用し、非常に低い収量で高品質のブドウを栽培しています。
ドメーヌ・ルロワでは実現できない、マダム・ルロワが思い描く理想のワインを楽しめるのがドメーヌ・ドーヴネの魅力と言えるでしょう。
そのワインのクオリティは、いまやあのロマネ・コンティを越えると称する人も。
価格は100万円超えが当たり前かつ、そもそもの流通量が極端に限られており、ブルゴーニュで最も入手困難なワインのひとつです。
ルロワワインの価格
ルロワのワインは、ブルゴーニュ最高峰の生産者の一つとして知られ、その価格帯は非常に幅広いです。
メゾン・ルロワのエントリーレベルのワインは4,000〜5,000円程度から入手可能ですが、上級のアペラシオンになると価格は急激に上昇します。
例えば、メゾン・ルロワのブルゴーニュ・ルージュは16,000円前後、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは40,000〜50,000円程度です。
さらに、ドメーヌ・ルロワの特級畑のワインになると、数十万円から数百万円という驚異的な価格帯に達します。
例えば、ロマネ・サン・ヴィヴァン・グラン・クリュの1997年ヴィンテージは150万円以上の価格がつけられています。
このような高額なワインは、その品質と希少性、そしてマダム・ルロワの卓越したワイン造りの評価を反映しています。
ルロワのおすすめワイン13選
メゾン ルロワのおすすめワイン5選
メゾン・ルロワ ボジョレー
ACボジョレークラスの1本。
チェリーやストロベリー、ハーブやスパイスの香りを持ち、ピノ・ノワールにも匹敵するチャーミングで複雑なアロマが特徴です。
繊細なタンニンと滑らかなボディがあり、熟成されたフレッシュさを感じさせることができるでしょう。
その品質はクリュ・ボジョレーに匹敵し、ルロワの入門として非常におすすめです。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCボジョレー | ガメイ | 4,000~5,000円 |
メゾン・ルロワ コート・ド・ニュイ ヴィラージュ・ルージュ
凝縮感がありつつも上品さを兼ね備えたコート・ド・ニュイの赤ワイン。
深みのあるルビーレッド色で、レッドチェリーやラズベリー、バラやスミレのような上品なニュアンスが感じられます。
しっかりとした口当たりで、力強い酸味と旨味が特徴の果実味、繊細なタンニンが感じられます。
上質な酸味と豊富なミネラル感、凝縮感のある果実味を堪能できる1本です。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCコート・ド・ニュイ ヴィラージュ | ピノ・ノワール | 40,000~50,000円 |
メゾン・ルロワ サントネイ プルミエ・クリュ ラ・コム
コート・ド・ボーヌの銘醸地、サントネイの1級ワイン。
深いルビーレッドの色調、レッドチェリーやラズベリーの果実香にバラのニュアンスが加わります。
味わいは凝縮感がありつつも上品で、ミネラル感ときめ細かなタンニンが長い余韻へと繋がります。
牛肉のステーキや煮込みなどスペシャルな肉料理と一緒にぜひ。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
サントネイ プルミエ・クリュ | ピノ・ノワール | 120,000~150,000円 |
メゾン・ルロワ ブルゴーニュ・ブラン
メゾン・ルロワのスタンダードクラスの白ワイン。
フレッシュな果実味とエレガントな酸味、ミネラル感が特徴です。
グレープフルーツやリンゴ、洋梨、白い花のアロマが感じられ、複雑で長い余韻を楽しめます。
特定の格付けはありませんが、その品質は一級品です。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCブルゴーニュ | シャルドネ | 10,000円前後 |
メゾン・ルロワ シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ シェヌヴォット ブラン
ブルゴーニュ最高峰の白ワインのうちのひとつであるシャサーニュ・モンラッシェの1級畑。
輝くイエローの外観、白桃やグレープフルーツ、ナッツや蜂蜜の香りが印象的です。
口に含むとトロピカルフルーツの果実の風味が広がり、酸味とミネラルが清涼感を与えつつ力強い余韻を残します。
今後の熟成ポテンシャルも秘めており、まだまだ伸びしろのある1本です。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ | シャルドネ | 300,000~350,000円 |
ドメーヌ・ルロワのおすすめワイン5選
ドメーヌ・ルロワ コトー・ブルギニョン ルージュ
ガメイとピノ・ノワール種をブレンドした1本。
ラズベリー、ブルーベリー、ブラックチェリーなどの豊かな果実の香りの中に、バラやマッシュルームのニュアンスが感じられます。
ボリューム感がありながらもタンニンは控えめで、ドライでフルーティな味わいが特徴です。
華やかさと複雑性を持ち合わせた、ルロワのこだわりが感じられる逸品。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCブルゴーニュ | ピノ・ノワール/ガメイ | 50,000~60,000円 |
ドメーヌ・ルロワ ヴォーヌ・ロマネ オー・ジュヌヴリエール
ヴォーヌ・ロマネ村で生産される秀逸な赤ワインです。
一級畑であるクロ・デ・レアに近い区画で栽培されたピノ・ノワールを100%使用。
深みのあるルビーレッド色、ダークチェリーやプラムのアロマが特徴です。
芳醇な果実味としなやかなタンニン、美しいミネラル感が複雑に絡み合い、エレガンスに溢れる味わいを堪能できるでしょう。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCヴォーヌ・ロマネ | ピノ・ノワール | 900,000~1,000,000円 |
ドメーヌ・ルロワ ロマネ・サン・ヴィヴァン グラン・クリュ
ヴォーヌ・ロマネ村のグランクリュ、ロマネ・サンヴィバンからの1本。
平均樹齢60年のピノ・ノワールから生み出されるこのエレガントなワインは、華やかなアロマとビロードのように上品なタンニンを持ち合わせています。
果実味と旨味が程よいバランスで溶けあい、野性味のある風味も感じさせながら非常に体に馴染む味わいがあります。
とっておきの日に飲みたい最上級の赤ワインでしょう。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
ヴォーヌ・ロマネ グラン・クリュ | ピノ・ノワール | 1,500,000~2,000,000円 |
ドメーヌ・ルロワ リシュブール 1989
ヴォーヌ・ロマネ屈指の銘醸畑、リシュブール。
1989ヴィンテージはパーカーポイント93点を獲得しています。
濃密なダークベリーとキャラメリゼしたアロマ、口に含むとレッドチェリー、プラム、胡椒、ジュニパーベリー、スパイスなどの豊かな味わいが広がります。
まもなく飲み頃を迎える旬な1本です。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
ヴォーヌ・ロマネ グラン・クリュ | ピノ・ノワール | 2,000,000~2,500,000円 |
ドメーヌ・ルロワ オークセイ・デュレス レ・ラヴィエール 2014
ルロワの本拠地であるムルソー村のオークセイ・デュレス村の白ワイン。
レモン、青リンゴ、アーモンド、トースト、鉄、洋梨、蜂蜜などの香りが特徴。
ボリューム感のある味わいとドライでシャープな酸味、フルーティな果実味を楽しむことができます。
ルロワのこだわりが詰まった至極の白ワインを楽しみたい方にぜひ。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCオークセイ・デュレス | シャルドネ | 800,000~900,000円 |
ドメーヌ ドーヴネのおすすめワイン3選
ドメーヌ・ドーヴネ オークセイ・デュレス ラ・マカブレ 2009
マダム・ルロワが手がけるメゾン発祥の地で栽培されたブドウを使用した1本。
このワインはオークセイ・デュレス村のテロワールを深く理解するための素晴らしい例として高く評価されています。
濃密な果実の風味としなやかなミネラル、はつらつとした酸味が魅力。
グラスに注がれてから数時間経つと、終わりなき旨味の気流に包まれるような体験を提供します。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCオークセイ・デュレス | シャルドネ | 1,500,000~1,700,000円 |
ドメーヌ・ドーヴネ ムルソー プレ・ドマンシュ 2007
ムルソー村から生みだされる至高の白ワイン。
ビオディナミ農法により、ムルソーらしい力強さとしなやかさ、マダム・ルロワの目指すナチュラルで気品のある味わいを実現しています。
ルロワの銘柄の中でも特に入手困難な銘柄のひとつです。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
AOCムルソー | シャルドネ | 2,000,000~2,500,000円 |
ドメーヌ・ドーヴネ ピュリニー・モンラッシェ アン・ラ・リシャルド 2007
ピュリニー・モンラッシェの1級畑からの1本です。
果実の凝縮感、清涼感のある酸味、やや塩気の効いたミネラル感とふくよかなボディ。
飲めば必ずマダム・ルロワの虜になってしまうような、非の打ち所がない最上級のシャルドネです。
格付け | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ | シャルドネ | 2,500,000~2,800,000円 |
ルロワのワインを楽しむ方法
最後にルロワを楽しむ方法についてご紹介します。
ブルゴーニュ最高のワインを存分に楽しむためにも、ぜひご参考ください。
温度にこだわる
赤ワイン【16~18度】
ルロワの赤ワインは16度~18度の間で飲むのが理想的とされています。
この温度帯では赤ワインの複雑な香りや味わい、渋味のバランスを最も良く楽しむことができます。
特にフルボディの赤ワインの場合、やや温度を高めに設定するとワインの奥深さや滑らかさが引き立ちます。
ルロワの繊細で気品あふれる風味を楽しむためにも、温度にはぜひこだわってみてください。
白ワイン【10~12度】
ルロワの白ワインは10度~12度で飲むのが最適です。
しっかりと冷やすことで白ワインのフレッシュな酸味やフルーツの風味、花の香りを存分に引き出すことができます。
冷やしすぎると香りや味わいが閉じてしまうため、冷蔵庫から出して少し室温で温めてから飲むと良いでしょう。
また、木樽熟成された豊かな味わいの白ワインの場合は、やや温度を高めに設定しても良いかもしれません。
比較的リーズナブルな銘柄は10度前後、1本10万円を超えるような高級銘柄は12度前後で飲むと良いでしょう。
グラスにこだわる
赤ワイン【ブルゴーニュグラス】
ルロワの赤ワインを楽しむ場合、広いボウルを持つグラスがおすすめ。
ピノ・ノワール主体の複雑な香りを持つ赤ワインには、香りを広げやすく鼻に届きやすい形状のグラスが適しています。
ボウルが広いとワインをグラスに注いだ際に表面積が増え、酸素と接触しやすくなります。
これによりワインが適度に酸化することで香りが開きやすくなり、多様で複雑な香りが楽しめるでしょう。
また、飲む際にはワインが口の中で適切に広がり、多層的な味わいを楽しむことができます。
具体的にはブルゴーニュグラスとよばれるタイプのグラスがおすすめです。
白ワイン【タイプに合わせて変える】
ルロワの白ワインは、ワインのタイプに合わせてグラスを使い分けましょう。
格付けの付いていないフレッシュなタイプには、通常の白ワイングラスがおすすめ。
白ワインの繊細な香りやフレッシュな酸味を逃さず、直接鼻へと導くことができる形状です。
一方、熟成を経たものや格付けの付いた高級銘柄は、白ワインであっても大ぶりなグラスを推奨します。
これらのワインは複雑で滋味あふれる味わいが特徴のため、じっくりと香りや味わいを楽しめるブルゴーニュグラスが適しています。
さらにこだわるのなら、モンラッシェ型やバルーン型と呼ばれる高級白ワイン向けのグラスを用意してもいいでしょう。
合わせる料理
ジビエ料理
ブルゴーニュの高級赤ワインにはぜひジビエ料理を。
ジビエ肉ならではの強い味わいや野生の香りは、ビオディナミ農法から生まれるルロワの赤ワインと非常によく合います。
豊かな果実味やスパイス、大地や血液を思わせる風味が、ジビエの独特な脂の風味と力強い旨味とマッチし、互いの良さを引き立てあいます。
ベリー系のソースで仕立てることで、ルロワのピュアなワインの風味とも調和するのでおすすめ。
ブッフ・ブルギニョン
ブッフ・ブルギニョンはブルゴーニュ地方の伝統的な料理です。
牛肉をハーブや野菜と一緒にワインで煮込んだもので、いわずもがな地元産のワインとは相性抜群。
ほろほろに柔らかくなった牛肉と、熟成感のある赤ワインを合わせることで味わい全体のコクがより一層深まります。
時間さえあればご家庭でも作ることができますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
エスカルゴのブルゴーニュ風
エスカルゴのブルゴーニュ風もブルゴーニュの郷土料理のひとつ。
エスカルゴにバター、パセリ、にんにくなどを加え、オーブンで焼き上げます。
この料理の濃厚で香り高い風味は、リッチなシャルドネワインと相性抜群です。
樽の風味がありつつ、引き締まったミネラルの印象を持つルロワの白ワインとは最高の組み合わせとなるでしょう。
舌平目のムニエル
しっとりとした舌平目の食感と、バターの濃厚な風味が組み合わさったシンプルで上品な味わいが特徴の料理です。
ここにルロワの白ワインを合わせることで、酸味が料理のコクを引き締め、ミネラルの要素が魚の旨味を引き立ててくれます。
ルロワの上質な白ワインには、ぜひ舌平目を合わせてみてください。
ルロワは人生で一度は飲んでみたいブルゴーニュワイン!
ルロワはブルゴーニュの中ではもちろん、世界中のワイン生産者の中でも頭一つ抜けた評価を受けています。
そんなルロワの躍進を支えたマダム・ルロワも90歳に差し掛かり、彼女が手がけたワインが飲めなくなる日も近くなっているでしょう。
今後もルロワのワインの人気が上がり続け、市場価格も上昇していくことは確実です。
すでに入手困難な銘柄ですが、機会があればぜひルロワのワインをお飲みになってみてください。
ルロワ以外の高級ワインについて興味がある方はぜひ以下の記事もご参考ください