「ロマネ・コンティってどれくらい高級なの?」
「なぜそんなに高くなるの?」
世界一高級なワインのひとつであるロマネ・コンティ。
ワインに詳しくない方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、そんなロマネ・コンティの味わいや当たり年、値段をソムリエが徹底解説します。
ロマネ・コンティと似た代替ワインもご紹介しているので、ぜひワイン選びの参考にしてください。
目次
ロマネ・コンティとは
ロマネ・コンティとはどんなワインなのでしょうか?
世界一高級なワインとして知られるロマネ・コンティの全体像をこちらで確認していきましょう。
ブルゴーニュの最高峰赤ワイン
ロマネ・コンティはブルゴーニュ地方で生産される赤ワインです。
使用されるブドウは、ブルゴーニュ地方の主要品種であるピノ・ノワール。
ロマネ・コンティの味わいは、ピノ・ノワールをぎゅっと凝縮したような妖艶で官能的とも言える上質さが感じられます。
ここ数十年でロマネ・コンティの価格は高騰し続けており、平均価格は1本130万円程度とワインの価格とは思えないほどの高値が付いています。
優れたヴィンテージであれば、1本1,000万円を越えた価格で取り引きされることも珍しくありません。
誰もが死ぬまでに1度は飲んでみたいと思うワイン、それがロマネ・コンティなのです。
>>【ソムリエ監修】ブルゴーニュワインの特徴は?人気おすすめ10選も紹介
ワインの名であり、畑の名前
ロマネ・コンティは、ブドウ畑の名前でありワイン名でもあります。
これを理解するためにはブルゴーニュワインの格付けを知ることが欠かせません。
ブルゴーニュ地方では、良質なブドウが栽培される畑単位で格付けが行われています。
ブルゴーニュ地方・ヴォーヌ・ロマネ村にあるロマネ・コンティの畑は、ブルゴーニュの格付けの中でもトップクラスである「特級畑(グランクリュ)」です。
特級畑であるロマネ・コンティでは赤ワインのみが造られ、そのワインの名前もまたロマネ・コンティと呼ばれています。
DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)とは?
DRCとは、Domaine de la Romanee-Conti(ドメーヌ・ド・ラロマネ・コンティ)の頭文字を取った略語です。
DRCはロマネ・コンティの畑を所有するワイン生産者となります。
ブルゴーニュのワイン畑は、ひとつの畑を複数の生産者が区画を分けて所有する場合も少なくありません。
しかし、ロマネ・コンティの畑を所有しているのはDRCのみですので、ロマネ・コンティ=DRCが造ったワインと言うことができます。
ロマネ・コンティの歴史
ここでロマネ・コンティの歴史について紐解いていきます。
起源はローマ時代
ロマネ・コンティの歴史は2000年以上、ローマ時代まで遡ります。
大昔からロマネ・コンティの畑は良質なブドウが栽培できる土地として、重宝されていたとのことです。
ロマネ・コンティの「ロマネ」は、かつてローマ人が畑を所有していたことに由来しています。
中世の頃は「サンヴィヴァン」という修道院が、ロマネ・コンティの畑を所有していたと言われています。
ロマネ・コンティの評価はその頃から高く、18世紀始めにはルイ14世が持病治癒のため毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいたという有名な逸話が有るほどです。
18世紀半ば、ロマネ・コンティの評価があまりに高いので、その畑を手に入れようと貴族同士で争いが勃発。
その結果、コンティ家の王子ルイ・フランソワ1世がこの畑の所有者となりました。
コンティ家が畑を勝ち取ったことから、ロマネ・「コンティ」という畑の名前が定着したとされています。
DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)としての歴史
1869年にはジャックマリー・デュヴォー・ブロシェがロマネ・コンティの所有権を獲得します。
今日まで続くDRC(Domaine de la Romanée-Conti ) としてワイン造りを始めました。
その後1942年にDRCは法人となり、この時にアンリ・ルロワが経営権の半分を取得。
ジャックマリー系ヴィレーヌ家とルロワ家とで共同経営を行うこととなります。
1991年、アンリ・ルロワから共同経営権を受け継いでいたラルービーズ・ルロワ(実娘)が撤退し、ドメーヌ・プリューレロックのアンリフレデリックロックが引き継ぎました。
2018年、ロック氏が逝去し、2019年1月彼のいとこでラルービーズ・ルロワの1人娘ペリーヌ・フェナルが共同経営者として就任しています。
ロマネ・コンティの歴史をたどっていくと、いくつもの所有者の手に渡っていたことがわかります。
それだけロマネ・コンティが特別で、大きな魅力があるブドウ畑であるということがわかるでしょう。
ロマネ・コンティの値段
最高級ワインとして名高いロマネ・コンティですが、実際にどの程度の価格で取り引きされているのでしょうか?
気になるロマネ・コンティの価格をこちらでチェックしていきましょう。
日本での相場
ロマネ・コンティの相場は、750ml(一般的なボトルサイズ)では、2,500,000円~4,000,000円です。
通常のワインとは文字通り桁違いの価格で取り引きが行われていることがわかるでしょう。
なお、日本のロマネ・コンティ正規輸入代理店は、サントリーを親会社に持つ㈱ファインズです。
ロマネ・コンティの最安値と最高額
ロマネ・コンティの最安値
ロマネ・コンティの最安値の相場は、現在190万~200万円となります。
※一般的なサイズである750mlです。
最安値でもこの値段とは驚きですね。
ロマネ・コンティの取引価格は現在進行形で上がり続けています。
なお、DRCが製造する「ロマネ・コンティ以外の畑のワイン」に関しては、100万円以下の価格で取引が行われています。
同じ生産者・同じエリアのワインでも、ロマネ・コンティの畑だけは別格と言えるでしょう。
ロマネ・コンティの最高額
ロマネ・コンティの過去最高落札価格は、なんと1本10億円!
ヴィンテージ1945年のジェロボアムボトル(3Lの大型サイズ)がその1本となります。
ロマネ・コンティは通常年間3,000~6,000本のワインが生産されますが、1945年は霜の被害を大きく受けた凶作の年でした。
1945年は年間600本しか生産されず、さらに大型ボトルの発売は数本程度だったと言われています。
真偽のほどは不明ですが、1945年のジェロボアムボトルはすでにこの世には1本しか存在していないという噂も。
生産量が極端に少なく、さらに大型ボトルと言うこともあり、それが10億円という天文学的な落札価格を生み出したのでしょう。
なぜ値段が変わる?
ロマネ・コンティの価格差は、ヴィンテージ「生産年」によるものが一番大きいです。
同じヴィンテージでも保存状態(箱無など)や並行輸入・正規ルートといった違いで価格差が生まれます。
ロマネコンティはなぜ高い?
ロマネ・コンティが高額な理由は大きく3つあります。
生産量が限られている
ロマネコンティの畑は1.8haという異常なほどの小ささです。
そのブドウから造られるワインは年間平均でたった6000本程度。
ロマネコンティのワインはボトル1本あたり3本のブドウの樹から作られています。
さらにそのブドウ樹は樹齢50年以上のもののみでピノ・ノワールを栽培。
古いブドウ樹は凝縮感のあるブドウを実らせますが、その一方でブドウの収量は若いブドウ樹に劣ります。
そのため、ロマネ・コンティはそもそもの生産量が少なくなってしまうのです。
素晴らしい品質とその希少性から、21世紀に入ってから世界中の大富豪やセレブ達がロマネ・コンティを求めるようになりました。
価格が高騰していくにつれ投資対象としても人気となり、ロマネコンティの争奪戦はさらにヒートアップ。
今もロマネ・コンティの価格は毎年のように上がり続けています。
作り手が価格を自由に決められる
ロマネコンティのエチケットには、「Monopole(モノポール)」という文字がボトルネックに貼られています。
モノポールは、その区域の畑を単独の生産者で所有しているという意味です。
ロマネ・コンティの畑はDRCがすべて所有しているため、ロマネ・コンティのワインを造れるのは唯一DRCのみ。
つまり、競合が存在しないということとなります。
そのためロマネ・コンティのワインはDRCが自由に決められるということになるのです。
ロマネ・コンティの正規販売価格が少し上がったとしても、圧倒的な需要があるため買い手が尽きないというのが現状です。
変わらない真摯なワイン造り
ロマネ・コンティには圧倒的な知名度があり、それに比例して人気も衰えを知りません。
DRCは大変小さなドメーヌであり、少ない人数で大切にブドウを育てて最高品質のワインに仕上げるべく情熱を注いでいます。
たとえ需要が大きくなっても、DRCのワイン造りの姿勢は変わりません。
自然農法で栽培されたブドウはその土地のテロワールをそのまま表し、醸造も亜硫酸をほとんど使わずブドウそのもののピュアな味わいを大切にしてワインが造られています。
ロマネコンティの味わい・特徴
最高級ワインであるロマネ・コンティはいったいどんな味わいがあるのでしょうか?
秘密に包まれたロマネ・コンティの味わいや特徴について解説していきます。
ロマネ・コンティは美味しくない!?
巷の声で、「ロマネコンティは美味しくない」「水っぽく、パンチに欠ける」などと聞くことがあります。
それはなぜかと考えた時、理由はもしかしたら高いワインほど力強いフルボディで飲みごたえがあると勘違いしている方が多いのではないかという事です。
ロマネ・コンティは熟成期間を長くとった「古酒」と呼ばれるワインに値します。
古酒には一般的な美味しいワインに感じるような、フレッシュな風味や力強いコクはあまりありません。
熟成により生まれた複雑で妖艶な香りや、ゆっくりと伸びていく余韻が古酒の大きな魅力です。
ロマネコンティは自然派ワイン
ロマネコンティはブドウの栽培から醸造までにこだわった自然派ワインです。
自然派ワインとは、可能な限り人工的な手は加えずにブドウ本来の味わいを引き出したワインのこと。
ロマネ・コンティの畑は、土を強く固めてしまわないためにも、トラクターではなく馬を使った農耕が行われています。
偉大な畑であるロマネ・コンティの土壌を守るべく、畑の管理には伝統手法が用いられています。
また、ワイン造りではブドウの皮や茎を取り除かない「全房発酵」を採用。
ブドウをまるごと発酵させることで、わずかな苦みや青臭さがワインに加わり、それもロマネ・コンティのテロワールとして受け入れられています。
このように、ロマネ・コンティは自然に近い製法で造られています。
また、人の手を最小限に抑えているからこそ、収穫年、つまりヴィンテージによる味わいの違いが大きく出るのです。
ピノ・ノワールを凝縮した完璧な味わい
ロマネ・コンティは100%ピノ・ノワール仕込みの赤ワインです。
ピノ・ノワールを使ったワインは、軽やかで繊細な口当たりのミディアムボディに仕上がります。
そのピノ・ノワールの最高峰と称されているのがロマネ・コンティなのです。
そんなロマネ・コンティ、妖艶でエレガント、ピノノワールの味わいを全て凝縮したような風格ある味わいと言われています。
紅茶や土の香りなど複雑な香りが感じられ、ワインを飲み込んだ後にも長く続く官能的な余韻も大きな魅力。
熟成に伴い黒トリュフや、大地などエキゾチックなニュアンスが加わり、より魅惑的な味わいへと変化していきます。
ロマネ・コンティの味わいは、フルボディの典型であるカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインとはタイプが異なります。
例えば、ボルドーのシャトー・オー・ブリオンと比較すれば、パンチに欠けると思う方もいるかもしれません。
しかし、自然派ワインを含めて多くのワインを味わい、品種ごとの違いを舌で理解した上で、ロマネコンティを味わった時はきっと感動で言葉を失うほどです。
>>【ソムリエ監修】ピノ・ノワールとは?おすすめのワインや特徴まで解説
ロマネ・コンティの当たり年
ロマネ・コンティのおすすめのグッドヴィンテージは以下になります。
・2009年
・2005年
・2003年
・1999年
・1990年
・1985年
・1978年
・1976年
・1971年
・1945年
この中でも特に素晴らしいと言われているのが、1945年、2005年、1990年です。
ロマネ・コンティ 1945年
終戦の年で608本のみの生産、20世紀で最高のヴィンテージ!
1945年は戦争で大混乱している中、稀に見る素晴らしい天気に恵まれて特に高品質なワインが出来た年でした。
戦時中はヨーロッパ各地で壊滅的なフィロキセラの被害がありロマネコンティの畑でもその被害は深刻でした。
1946年から生産をストップして大規模な植え替えを行なっているので、1945年ヴィンテージは元々の樹からオリジナルテイストのロマネコンティを味わえる最後のヴィンテージとなります。
生産された本数は極端に少なく、今までのオークションでも異常な高値が付いたのはこのヴィンテージです。
香り | ドライローズ、キノコ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
ロマネ・コンティ 2005年
パーカーポイント100点!21世紀で最高ヴィンテージ!
2005年は、ピノノワールの作柄が非の打ち所がない伝説的に優れた年だと言われています。
2005年ロマネコンティもまた、近年稀に見る高評価で、ロバートパーカー氏は100点をつけています。そのほか世界的に影響のあるワイン評論家たちから記録的に高い評価を得ています。
予想をはるかに超える長期熟成のポテンシャルを秘めた素晴らしいヴィンテージ、既に入手困難で希少価値はどんどん上がっています。
香り | レッドベリー、ローズ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

ロマネ・コンティ 1990年
天候に恵まれ果実の凝縮感溢れる味わい!
ブルゴーニュで最高の気候条件が重なった1990年、例年より温暖な冬から乾燥した春、気温が上がった夏にブドウはしっかりと完熟しました。
糖分をしっかり含んだブドウから出来たロマネコンティは果実の凝縮感に溢れる仕上がりとなりました。こちらはロバートパーカー氏が98点をつけており、オークションでも超高値で取り引きされています。
香り | プラム、腐葉土 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |

DRCの白ワイン・モンラッシェ

DRCモンラッシェとは

DRCが造る唯一の白ワインがモンラッシェです。
モンラッシェとは、ブルゴーニュの格付けで特級に選ばれている畑のひとつ。
世界最高の白ワインを生み出す畑として知られ、DRCを含む複数のワイン生産者が畑を所有しています。
>>【ソムリエ執筆】モンラッシェとは?解説から、おすすめのモンラッシェまでご紹介!
生産量はロマネ・コンティの半分
DRC所有の畑はなんと0.67haと極小で生産量は年間約2700本のみ。
これはなんとロマネコンティの半分以下です。
希少価値はロマネコンティの倍以上、幻のシャルドネは世界で最も優れた高価な白ワインとして、称賛され続けています。
モンラッシェの評価
ほかの造り手のモンラッシェと比較しても、DRCのモンラッシェの品質は最高級です。
果実の凝縮感やブドウそのものの優しい甘さが突出しており、果てしなく豊かで高貴な味わいに度肝を抜かれます。
ロバート・パーカー氏に「気絶するほど素晴らしい辛口ワイン」と言わしめた、神がかった1本です。
DRCモンラッシェの価格

価格相場は120万円前後です。
最安値は並行輸入品などで60万円~で、最高値は130万~140万円ほどになります。
DRCの他のワイン

ロマネコンティには手が届かないけれど、DRCのワインを購入してみたいと思った方も多いかと思います。
現在のDRCのグランクリュは以下のとおりです。
・エシェゾー(ECHEZEAUX)
・グランエシェゾー(GRANDS-ECHEZEAUX)
・ラターシュ(LA TACHE)
・リシュブール(RICHEBOURG)
・ロマネサンヴィヴァン(ROMANEE-SAINT-VIVANT)
・モンラッシェ
味わいとして、ロマネコンティに一番近いのはラターシュです。
また大変希少ですが、フィーヌやマールも生産しています。
それぞれ1本100万円前後の銘柄となりますが、それでもロマネ・コンティよりは安価に購入できるでしょう。
ロマネ・コンティには手が届かないという方は、DRCが手掛けるほかのワインを検討してみてはいかがでしょうか。
ロマネ・コンティに似たワイン特集

DRCのワインも簡単に入手出来るような価格ではなく、「もっとリーズナブルにDRCのワインを楽しみたい」と思う方もいらっしゃるのでは?
そんな皆さんのために、ロマネコンティに似た味わいやDRCのクローンを使用したワインなど、DRCに関連したおすすめワインをご紹介いたします。
プリューレロック ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・スショ
ロマネコンティと同じ村、DRC共同経営者が手がける究極のビオ
ドメーヌプリューレロックは、アンリフレデリック ロック氏が1988年に創立したドメーヌです。
ロック氏は1992年からDRCの共同経営者としても活躍していました。
DRC同様ブドウの品質を重要視し無農薬で栽培、収穫は全て手摘みの上さらに選果を厳しく行います。
醸造は伝統手法を守りノンフィルターでボトリング、酸化防止剤は一切使用しません。
2つの特級畑に挟まれた最高品質の1級畑レ・スショは、ロマネサンヴィヴァンとクロサンドニの2つの素晴らしいグランクリュに挟まれており、DRC エシェゾーの一部と隣接しています。
ベリー系果実やバラの花を思わせる可憐な香りに非常にピュアで凝縮感があり滑らかな口当たりが特徴です。
産地 | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
フランス・ブルゴーニュ | ピノ・ノワール | 250,000円 |
香り | レッドチェリー、クローブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

コールドストリームヒルズ ピノ・ノワール リザーブ
漫画 新ソムリエ瞬ワインにて、ロマネコンティを超える極上のピノとして登場!オーストラリアのロマネコンティと呼ばれる
ワイン評論家のジェィムズ・ハリディ氏が1985年に創立したワイナリーです。
オーストラリアのピノノワールにおける最高峰の造り手として世界的に有名です。
評論誌『The World of Fine Wine』の編集者、ニールベケット氏監修の「死ぬ前に飲むべき1001ワイン」でも紹介されました。
「オーストラリア産ピノノワールの良さを最大限発揮した正真正銘の逸品」と絶賛されています。
ヤラヴァレーのピノノワール100%、フレンチオーク熟成にて造られるハイクラスのワインとなっています。
ロマネコンティのように長期熟成を待たずして、若いうちからも楽しめる親しみやすさも人気のひとつです。
産地 | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
オーストラリア | ピノ・ノワール | 10,000~15,000円 |
香り | 熟れたラズベリー、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

ドメーヌデュグランクレス コルビエール アダージオ ルージュ
元DRCの栽培責任者が造る!!!コスパ最強南仏ワイン
ドメーヌグランクレスは、DRCの醸造と栽培に携わっていたエルヴェ ルフェレール氏が設立したワイナリーです。
ロマネコンティ同様、骨格がしっかりしているのにエレガントで優しいワインを造れるテロワールを探し求めて自ら歩き続け、探しあてた場所でスタートしました。
セパージュの比率はヴィンテージごとに若干異なり、シラー60%程度にグルナッシュと サンソー のブレンドですが、まるでピノノワール100%のようにエレガントな仕上がりです。
醸造にはなんとシャトーマルゴーが使用した最高級のオーク樽を使用しています!樽由来の高貴な香りが素晴らしい南仏ロマネコンティはコスパ最高です。
EU圏内以外に輸出される事が少ないため、日本では入手困難です。
産地 | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
フランス・ラングドック | シラー/グルナッシュ/サンソー | – |
香り | ブラックチェリー、黒胡椒 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

ドメーヌセリーヌエヴァンスタッド リザーヴ ピノノワール

ブラインドティスティングでDRCに勝った驚愕のオレゴンワイン!!
2004年に、全米のトップソムリエやインポーター、ワイン関連会社などワインのスペシャリストを集めて開催されたオレゴンピノキャンプ。
そこでのブラインドティスティングにて、DRCのワインを押しのけて圧勝したのがこちらのピノ・ノワールです。
各評論家からも高評価で、ワインスペクテイター誌が発表する2013年TOP100ワインにて第3位、ピノノワール部門では第1位に輝いています。
イチゴやラズベリー、アメリカンチェリーなど豊富な果実味、上質で滑らかな口当たりが特徴的です。
穏やかなタンニンと非常に長い余韻が印象的な麗しいワインです。
産地 | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
アメリカ | ピノ・ノワール | 12,000円 |
香り | ブラックベリー、いちじく |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

アタランギ ピノ・ノワール
ロマネコンティのクローンから造られるニュージーランド最高峰
ニュージーランドの北島にあるマーティンボロー地区 、こちらは世界的に知られたピノノワールの銘醸地で中でも群を抜いて最高峰に君臨するのがアタランギです。
そのピノノワールはロマネコンティのクローン、すなわちロマネコンティと全く同じ樹のブドウから造られています。
ロンドンで開催される世界最大級のワインコンテスト、「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で、最優秀ピノノワール・トロフィーをなんと3度も受賞しています。
これはもちろん、名だたるブルゴーニュワインを押しのけて世界一のピノノワールとして評価された事になります。
有名評論家たちも大変高く評価しており、強さと独特の複雑さ、シルクのような滑らかさと上品さとを兼ね備えた、まさにロマネコンティに匹敵する味わいです。
産地 | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
ニュージーランド | ピノ・ノワール | 8,000~10,000円 |
香り | 熟れたクランベリー、バラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

ピーター・マイケル ピノノワール ”ル・カプリース”
圧巻のピノ・ノワールはDRCラターシュのクローン!
カリフォルニアのラターシュと呼ばれるピゾーニ畑には、実際にDRCラターシュのクローンが植えられています。
ピゾーニ畑からのピノノワールはカリフォルニアのみならずブルゴーニュをも上回る高評価を受けています。
ムーラン ルージュはそのピゾーニ畑のピノノワール100%です。
ブラックチェリー、ラズベリー、ラベンダーのようなアロマにリコリスや春のお花畑を思わせるニュアンスも加わり、口に含むとゴージャスで伸びのある果実の凝縮感が感じられます。
エレガントなタンニンに穏やかでキレイな酸、心地よく長い余韻はDRCラターシュのように官能的で力強い圧巻のピノノワールです。
産地 | ブドウ品種 | 価格相場 |
---|---|---|
アメリカ | ピノ・ノワール | 50,000円 |
香り | プラム、スパイス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

【高級ヴィンテージワイン】ロマネ・コンティの楽しみ方

ロマネ・コンティを手に入れることは非常に難しいですが、他のヴィンテージワインでも応用できるような高級ワインの楽しみ方をご紹介します。
高級なヴィンテージワインを飲むにあたり、相応の準備と知識があるとよりそのワインを楽しめるでしょう。
抜栓前に立てて保存

熟成された赤ワインは飲む前に立てて保存する期間を設けましょう。
熟成ワインには「澱(おり)」が発生していることが多くあります。
澱とは、ワインが熟成を経てワインの様々な成分が結合してできた沈殿物です。
ワインの成分なので澱は体に害があるわけではありませんが、口に含むとジャリジャリした不快な食感と苦味があります。
ワインを動かすと澱がワインの中に舞ってしまうので、瓶底に澱を沈めるために飲む前に立てて保管しましょう。
保管の期間は1週間程度が理想ですが、急ぎであれば1日でも問題ありません。
いつもよりゆっくり抜栓する

長い熟成期間を経たワインは、抜栓に細心の注意を払う必要があります。
ワインのコルクは経年劣化するもので、15年以上の年代物のワインではコルクがもろくなっていることも少なくありません。
キャップシールをはがすとカビが発生していることもあるので、カビはタオルなどで拭いましょう。
ソムリエナイフを使い、力を入れすぎず優しくスクリューをコルクの奥まで差し込むように意識してみてください。
抜栓する際はいつも以上にゆっくりと、垂直方向にコルクが抜けるように力を集中させます。
熟練のソムリエでさえヴィンテージワインのコルクを折ってしまうこともあるので、抜栓はいつもの倍以上の慎重さで臨みましょう。
温度は18~20度

熟成ワインは常温に近い温度で楽しむことをおすすめします。
複雑で妖艶な香りが揮発しやすくなる、18~20度付近が適温です。
冷蔵庫でワインを保管している場合、冷蔵庫から出して30分程度置いておけば常温に近い温度となります。
刺激を与えすぎないように楽しむ

長い年月を経た熟成ワインは非常に繊細な状態となっています。
空気に触れることでバランスが崩れ、熟成ワイン本来の味わいを損ねてしまうことも。
ワインを注ぐ際にはグラスの側面をつたわせるように、優しくゆっくりと少量を注ぎましょう。
瓶底には澱が溜まっているので、ワインをすべて注ぎ切らないこともポイント。
注いだワインはむやみにスワリング(グラスを回してワインの香りを立たせる手法)をせずに、まずはそのままの香りや味わいを楽しみましょう。
熟成ワインは抜栓後にまだ香りや味わいが開かず、本来のポテンシャルを発揮できていないことも少なくありません。
そう感じた場合には軽くグラスを揺すってみたり、開栓したボトルを数時間置いてから再び飲んでみると良いでしょう。
ものによっては2~3日経たないと、味わいが開かない銘柄もあります。

- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
ロマネコンティは人生で1度は飲みたい最高級のワイン!

ロマネ・コンティの歴史・味わいから、価格、当たり年までご紹介してきました。
100万円を簡単に超えるワインなので、そう簡単に飲む機会がないですよね。
そんな方は、ぜひソムリエおすすめのロマネ・コンティに似たワインをお試しください。
他の高級ワインが気になる方は以下の記事もぜひご覧ください
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