「フルボディってどういう意味があるの?」
「渋みがはっきりしているワインのおすすめは?」
濃厚で渋みのはっきりとしたフルボディな赤ワインが好きだけど、どれがフルボディなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ソムリエがフルボディの赤ワインの特徴や選び方、厳選おすすめのワインまでをご紹介します。
ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。
目次
そもそもワインの「ボディ」とは
白ワインは辛口・甘口で分けれますが、赤ワインはほとんどが辛口です。
そのため、赤ワインの味わいは大きく「フルボディ」、「ライトボディ」、「ミディアムボディ」の3つに分けられます。
ワインのボディとは、ワインの甘味、酸味、アルコール、渋みのバランスのことです。
ひとことで言うと「口当たり」です。
■ワインのボディ比較表
特徴 | フルボディ | ミディアムボディ | ライトボディ |
---|---|---|---|
口当たり | 重い | 中程度 | 軽い |
渋味 | 強い | 中程度 | 穏やか |
香りの強弱 | 濃厚 | バランス | 軽い、華やか |
アルコール度数 | 強め | 中程度 | 控えめ |
おすすめの食事 | 肉料理、煮込み料理 | 幅広い | 前菜、チーズ |
ワインのフルボディとは?
フルボディはいわゆる「渋い赤ワイン」のこと
フルボディとは口にした時に「濃い」、「どっしりしている」、「様々な味わいが複雑に絡み合っている」、「渋み(タンニン)が強い」という印象を持つ赤ワインのことです。
アルコール度数の高いワインも口にするとボリュームを感じるので「フルボディ」に分けられることが多くなります。
フルボディはいわゆる典型的な赤ワインで、「渋い、飲みにくい」と言われがちです。
肉料理とは相性バッチリ
フルボディの赤ワインは、肉料理と組み合わせることでその真価を発揮します。
脂っこい料理や肉料理などに合わせると、その豊富なタンニンが脂を洗い流してくれ、さっぱりといただくことができます。
また、フルボディの赤ワインは風味が強く、スパイスやハーブ、燻製などの強い風味を持つ肉料理との組み合わせが最高です。
ワインのフルボディの特徴
濃厚でパワフルな味わい
ひとことで言うと、フルボディのワインの味わいはライトボディやミディアムボディのワインに比べて「濃厚」です。
つまり、香りや味わいに凝縮感があるということです。
暖かい気候により糖度が高く果実味が豊かだったり、しっかりとした渋みがある品種だったり、熟成年数が長かったりするとワインの味わいは濃厚になります。
一方、ライトボディやミディアムボディのワインはよりすっきりした味わいで、渋みはおだやか、フレッシュ感のある味わいのものが多いです。
深みのある複雑な香り
フルボディのワインは、ライトボディやミディアムボディのボディのワインに比べて香りが豊かです。
フルボディのワインからは、品種由来の香りや、発酵・熟成由来の香りがしっかりと感じられます。
ライトボディやミディアムボディのワインはもっと香りがおだやかです。
アルコール度数は高め
フルボディのワインは、ライトボディやミディアムボディのワインに比べて、アルコール度数が高めです。
具体的にはフルボディのワインは、アルコール度が13%~14%程度のものが多いです。
ワインのフルボディとミディアムボディの違い
特徴 | フルボディ | ミディアムボディ |
---|---|---|
味わいの濃さ | 濃厚で力強い | 中程度、バランスが取れている |
アルコール度数 | 高い | 中程度 |
タンニン | 豊富 | 適度 |
果実味 | 豊富 | 適度 |
口に含む感触 | 重厚感があり、余韻が長く続く | バランスが良く、飲みやすい |
料理との相性 | 濃厚な料理、赤肉料理、チーズなど | 幅広い料理、白肉料理、軽い赤肉料理、パスタなど |
例 | カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ | メルロー、ピノ・ノワール、サンジョヴェーゼ |
フルボディとミディアムボディは、ワインの「ボディ(体)」を表す用語で、主にワインの濃さや厚みを示します。
フルボディは、濃厚で力強い味わいが特徴で、アルコール度数が高く、タンニンや果実味が豊富です。
口に含むと重厚感があり、余韻も長く続きます。
一方、ミディアムボディは、フルボディほど濃厚ではなく、バランスの取れた中程度の味わいで、フルーティーさと適度な酸味、タンニンのバランスが良く飲みやすさがあります。
料理との相性も幅広く、多様な場面で楽しめるのが特徴です。
フルボディのワインの見分け方
フルボディの赤ワインの選び方についてこちらでご紹介します。
好みの1本を選ぶためにもぜひご参考ください。
品種で選ぶ
カベルネ・ソーヴィニヨン
フルボディの代表格といえばカベルネ・ソーヴィニヨンです。
ポリフェノール含有量も多くタンニンもしっかりあるため、長期熟成に適しています。
濃いルビー色で、カシスやブラックベリー、タバコのような風味が特徴です。
特にボルドー地方で有名ですが、アメリカやオーストラリアなど、世界各国で栽培されています。
シラー
シラーは、カベルネ・ソーヴィニヨン以上に深く濃い色が特徴で、酸味とタンニンが豊かで力強い、ワイルドな味わいに仕上がります。
フランスのコート・デュ・ローヌ地方とオーストラリアが「二大生産地」です。
力強いボディと柔らかい渋みは、ジューシーな肉料理や味わいコク深いシチューとよく合います。
>>シラー(シラーズ)のワイン人気おすすめ16選!品種の特徴も解説!
マルベック
ポリフェノール含有量が最も多い品種です。
重圧感があり凝縮した果実味と、パワフルなタンニンが特徴で、飲みごたえのあるワインです。
フランスのマルベックは若過ぎると荒々しく硬い印象なので、気軽なデイリーワイン用であればアルゼンチンのマルベックがおすすめです。
コストパフォーマンスに優れたアイテムが多く、ジューシーなお肉料理とのマリアージュを愉しめます。
>>【ソムリエ監修】マルベックとは?特徴からおすすめのワイン15選を紹介
ネッビオーロ
イタリアのピエモンテ地方が原産の品種です。
バローロやバルバレスコなどイタリア屈指の高級なワインに使用されています。
透明感のあるガーネット色をしており、ローズ、チェリー、トリュフ、タバコなどの複雑なアロマが特徴。
高いタンニンと酸度を持ち、熟成によって柔らかく丸みを帯びた味わいに変化します。
繊細ながらも力強いその味わいは、トリュフ料理や煮込み料理と相性ピッタリです。
>>【ソムリエ監修】ネッビオーロとは?特徴からおすすめワイン15選を紹介
ジンファンデル
果実味たっぷりでボリューミーなワインを生み出すジンファンデル。
さくらんぼやラズベリーなどの香りに、黒コショウのニュアンスも出やすい傾向があります。
手頃なものから高級なものまで、用途に合わせて幅広い選択肢からチョイスできるのも魅力です。
日照時間に恵まれたカリフォルニアでは果実の凝縮感が大変強く、アルコール度数も高いパワフルなジンファンデルのワインが造られています。
>>【ソムリエ監修】ジンファンデルとは?人気おすすめ20種類も紹介!
ピノ・タージュ
南アフリカ固有の交配品種で、フルボディに分類される品種の中ではフルーティさが際立つタイプです。
ブラックベリーなどの果実味に、酸味は穏やかですが力強いタンニン持ち併せています。
スパイシーなニュアンスもあり韓国料理や、エスニック系のお肉料理とのマリアージュを愉しめます。
産地で選ぶ
フランス
フランスのフルボディワインといてばボルドー地方が特に有名です。
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを主体にした複雑で力強いフルボディの赤ワインを生産しています。
これらのワインは、黒い果実の風味、タンニンが豊富で、オーク樽熟成によるスパイスやバニラの風味が特徴です。
若いうちは荒削りな印象で苦味や渋みが突出していますが、熟成により角が取れて複雑みを増しエレガントなブーケに繊細な味わいへと変化していきます。
また、南フランスであるコート・デュ・ローヌ地方では、シラーやグルナッシュを使った力強いワインが作られています。
より果実の風味が強く感じられ、フルボディですが気軽な味わいを楽しめるでしょう。
>>【ソムリエ執筆】フランスのおすすめ赤ワイン17選!特徴も徹底解説!
アメリカ
アメリカ、特にカリフォルニア州ではジンファンデルやカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったフルボディの赤ワインが人気です。
これらのワインは、果実味が豊かでジャムのような濃厚さとともに、しばしばオーク樽由来のバニラやトーストの風味を持ちます。
カリフォルニア州やワシントン州では日差しの影響でワインの糖度が高くなるため、フランス・ボルドーよりも果実味が濃厚でパワフルです。
アイテムにもよりますが、熟成をそこまで待たずに愉しめるアイテムも多くあります。
>>【ソムリエ監修】アメリカの赤ワインおすすめ20選!選び方のコツも解説
イタリア
イタリアでは、トスカーナ州のサンジョヴェーゼやピエモンテ地方のネッビオーロを使ったワインが特筆されます。
トスカーナのキャンティやブルネロ・ディ・モンタルチーノは、濃厚でタンニン豊富なワインとして有名。
ピエモンテ州のバローロやバルバレスコなどの長期熟成ワインは、ネッビオーロのブドウが生み出す繊細ながらも深みのある味わいが特徴です。
これらのワインはしばしばハーブやトリュフ、タバコの風味があり、熟成によってさらに複雑さを増します。
>>【ソムリエ厳選】イタリアのおすすめ赤ワイン20選!特徴、種類、選び方のコツまで解説
アルゼンチン
アルゼンチンは特にマルベックの名産地として知られています。
プラムやブラックベリーの風味があり、柔らかなタンニンと良い酸度のバランスが特徴です。
温暖で豊富な日射量のアルゼンチンで生産されるマルベックは、フランス産のものより濃厚で果実味豊かなワインを生み出します。
また、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーを使ったワインも人気が高まっています。
アルゼンチンのカベルネソーヴィニヨンは、果実味が非常に凝縮しスパイシーさも感じるフルボディです。
ブラックベリー系のアロマが特徴で樽を効かせたアイテムも多く、コストパフォーマンスにも優れています。
>>【ソムリエ厳選】アルゼンチンのおすすめ赤ワイン34選!産地の特徴や選び方のコツも解説!
オーストラリア
オーストラリアでは、特にシラー(シラーズ)が有名です。
バロッサバレーやマクラーレンベールなどの産地で生産されるシラーは、力強いボディとスパイシーでジャムのような濃厚な果実味を楽しむことができます。
また、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを使ったフルボディの赤ワインも評価が高いです。
タンニンは滑らかですが、濃密な果実味が特徴のフルボディの仕上がります。
>>【ソムリエ監修】オーストラリアのおすすめ人気赤ワイン13選!
南アフリカ
南アフリカはピノタージュを使った赤ワインが特に有名です。
南フランス産のピノタージュは力強いタンニンと濃厚な果実味を持つワインを生み出します。
スモーキーやスパイシーな風味が特徴で、燻製肉や煮込み料理との相性が良いです。
また、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーを使ったフルボディの赤ワインも生産されています。
>>【ソムリエ監修】南アフリカの人気赤ワイン銘柄20選!産地特徴と味わい、選び方を解説!
熟成方法で選ぶ
フルボディの赤ワインを選ぶ際、熟成方法の違いを理解することが重要です。
赤ワインの熟成はオーク樽が使用されます。
オーク樽で熟成されたワインはオーク特有の風味が加わり、バニラ、トースト、スパイス、スモーキーな風味を身に纏います。
また、樽材の隙間からわずかな酸素がワインの中に供給され、これが熟成ワインならではのまろやかな口当たりを生み出すのです。
樽の風味は新樽を使うほど強く付き、熟成期間が長いほどその特徴が顕著に現れます。
フルボディのおすすめ赤ワイン20選
普段使いにおすすめ!予算2,000円
5位
このワインはオーストラリアの激安旨ワインガイドブック「Quaff2005」で「ベスト・ニュー・ラベル・アワード」を受賞しています。
世界的に有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏も大絶賛。
カベルネ・ソーヴィニョン種を主体とし、ブラックチェリーやダークチョコレート、甘いスパイス、燻製肉のような風味があり、複雑味があり力強い味わいです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン主体 | オーストラリア | 12カ月 |
4位
チリを代表するワインブランド、コノスルのワインです。
手頃なワインは複数の産地や畑の果実をブレンドしたものも多いのですが、これはたったひとつの畑の果実だけを使っています。
しかも果実は手摘みで丁寧に手間をかけ、良い果実だけ選んでいるのです。
カベルネ・ソーヴィニョン100%で、カシス、黒コショウ、ピーマンのような青っぽい風味があります。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン | チリ | 40%新樽/12カ月 |
3位
リヴァータ バルバレスコ
もしイタリアワインがお好きなら「バルバレスコ」という銘柄を聞いたことがあるかもしれません。
同じイタリア、ピエモンテ州の「バローロ」と並ぶ長期熟成タイプの高貴なワインです。
ラズベリー、チェリー、土のような風味、しっかりとした骨格など、バルバレスコらしい力強さとエレガンスを持ち合わせたワインです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
ネッビオーロ | イタリア | 9カ月 |
2位
ピニョルはスペインにある家族経営の小さな生産者。
しかし、ピニョルのワインはスペインのワインガイド誌では毎年高評価を受けており、スペインの三ツ星レストランにもオンリストしています。
自社畑はすべて有機栽培で、このワインもオーガニックワインです。
オーク樽で13か月熟成させ、さらに瓶内で12か月熟成させてから出荷と、手間をかけています。ブラックベリーの果実味と酸の豊かなワインです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カリニャン/ガルナッチャ/シラー | スペイン | 樽13カ月/瓶内12カ月 |
1位
KWVは南アフリカのブドウ栽培協同組合の名前です。1918年に国をあげてワイン産業を盛り上げるために造られました。
現在南アフリカ最大のワイン輸出業者で、南アフリカを代表する生産者です。
このワインはシラーズ種100%。南アフリカの複数の畑のブドウをバランスよくブレンドすることで味わいに奥行きを出しています。
14~16か月の樽熟成を経たワインは、プラムやクローブのような風味が感じられます。
タンニンはとてもしなやかで、果実味と渋みのバランスが絶妙です。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
シラーズ | 南アフリカ | 14~16カ月 |
自分へのご褒美に!2,000円~5,000円
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詳細情報
度数:14.5%
味わい:フルボディ
産地:アメリカ、カリフォルニア、ナパヴァレー
品種:カベルネソーヴィニヨン、プティ・ヴェルド
明石家さんまさんも太鼓判を押したことで、一躍市場から姿を消すほど人気を博した一本。
それがこちらの「ナパ・ハイランズ カベルネソーヴィニヨン」。
ナパ・ヴァレーの醍醐味とも言うべき、凝縮した果実味と豊かな樽香、飲み応えある力強いボディが堪能できます。
香り | ブルーベリージャム、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
5位
3世代に渡り伝統的なワイン造りを行うドメーヌであり、畑は完全オーガニック、化学的なものは一切使用していません。
グルナッシュで一番古いものは、なんと1921年に植えられたもので、収量を抑えたプレミアムなワイン造りを行っています。
胡椒のスパイシーさが前面に出でパワフルなタンニンのある非常に濃厚な仕上がりです。
ジゴンダスはフランス国内では非常に良く飲まれているワインで、高級ワインに匹敵する味わいをリーズナブルに堪能出来ます。
コスパに優れたフルボディをお探しの方には特にオススメします。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
グルナッシュ/ムールヴェードル | フランス | タンク熟成12カ月 |
4位
ドライクリークヴィンヤード ヘリテージヴァインズ ジンファンデル
ドライクリークヴィンヤードは、禁酒法解禁以降ドライクリークに設立された最初のワイナリーで、数少ない家族経営のひとつです。
ラズベリーを煮詰めたようなチャーミングな香りからキャラメルやヴァニラ、トーストとほんわかブラックペッパーのニュアンスもあります。
完熟した果実味に、丸みを帯びたタンニンとエレガントな酸とのバランスが素晴らしく、非常にふくよかなワインです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
ジンファンデル | アメリカ | – |
3位
シャトーミュザールは1930年にレバノンのベッカーヴァレーに設立されました。
レバノンでワインなんて造れるの?と思われがちですが、実は6000年以上に渡りワイン造りの歴史があるのです。
ブドウの平均樹齢は40年、フレンチオークでの熟成後、瓶詰めしてから更に4年程熟成させたのちにリリースされます。
アッサムティやカカオ、ベリー系果実の豊かな香りに、スパイスやシナモンのニュアンスが続きます。
よく熟した果実味に、ミントを思わせる風味もあり、穏やかで上品なタンニンのフルボディです。
フランスやイタリアのワインばかり選んでしまうという方には是非一度、シャトーミュザールを味わって欲しいです!
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン/サンソー/カリニャン | レバノン | タンク9カ月/樽1年/瓶内3~4年 |
2位
サン ジョセフ レ ローヴ ジャン リュック コロンボ
ジャン・リュック・コロンボは、元々醸造コンサルタント業で、1995年からワイン造りを始めました。
伝統的な手法を守りブドウ栽培はビオロジックが基本です。
レ・ローヴは樹齢50年以上のシラー100%です。
干しぶどうやブラックベリーのアロマにスパイシーさが前面に出て、ヴァニラのニュアンスが続きます。
ブラックチェリーなどのジューシーな果実味に、ベイリーフやクローブ・焙煎コーヒー豆の強い風味を感じます。
しっかりした酸のある力強いボディに仕上がっています。自然派ワインでフルボディをお探しの方に是非オススメです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
シラー | フランス | – |
1位
ファッションブランド「サルヴァトーレ フェラガモ」が手掛ける至高のスーパータスカンです。
樹1本からブドウ1kgという低収量に抑えており、1本の樹から造れるワインは実質たったの1本です。ブドウはもちろん手摘みで厳しく選別しています。
よく熟したプラムやさくらんぼ、甘草、スパイスなど豊かなアロマが特徴的です。タバコやなめし革などの複雑味もあります。
洗練された美しい舌触りに、ブドウそのものの深みのある味わいは大変リッチで、しっかりとしたタンニンとも調和しています。
圧倒的にパワフルなボディですが、大変上品で素晴らしい出来映えです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン/シラーほか | イタリア | 樽18カ月/瓶内/8カ月 |
プレゼントならコレ!5,000円~10,000円
5位
ソシアンド マレは格付けワインではないものの、2〜3級シャトーを凌ぐような高評価ワインです。
多くの評論家から絶賛され、メドックのどのワインよりも長期熟成のポテンシャルを持つとも言われています。
シャトー所有の畑は非常に日当たりが良く申し分ないテロワールに恵まれています。
100%手摘みにこだわり、醸造は昔ながらの製法を守り100%新樽を使用。
大変力強く濃密でふくよかなボディと強烈なタンニンが特徴的、それでいてエレガントさも持ちあわせる気品に溢れた仕上がりです。
知る人ぞ知る掘り出し物的なワインでコストパフォーマンス最高です。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン | フランス | 新樽12カ月 |
4位
ワイン通が絶賛する人気ワイン!
カレンワインズはオーストラリアを代表するワイナリーで、ビオディナミの先駆者として世界的に高く評価されています。
その最高峰がダイアナ・マデリンで、マーガレットリヴァーの自社畑から超厳選したブドウを使用しています。
ブラックチェリーや黒すぐり、スミレや枯れ葉など複雑みのある香りにスパイシーなニュアンスも加わり、カカオの風味が印象的です。
しっかりとした骨格のボディに滑らかなタンニンと奥行きのある上品な味わい、そして長い余韻が続きます。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン | オーストラリア | 15カ月 |
3位
1977年にカヴァラーリ家が創業、ボルゲリでサッシカイアに続き2番目にスーパータスカンを造り始めました。
スーパータスカンでありながら有機認定を持つ自然派ワインです。
ブルーベリーや黒スグリの芳醇な果実香にバルサミコ酢やスパイスなどの複雑さが続きます。
口に含むと豊かな果実の凝縮感が広がり、滑らかで深い味わいに溌剌とした酸とパワフルなボディに圧倒されます。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー/サンジョヴェーゼ | イタリア | 18カ月 |
2位
ターリー・ワイン・セラーズは、マーカッシン ヴィンヤードを設立したラリー ターリー氏が、セントヘレナに設立したワイナリーです
カリフォルニアで最も優れたジンファンデルとプティシラーの造り手として知られています。
黒系ベリー、干しぶどう、ヴァニラやナツメグなどのスパイス、カカオなど様々な香りにジューシーな果実感と高いアルコール分が超リッチです。
濃厚でパワフル、酸味との調和も素晴らしく、ブドウそのもののナチュラルな甘さとまろやかなタンニンは親しみやすさも感じる高品質なフルボディです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
ジンファンデル | アメリカ | 新樽20%15か月 |
1位
ロバート・パーカー氏に「私の人生の中で最大の発見のひとつ」と絶賛させたトレヴァロンルージュ!
プロヴァンスアルピール山脈の北側斜面にあり1976年が初ヴィンテージ、最初からビオロジック農法を実践していました。
カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーが半々の理想的なブレンドです。
法律ではカベルネソーヴィニヨンは20%以内と規定が出来てから、あえてAOCを名乗らず、こだわりのセパージュ比率を守っています。
その為Vin de pays (地酒)ではありますが間違いなくプロヴァンスで最高級・最高品質のフルボディです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン/シラー | フランス | 24カ月 |
特別な日には憧れの一品!10,000円以上
5位
「ニュージーランドのル・パン」と賞賛される偉大な赤ワインです。
栽培に除草剤や化学肥料を使わず、自然に還元する有機肥料のみを使用、収穫はすべて手摘み。
発酵は天然酵母のみ、フレンチオークの新樽100%で24ヶ月熟成、最終ブレンドは18ヶ月後です。
保存料や酸化防止剤の亜硫酸塩(SO2)を全く使わないポリシーで、ブドウ栽培から醸造・熟成まで一貫して自然に任せながら造り上げます。
黒系果実の強いアロマにヴァニラのニュアンスが続き、ミネラル感と程よいタンニンが長い余韻へと導きます。
非常に凝縮感のある力強いボディに優雅な味わいはグランヴァンそのものです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
メルロー/カベルネ・フラン/マルベック | ニュージーランド | 新樽24カ月 |
4位
有機栽培にこだわるシャトー・ボーカステルはパーカーポイント100点の常連です。
オマージュ・ア・ジャック・ペランは作柄の良かった年にのみリリースされるスペシャルキュヴェです。
品種はシャトーヌフ・デュ・パプに認められている13種類全てを使用、ワインに味わい深さと複雑さを与えています。
カシスやブラックチェリーのアロマからスパイスや獣臭、なめし皮のニュアンスが続き、口に含むと力強い果実の凝縮感と深みある味わいに圧倒されます。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
ムールヴェードル/グルナッシュ/シラー | フランス | 大樽を使用 |
3位
ワイナリーは1989年創業、アルバロ・パラシオス氏はシャトーペトリュスやスタッグスリープで修業経験の持ち主です。
彼が最も情熱を注いでいるのがこのレルミタで、ブドウの平均樹齢は70年、一部は樹齢100年越えの古樹です。
生産量はわずか200ケースほど、フレンチオークで18ヵ月の熟成経てリリースされるトップキュヴェは間違いなくスペイン最高峰のフルボディです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
ガルナッチャ/カリニャン | スペイン | 18カ月 |
2位
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズはどのヴィンテージにおいても、一貫して第1級シャトーに匹敵するクオリティを維持するスーパー2級ワインです。
西洋杉やブラックベリー、カシス、さくらんぼなどの豊かなアロマにシルクのような柔らかい舌触りは圧巻です。
甘さも感じる凝縮した果実味が広がり、ヴァニラなど樽由来の香ばしいニュアンスと上品な酸とのバランスも完璧です。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー/カベルネ・フラン | フランス | 新樽を使用 |
1位
ハーランエステートは、スクリーミングイーグルと並んでカルトワインの頂点に立つ官能的なワインです。
1984年不動産事業で成功を収めたビル・ハーラン氏が設立したワイナリーで、「フランスの格付け1級シャトーに匹敵するカリフォルニアワインを造る」との目標を掲げていました。
評価はその目標を遥かに上回り5度もパーカーポイント100点を獲得しています。
選果は粒単位、フリーランジュースのみを使用。
フレンチオークの新樽で熟成させるこだわりようで、年間生産量は1500ケースほどのと大変希少なワインです。
ブドウ品種 | 産地 | 熟成 |
---|---|---|
カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー/カベルネ・フラン | アメリカ | 新樽20~25カ月 |
フルボディのワインの楽しみ方
最後にフルボディのワインの楽しみ方をご紹介します。
濃厚なフルボディのワインをしっかりと堪能するためにも、ぜひご参考ください。
温度は16~18度
フルボディのワインを楽しむ際、温度はやや高めに設定することをおすすめします。
具体的な温度は16~18度が望ましいです。
この温度帯では、ワインの複雑なアロマと味わいが適切に開花します。
温度が低すぎるとワインの風味が閉じ込められるほか、渋みが強く口の中に刺々しさを感じることがあります。
フルボディのワインは16~18度の温度で飲むことで、香りと口当たり、ふくよかな甘味がちょうどいいバランスになるでしょう。
大きめのグラスを使う
大きめのグラスを使用することも、フルボディのワインを味わう上でとても重要です。
大きなグラスはワインを空気と接触させる表面積を増やし、ワインの酸化反応を促進します。
これによりワインのアロマがより豊かになり、フルボディのワインならではの複雑な香りが解放されます。
また、フルボディのワインは温度変化によりゆっくりと味わいや香りが変化するのも特徴。
大ぶりのグラスを使うことで1杯のワインを時間をかけて味わいうことになるので、ワインが変化していく様も楽しめるでしょう。
肉料理やおつまみと合わせる
ステーキ肉
フルボディのワインとの王道の組み合わせがステーキ肉です。
肉の濃厚な風味がワインの複雑さを引き立て、タンニンが肉の脂質と調和して口の中でバランスのとれた味わいになります。
合わせるワインはフルボディを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーがおすすめ。
これらのワインは肉のリッチでボリューミーな味わいとバランスを取り合い、満足感のある組み合わせを生み出してくれるでしょう。
ビーフシチュー
ビーフシチューのような煮込み料理には、ボディがしっかりとしていて温かみのある味わいのワインが適しています。
コクのある旨味にまろやかな渋みや落ち着きのある酸味が合わさることで、味わいに一層奥行きを持たせることができます。
特にマルベックやリッチなメルローが良い選択肢です。
これらのワインは煮込まれた肉の旨味と深いフレーバーがよく合い、料理の味わいを引き立てます。
サラミ
旨味と塩気を凝縮した味わいのサラミ。
サラミのような味わいの濃い肉料理には、スパイシーで果実味豊かなワインが最適です。
ジンファンデルやシラーなどがベストマッチと言えるでしょう。
これらのワインはサラミのスパイシーさを引き立てつつ、程よい渋みと果実味が肉の旨味とバランスを取ります。
酢豚
酢豚の甘酸っぱい味わいには、しっかりとした果実味と少しの甘みが感じられる赤ワインが適しています。
例えば、アメリカ産のカベルネ・ソーヴィニヨンやアルゼンチンのマルベックなどが良いでしょう。
また、酸味の効いたタイプの酢豚には、ネッビオーロやピノタージュなどのフルーティーなタイプもおすすめ。
豚の角煮
濃厚な豚の角煮には、フルーティーでまろやかなタンニンを持つ赤ワインがマッチします。
甘辛い味付けとブドウの果実味のある風味を重ねるのがペアリングのコツ。
渋味が穏やかな南フランス産のシラーや、ジンファンデルなどがおすすめです。
豚肉の渋みと赤ワインの渋みが非常に良い組み合わせとなります。
すき焼き
日本を代表する肉料理、すき焼きは赤ワインと相性ぴったりです。
甘辛いすき焼きには、果実のニュアンスが前面に出たフルーティーな赤ワインが最適です。
アメリカやオーストラリアなど、いわゆるニューワールド産のワインがおすすめ。
醤油、砂糖、みりんなどの甘辛い味付けが、ワインの果実味や酸味とうまく調和して素晴らしい組み合わせとなります。
濃厚でパワフルなフルボディのワインを楽しもう!
今回は、フルボディ赤ワインのおすすめを選びやすい値段別にて紹介してきました。
「フルボディ」とひとくちに言っても「渋み」や「濃厚さ」はそれぞれ異なるため、味わえば味わうほどその奥深さの魅力が感じられるでしょう。
今ではネットでよりお得に購入することが出来ますので、気軽に試してみてくださいね!
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