チリの赤ワインからおすすめ20本をソムリエが厳選!選び方も解説!

2020/03/14 おすすめ赤ワイン


「チリのワインにはどんなワインがある?」
「チリワインの特徴は?」

チリワインは2015年より3年連続で日本のワイン輸入量1位に君臨しています。

しかし、日本にお住まいの方でも、チリワインについて詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、チリの赤ワインについて解説していきます。

今や日本のワイン市場に欠かせないチリワインの特徴やおすすめの20本も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を最後まで読むことで、チリワインのお気に入りの一本を見つけることができます。

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チリの赤ワインの特徴

赤ワインがワイン全体の75%

太平洋やアンデス山脈からの冷涼な風で昼と夜の寒暖の差が大きく、ブドウ栽培に適した自然条件が揃っています。

このようにワイン造りに大変恵まれた環境を持つチリですが、チリのワイン用ブドウの全生産量のうち、赤ワイン用ブドウ(黒ブドウ)が75%を占めます。

味わいの特徴

「日照時間の長さ」と「雨量の少なさ」という2つの理由から、ブドウがしっかり熟してから収穫することができます。

完熟したブドウを使ってワインを造ることができるので、チリの赤ワインは果実味が豊富で濃い味わいが特徴です。

ポリフェノールが世界で一番多く含まれる

イギリスの研究機関によると、ワインおよびブドウに含まれるポリフェノールが一番多く含まれるのはチリの赤ワイン、という結果が出ています。

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チリ産のワインが人気な理由

チリ産のワインが人気な理由は、主に以下の3つです。

コストパフォーマンスの高さ

チリワインが価格が手頃でありながら品質が高い理由の一つに、日本とチリの経済連携協定(EPA)による関税の撤廃が挙げられます。

これにより、輸入コストが大幅に下がり、日本での販売価格が抑えられています。

さらに、チリでは大規模生産が可能で、人件費が比較的安いため、生産コストが低く抑えられるのです。

また、チリには大規模な畑を所有するワイナリーが多く存在します。

これもコスト削減に貢献し、手頃な価格でありながら高品質なワインを提供できる要因となっています。

優れた自然環境

チリはブドウ栽培に非常に適した気候と地形を持っています。

日照時間が長く、降雨量が少ない気候は、ブドウが十分に成熟し、豊かな風味を持つ果実を育てるのに理想的です。

さらに、チリの地形はアンデス山脈と太平洋に挟まれており、これによってブドウ畑に最適な環境が整っています。

この地理的な孤立性は、害虫の被害を防ぎ、農薬の使用を抑えることができます。

これらの条件が整っているため、チリでは高品質なブドウを安定して生産できるのです。

フルーティーで親しみやすい味わい

チリワインは、しっかりとした果実味を持ちながらも、重すぎずバランスの取れた味わいが特徴です。

特にフルーティなタイプのワインが多く、この点が幅広い層の消費者に受け入れられやすい理由の一つとなっています。

こうした味わいの特徴から、チリワインは日本でも高い人気を集めており、デイリーワインとして気軽に楽しめるものから、特別な機会に味わうプレミアムワインまで、さまざまなシーンで愛されています。

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チリの赤ワインの種類と選び方

チリの赤ワインの選び方

今回は、ブドウ品種、産地の項目に視点を置いて、チリの赤ワインの選び方を伝授します。

品種で選ぶ

チリの赤ワイン用のブドウ品種(黒ブドウ)はフランス系品種がメインになります。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨンはチリ国内で生産量第一位の黒ブドウ品種で、栽培面積は約38,000haにもなります。

遅熟なため、十分な太陽の光を浴び完熟しないとピーマンのような香りをもたらすことがあります。

チリは雨量が少なく乾燥しており、昼夜の寒暖の差が大変大きいため、カベルネソーヴィニヨンの生育に最適な気候です。

ジャムにしたようなカシスやブラックベリーなどの黒系果実風味とともにチョコレートのような滑らかさが加わり重厚な味わいに仕上がりやすくなります。

メルロー

メルローは、カベルネ・ソーヴィニヨンに続いてチリで生産量が多い黒ブドウ品種。

基本の味わいは、プルーンやブラックチェリーなどの肉厚な黒系果実風味をベースに、控えめの酸味と渋みに仕上がるブドウ品種です。

チリの強い日差しを浴びて熟したメルローは、通常のメルローよりもよりジューシーで滑らかな優しい味わいです。

カルメネール

カルメネールは1863年にフィロキセラという害虫がヨーロッパのブドウの樹に被害を及ぼした際、世界から全滅したと言われていたブドウ品種でした。

しかし、チリの特有な地理条件から、カルメネールが残っていたのです。

チリ特有のブドウ品種となったカルメネールは、プラムやブラックベリーを思わせる黒系果実のしっかり濃厚な味わい。

未熟なものは青ピーマンのような香りが残ります。

ピノ・ノワール


日射量が強く濃厚なワインが造られているイメージですが、太平洋の寒流フンボルト海流がもたらす冷たい風のおかげで、栽培に冷涼な気候を好むピノ・ノワールも栽培されています。

チリのピノ・ノワールは通常の特徴よりもややジャムにしたような甘みがあり、色も少し濃いのが特徴。

シラー

シラーは近年チリで注目されています。

比較的暖かく赤ワイン向けの地域だけでなく、白ワインやピノ・ノワールで有名な冷涼な地域にも植えられており、その違いを楽しむことができる赤ワイン用ブドウ品種です。

温暖な地域は、黒系果実とスパイスの香りが特徴的で、冷涼な地域ではスミレなどのフローラルなアロマを楽しむことができます。

パイス

チリワインの原点といわれるブドウ品種で、16世紀にスペイン人の征服者によって持ち込まれました。

実際、パイス(País)とはスペイン語で国という意味です。

高品質なワイン向けではない品種なので、早飲み赤ワインに使用されるのが一般的ですが、こだわって造られたものは、ピノ・ノワールのような味わいに仕上がるものもあります。

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産地で選ぶ

チリのワイン産地は、大きく北部、中部、南部の三つの地域にわかれます。

北部はワイン用のブドウだけでなく、ピスコという蒸留酒用のブドウも栽培されています。中部は、チリのワイン銘醸地が多く存在し、南部は国内での消費が主となります。

では、重要な地方とその特徴を北から見ていきましょう。

コキンボ地方

チリワイン産地北部のコキンボ地方には、「エルキ・ヴァレー」「リマリ・ヴァレー」「チョアパ・ヴァレー」などがあり、シラーやシャルドネが植えられています。

アコンカグア地方

東はアンデス山脈、西は太平洋までつながる半砂漠地帯の「アコンカグア・ヴァレー」が特に赤ワインで有名な地域で、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローが多く植えられています。

太平洋からの冷たい風の影響をうける「カサブランカ・ヴァレー」と「サンアントニオ・ヴァレー」は冷涼な気候のため、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなどの白ワイン品種、そしてピノ・ノワールやシラーで有名な地域です。

セントラル・ヴァレー地方

セントラル・ヴァレー地方は赤ワインで有名な地方です。

その中でも特に有名な地域が「マイポ・ヴァレー」「ラペル・ヴァレー」「マウレ・ヴァレー」で、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にカルメネールやメルロー、シラーなどが植えられています。

また「クリコ・ヴァレー」はソーヴィニヨンブランの栽培面積が国内最大ということで有名です。

南部地方

国内の生産量は少ないものの、カベルネソーヴィニヨンからメルロー、ソーヴィニヨンブラン、シャルドネまで色々なブドウ品種をつくっている場所。主な地域は「イタタ・ヴァレー」や「ビオビオ・ヴァレー」が有名です。

チリの人気おすすめ赤ワイン20選

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10位

黒い果実などのベリー系とミント、青草のようなアロマがフレッシュな香りを漂わせるワイン。

熟したタンニンの奥深くきめ細やかな味わいと、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい芯の通った安定感を感じられます。

肉料理全般や濃い味付けの料理とお楽しみください。

香りプラム、ピーマン
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
パワフルな香りですが、味わいは意外にもそこまで重くはありません。料理の邪魔をすることなく、肉料理全般に合わせることができます。

9位

温暖なセントラル・ヴァレーで造られたカベルネ・ソーヴィニヨンは、収穫時期を延ばして熟させてから使用しています。

カシスなどのフレッシュな果実味と、スパイシーさのバランスが良いことが魅力。

ボリュームがありつつも滑らかな口当たりで、果実の広がりを感じられる味わいです。

しっかりと味付けされた肉料理や、ビーフシチューなどの煮込み料理と相性が良いです。

香りカシス、シナモン、丁子
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
リッチで深みのある味わいが、この価格帯から十分に感じ取ることができるのがデイリー・チリワインの最大の魅力です。

8位

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チリでしか味わえない、カルメネール100%の赤ワイン。

黒胡椒の刺激的な香りがあり、ほどよいタンニンが特徴。

大人な果実の雰囲気を漂わせ、奥深く凝縮感のある味わいは長い余韻を感じさせます。

ポークリブなどの肉料理はもちろん、濃厚なチーズやパテなどとも相性が良いですよ。

香りブラックチェリー、血液、スモーク
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
カルメネールはフランスからもたらされ、チリで花開いたこの国を代表するブドウ品種。カベルネ・ソーヴィニヨンよりもややまろやかな味わい、鉄分やスパイシーな香りをより顕著に楽しめます。

7位

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リーズナブルな価格でワインを楽しめるアルパカシリーズの1つ。

チリ特有のブドウ品種カルメネールを手軽に楽しめることから人気のあるワインです。

カシスなどの果実感もバランス良く感じられ、デイリーワインとしては充分な味わいを誇っています。

香りブルーベリー、バニラ
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
コンビニやスーパー、全国どこでも見かけることのできるコスパ十分なワインです。ラベルに描かれた「アルパカ」のラベルが目を引きます。

6位

ラベルに描かれた自転車は、毎日畑へペダルをこぐ労働者達への敬意と自然のサイクルを表しています。

カシスやチェリーなどのフルーティーな口当たりに、ミントやコショウのニュアンスが加わった味わいが魅力的。

価格以上の味わいを感じさせてくれる一本です。

香りブラックチェリー、ブラックペッパー、ローズマリー
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
デイリーワインの価格帯ながら、緻密に計算された複数品種のブレンドが織りなす複雑なニュアンスも垣間見れます。

5位

チリ最北のワイン産地エルキ・ヴァレーで造られたワイン。

ブドウを枝に残して乾燥し、糖度をあげてから発酵させるスタイルでワインを造っているため、プルーンや干しブドウのような非常に濃厚な果実の風味に加え、タバコのようなスモーキーさやバニラの香りが合わさり、大変重厚な味わいに仕上がっています。重い味わいが好きな人は間違いなくハマってしまうでしょう。

香りイチジク、バニラ、モカ
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★☆☆☆
佐々木
2000円以下の価格帯のチリワインとしては、プロからの評価が最も高い一本でしょう。近年注目のチリ北部エルキ・ヴァレーは標高が高く、高品質なブドウが収穫されることで知られています。干しブドウから造られる濃厚な味わいで、喉をゆっくりと通る感覚が病みつきになること間違いなしです。

4位

しあわせワイン倶楽部
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自転車のラベルで有名なコノスルのスペシャルシリーズ。

自社畑の中でも厳選した畑のピノ・ノワールを使用し、フレンチオークの樽で熟成。ストロベリージャムやアメリカンチェリーのような果実風味に、上品なバニラの香りとほのかに腐葉土のニュアンスが加わった濃厚なピノ・ノワール。

フランスのピノ・ノワールとは異なる果実風味豊かで濃厚なピノ・ノワールをぜひお楽しみください。

香りラズベリージャム、シナモン、ナツメグ
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
海とアンデス山脈に挟まれ、国土が縦に細長く広がる南米の国として有名なチリ。海には寒流が流れており、夏でも海水浴ができないほど冷たい風が吹いています。南米の国と聞くと温暖で乾燥した大地を想像しますが、冷涼な土地も存在し、高品質なピノ・ノワールが生産可能なことで知られています。

>>コノスルの他のラインナップ

3位

その美味しさからワインを盗む人が絶えず、創設者が蔵に悪魔がいるという噂を流しワインを守ったといわれる、「悪魔の蔵」にちなんでつけられたワイン「カッシェロ・デル・ディアブロ」のワンランク上のプレミアムブレンドワイン。

その年の最高の区画のブドウのみをブレンドして造っているので、ブラックベリーやカシスなどの果実風味が口いっぱいに広がります。香りから口の中に残る余韻まで黒系ベリーの果実風味をたっぷり楽しんでください。

香りプラムのコンポート、バニラ、丁子
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
完熟したブドウに由来するたっぷりとした果実の風味に、樽由来の甘いスパイスの香りが調和しています。

>>カッシェロ・デル・ディアブロの他のラインナップ

2位

プレミアムチリワインの先駆者で、天使のラベルで有名なモンテス。

世界の名だたるレストランやホテル、航空会社でも採用されており、その味は世界中で認められています。

そんなモンテスが有名になったきっかけがこのアルファ・シリーズ。カベルネソーヴィニヨンの濃厚な果実風味はもちろんのこと、フレンチオークの樽で12か月熟成した複雑性も一緒に楽しむことができ、余韻が大変長く満足できる味わいです。重厚だけど上品な味わいが好きな方におすすめです。

香りカシス、ピーマン、チョコレート
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
チリワインの入門編として最適な一本です。濃厚な味わいのなかに、ピーマンを連想させる青いフレーバーがほどよく調和することで、重たすぎないエレガントな味わいを構成しています。

>>モンテスの他のラインナップ

1位

輸入酒のかめや
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世界中のワインファンが憧れるフランス5大シャトーのうちのひとつシャトー・ラフィットロートシルトが手掛けるチリワイン。

チリワインならではの濃厚な果実風味と酸味、ミネラルのバランスが大変素晴らしく、1,000円台とは思えないほどエレガントな味わいに仕上がっています。

ワンランク上のデイリーワインをお探しの人にはもってこいの1本です。

香りブルーベリージャム、シナモン、漢方薬
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
重たすぎないミディアムボディに仕上げられており、スルスルと飲めてしまう懐の深さが最大の魅力でしょう。スパイスのアロマがしっかりと感じられるため、飽きがこないように設計されています。

>>ロス・ヴァスコスの他のラインナップ

来客用やプレゼントにおすすめ!2,000円~5,000円

10位

¥2,288 (2024/12/23 07:32時点 | 楽天市場調べ)

チリワインの象徴とも言える特別な品種であるカルメネールを最大限引き出した味わいが魅力の一本。

完全に熟した果実味とボリュームのある感触が口の中を満たします。

黒みがかった濃厚な赤い色合いは、黒い果実やスパイシーさを感じさせてくれます。

成熟した芳醇な味わいと安心感のあるボディは充足感を楽しめるため、重く深い赤ワインが好きな方におすすめです。

香りプラム、なめし皮、黒コショウ
酸味★☆☆☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
こちらはより上質なブドウを選別し、長い熟成に耐えうるだけのポテンシャルがあります。やや大きめのワイングラスを使用することで、時間の経過とともに変わりゆく香りを存分に楽しめることでしょう。

9位

マイポ・ヴァレー産のカベルネ・ソーヴィニヨンの魅力を充分に感じさせてくれる、凝縮した果実味が魅力のフルボディ。

ブラックベリーなどの黒い果実のフレッシュな香り、バニラや杉の複雑な感覚が絡み合って渋みを引き立てています。

まろやかながらも締まったタンニンと力強い酸が織りなす重厚な味わいをお楽しみください。

香りブラックベリー、バニラ、杉
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
温暖で乾燥したマイポ・ヴァレーでは、ブドウの風味は極限まで凝縮されています。重厚感のあるワインをお探しの方にオススメです。

8位

¥11,800 (2024/12/23 07:32時点 | 楽天市場調べ)

カベルネ・ソーヴィニヨンをメインに、カベルネ・フラン、メルローなどをブレンドしていることが特徴。

深いガーネット色のワインには、チェリーやプラム、熟したカシスなどの魅力がバランスよく絡み合っています。

リコリスやバニラのニュアンスも感じられ、チリワインとは思えないほどの味わいとリッチな雰囲気。

凝縮感がありつつも雑味のない美しい味わいと長い余韻をお楽しみください。

香りチェリー、リコリス、バニラ
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★☆
佐々木
フランスのボルドー地方同様のブレンド比率です。コクはもちろん長い余韻をも兼ね備えており、特別な日に楽しみたいスペシャルなワインです。

7位

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その年の最も優れた区画のブドウのみを使い、カルメネールにシラーやグルナッシュ、マルベックをブレンドさせた最上級のワイン。

フレンチオークの新樽で14〜16ヶ月間熟成させていることで、樽由来のチョコレートやスパイスのようなアロマも感じられます。

非常に繊細かつ奥深くエレガントな雰囲気で、深みのある味わいが魅力的です。

特別な日やプレゼントにぜひ。

香りプラム、ミルクチョコレート、ナツメグ
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
ユニークなブドウ品種の構成ですが、長期樽熟成を経ることにより、荒々しさは消え、見事に調和のとれたハーモニーを奏でています。

6位

レセルヴァ デ ファミリアはリッチな雰囲気に複雑かつ繊細な味わいを兼ね備えています。

凝縮感と土地の個性を追求しており、チリをダイレクトに感じられる一本です。

カベルネ・ソーヴィニヨンの魅力的なニュアンスを感じられます。

フルボディでありながら、均衡が取れた上品な余韻を楽しめるでしょう。

香りカシス、チョコレート
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
「上質なワイン=マニアが喜ぶワイン」はビギナーからすると酸味や渋味が強すぎたり、飲みづらいワインが多いのも事実です。その点チリワインは濃厚ながらふくよかな味わいで、飲み手を選ばないフレンドリーな味わいのワインが多く、それが日本で広く受け入れられている理由でしょう。チリワインの醍醐味をこのワインで体験されてみてはいかがでしょうか。

5位

チリでは中々見かけないカリニャンを使ったユニークな一本。

紫がかった深いルビー色が印象的で、チェリー、ラズベリー、ブラックベリーなどの果実風味にチョコレートやナツメグ、コーヒーなどの濃く特徴的な風味を楽しむことができます。通常のチリワインとは少し変わった赤ワインをお求めの人におすすめです。

香りラズベリー、コーヒー、木の根
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★★☆
佐々木
カリニャンはスペインや南フランスで多く見かけることができるブドウ品種ですが、チリでも今最も注目されているブドウとして脚光を浴びています。ブドウ樹が若いときは凡庸なワインしか生まないと言われていますが、樹齢が古くなるにつれ、香りと味わいが凝縮した他に類を見ないキャラクターとなります。重たすぎないボディと、そのボディを支えるエネルギッシュな酸味がポイントです。

4位

チリの赤ワイン銘醸地コルチャグアヴァレーのオーガニックワイン。

チェリーやストロベリー、カシスなど赤系ベリーと黒系ベリーの果実風味が口の中いっぱいに広がりピュアな果実の香りをふんだんに楽しむことができます。

数種類のブドウをブレンドしているので、バランスよく仕上がっており、余韻に微かな樽の香りが広がり、上品な味わいに仕上がっています。重すぎず、果実風味を楽しみたい方はぜひこちらをお試しください。

香りストロベリージャム、カシス
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
乾燥しているチリの国土では病害のリスクが抑えられ、オーガニックによるブドウの栽培も盛んです。

3位

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知る人ぞ知るイギリスのワイン雑誌デキャンタ主催のワインコンテストで、16,903本の中から149本しか選ばれないプラチナ賞に選出されたワイン。

メルローの特徴であるブラックチェリーやプルーンなどの熟した果実風味が口の中いっぱいに広がり、口当たりは大変シルキー。果実の甘みと濃さを同時に楽しみたい人におすすめ。

香りブラックチェリー、プルーン
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★★☆☆
佐々木
メルローの最大の特徴は、渋味が非常になめらかであること。球体を思わせる柔らかい味わいです。

2位

数々の受賞歴を持ち、約140年の歴史を持つ老舗ワイナリーエラスリスのプレミアムワイン。

特別な畑のブドウを使い、アメリカンオークとフレンチオークでしっかり12か月熟成しているので、濃厚な黒系ベリーの果実風味と黒コショウなどのスパイス、バニラ、コーヒーなど、ふくよかで重厚な味わいが楽しめます。

牛肉料理などのしっかりとした脂身のあるお肉とベストマッチ。

香りカシス、黒コショウ、バニラ、コーヒー
酸味★★☆☆☆
ボディ★★★★★
渋み★★★★★
佐々木
海からの冷涼な風と標高の高さが、アコンカグアヴァレーで収穫されるブドウの品質の高さを形成しています。2種類の樽をバランスよく用いることで、複雑なアロマをワインに与えています。

1位

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世界的に有名な地質学者ペドロ・パッラ氏が手掛けるチリのピノ・ノワール。

世界のワイン雑誌で高評価を得ただけでなく、かの有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏までもが大絶賛する一本で、ピノ・ノワール本来の持つ果実風味に加え、テロワールの特徴を思う存分に堪能できる繊細かつ複雑な味に仕上がっています。

その香りと味わいはプラムやチェリーの果実味、ミネラル、白コショウ、花、腐葉土など、様々。味わいの濃いチリワインとは反対に、繊細で複雑なピノ・ノワールを飲みたい人におすすめ。

香りスミレ、ミント、腐葉土
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★☆☆☆
佐々木
ヨーロッパのピノ・ノワールに比べ果実味がしっかりと感じられます。抜栓直後から香りが全開に楽しめるのも魅力の一つでしょう。

チリ赤ワインのおいしい飲み方

チリの赤ワインのおいしい飲み方

ここではチリの赤ワインの美味しい飲み方について紹介します。

今回紹介するのは温度・グラス・飲み方のコツです。

では解説していきます。

温度は16~20℃で保存しよう

チリの赤ワインは16~20℃で保存しておきましょう。

ミディアム~フルボディの多いチリワインは、16~20℃で赤ワインを保存することで、タンニンの魅力を充分に感じられます。

具体的にはミディアムボディなら約16℃、フルボディなら約20℃と覚えておけば問題ありません。

しかし温度の細かい調整はもちろん、16~20℃での保存は冷蔵庫だと冷えすぎてしまい、夏場の場合は常温での保存が難しいという問題があります。

そこでチリの赤ワインの保存には積極的にワインセラーを利用することをおすすめします。

ワインセラーを利用すればチリの赤ワインだけでなく、様々な種類のワインを適切に保存できます。

家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。

>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!

口の広いグラスがおすすめ

チリの赤ワインを飲むときは口の広いグラスがおすすめです。

チリの赤ワインはミディアム~フルボディの赤ワインが多いので、タンニンの奥深さやフルーティーな香りを感じられる口の広いワイングラスが良いからです。

具体的にはブルゴーニュ型やボルドー型のグラスを用意しましょう。

ただミディアムボディのワインも多いので、万能型のワイングラスでも楽しめますよ。

ぜひ自分に合ったワイングラスを選んでみてください。

またワイングラスについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介

香りを楽しむために軽く回してみよう

チリの赤ワインを飲む際は、ワイングラスを軽く回して香りを楽しむことがおすすめです。

ワインを回す「スワリング」は香りを感じるためによく行われており、チリの赤ワインの芳醇な香りやタンニンの深さを楽しめます。

スワリングをする際には、右利きの方であれば反時計回りにグラスを回すように注意が必要です。

グラスを内側方向へ回すことで、ワインがこぼれたときでも自分側にワインがこぼれ、周りに迷惑を掛ける心配がありません。

またワイングラスを回さずに傾けて香りを楽しむことも、近年では主流になっていますよ。

ぜひどちらも試してみて自分に合った方法で赤ワインを楽しんでくださいね。

チリの赤ワインを楽しもう!

チリの赤ワインを楽しもう!

いかがでしたか?ひとえに「チリの赤ワイン」と言っても、ブドウ品種、産地、価格によって、色々な香りや味の個性があります。かつてのチリワインのイメージであるただ濃い「チリカベ」だけではなく、今では色々なブドウ品種を用いながら好みや食事に合わせて選べるラインアップが増えました。

チリワインが日本にたくさん輸入されている今だからこそ、ぜひ色々試して魅力をたくさん感じてください。

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

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