イタリアの中でも安くて美味しい赤ワインが造られることで著名なマルケ。
海や山に囲まれ、豊かな山岳地帯を有するマルケでは、様々なタイプの赤ワインが生産されています。
今回はマルケの赤ワインの特徴や選び方、おすすめのワインをソムリエが紹介します。
マルケ州とは
マルケ州はイタリア半島中央東部に位置しています。
面積の7割近くは丘陵地帯となっており、残りは山岳部で平野部がほとんどない南北に細長い州です。
アドリア海に面しているマルケ州は地中海性気候に属しており、年間通して暖かな気候となります。
常に海からの涼しいが吹きつけるため、温暖でありながら過ごしやすい快適な気候と言えるでしょう。
また、丘陵地帯が多いので、隆起する丘が冬の冷たい東風を防いでいます。
平野部がほとんどないマルケ州は水はけのよい石灰質土壌が多く、ワインにミネラル分やしっかりとした酸をもたらすのが特徴です。
生産されるワインは赤ワイン・白ワインで約半分ずつとなっています。
ワインのほかには、海沿いであることから漁業が盛んであったり、内陸や山岳地では牧畜や酪農、白トリュフなども有名です。
マルケ州はイタリアワインとして知名度こそ低いものの、ブドウ栽培に適したテロワールに恵まれている土地であると言えます。
マルケの赤ワインの特徴
マルケの赤ワインにはどのような特徴があるのでしょうか。
こちらでその3つのポイントについて解説していきます。
軽口から重厚までバラエティ豊か
マルケ州ではライトボディからフルボディまでさまざまな種類の赤ワインが生産されています。
マルケ州のブドウ畑は主に丘陵地に広がっており、それぞれ土壌の性質が異なるのが特徴。
粘土質と石灰質が主になりますが、栽培地の特性に合わせて様々な赤ワインが生産されています。
また、ブドウの栽培環境だけでなく、マルケ州は食材の宝庫としても有名です。
アドリア海沿岸部では新鮮なシーフードが獲れ、内陸部ではジビエやチーズ、キノコなどが名産品として知られています。
豊富な食材があることから、それらと相性の良い多様なワインが生産されているとも考えられるでしょう。
多彩なブドウ栽培地
マルケ州は、の地理的な多様性により非常に興味深いワイン産地となっています。
アドリア海沿いから内陸のアペニン山脈に至るまで、マルケ州は海岸・丘陵・山岳という異なる地形を一つの州に持つエリアです。
海沿いのブドウ畑は常に涼しい海風の恩恵を受けるため、ブドウの成熟が緩やかに進みます。
そのため海沿いのブドウから生まれるワインは、繊細な香りといきいきとした酸味を持った仕上がりに。
一方で、中央部の丘陵地帯は日照時間が長く、良好な通気性を持つことからよりボディのあるワインが作られます。
そして、州の西部に広がるアペニン山脈の麓にある畑では、昼夜の寒暖差が大きくこれがブドウの糖分と酸のバランスを最適にし、深い味わいのワインを生み出します。
これら多彩なブドウ栽培地があることで、マルケで生産されるワインに多様性をもたらしていると言えるでしょう。
有機栽培に力を入れている
マルケ州では自然なブドウの栽培に力を入れていることでも有名。
自然農法や有機栽培がいまほど注目されていない時代から、マルケ州はいち早くその取り組みを始めています。
ワイン業界ではここ数年で自然派ワインがブームとなっていることもあり、マルケ州のブドウ栽培技術は大きな注目を集めています。
近年では日本で入手できるマルケ州のアイテムも非常に多くなってきました。
通常であれば割高な自然派ワインが、マルケ州のものであれば大変リーズナブルな価格帯で購入できるのも魅力です。
マルケの赤ワインの選び方
こちらでマルケの赤ワインの選び方をご紹介します。
3つのポイントに分けて解説してきますので、ぜひご参考ください。
味わいで選ぶ
ライトボディ
ライトボディの赤ワインは、軽やかでフレッシュな口当たりが特徴です。
フレッシュな酸味と穏やかな渋み持ち、果実の風味が前面に出た親しみやすい味わいがあります。
飲みやすさを求める方や、赤ワイン初心者には特におすすめです。
また、夏の涼しい時期や、軽い食事とのペアリングにも良く合います。
ミディアムボディ
ミディアムボディの赤ワインはバランスの取れた味わいが特徴。
程よい酸味と中程度の濃厚さ、赤ワインらしい渋みを感じることができます。
黒系ベリーの風味に加えて、スパイスやハーブのニュアンスを併せ持つことが多いです。
ミディアムボディの赤ワインは幅広い食事と合わせることができます。
マルケ州で生産されている赤ワインはミディアムボディが多いので、迷った方はミディアムボディを選ぶと良いでしょう。
フルボディ
フルボディの赤ワインは濃厚で力強い味わいが特徴。
強い渋みとパワフルな飲み心地、長く持続する余韻があります。
熟成することによって生まれる芳醇な風味もフルボディの魅力のひとつです。
フルボディの赤ワインは濃厚な食事や肉料理とのペアリングに最適。
赤ワインのパワフルさが好みの方や、濃厚な食事に合わせたいときにおすすめです。
ブドウ品種で選ぶ
サンジョベーゼ
イタリア中部・トスカーナ州原産の黒ブドウ品種です。
ブラックベリーやブラックチェリー、スモモなどの香りが出やすく、パワフルな酸にしっかりとした渋味があります。
熟成により酸味が穏やかになり、豊かな果実香とボリューム感が増す素晴らしいワインへと変化します。
イタリアワインの銘醸地トスカーナなどと比較して、マルケ州ではデイリーワイン向きのリーズナブルでフルーティさを感じるアイテムが多く生産されています。
>>【ソムリエ監修】サンジョヴェーゼの特徴は?品種概要からおすすめの15銘柄を紹介!
モンテプルチアーノ
アドリア海に面したイタリア中南部の州を中心に栽培されています。
メルローに似たベリー系の果実味が特徴です。
濃く深いルビー色で、はっきりした酸と果実味が豊かなミディアムボディに仕上げられることが多くあります。。
マルケ州のサンジョベーゼは、造り手にもよりますが総じて豊かな果実の味わいを持ったワインが主流です。
ワインの新酒として有名なボジョレー・ヌーボーのイタリアバージョン「ノヴェッロ」にも使われています。
>>【ソムリエ監修】モンテプルチアーノとは?品種概要から味の特徴、人気10銘柄まで紹介!
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバはマルケ州の土着品種です。
別名としてラクリマやラクリマ・ディモッロとも呼ばれています。
大変珍しい品種で栽培が難しい事から生産量も少ないのが現実です。
ラクリマの特徴は何と言ってもバラの花束を思わせる魅惑的な香りが挙げられます。
果実味は柔らかくフレッシュな味わいが一般的ですが、長期熟成のポテンシャルもあり、造り手によってさまざまな表情を見せる面白いワインでに仕上がります。
格付けで選ぶ
マルケ州にはイタリアのワイン法によって定められたワインの格付けがあります。
こちらで有名なマルケ州のワインの格付けをご紹介します。
テッレ・ディ・オッフィーダ ロッソ DOCG
2011年にDOCG認定された、モンテプルチアーノを85%以上使用することが義務付けられているワインです。
ざくろを思わせる果実の凝縮感が特徴的で、しっかりとしたタンニンと濃密な味わいながら優雅でエレガントな印象です。
炭火でシンプルにグリルしたステーキとのマリアージュを愉しめます。
フルーティーさとフルボディな味わいを兼ね備えているため、赤ワイン好きの方ならきっと気に入ることでしょう。
コーネロ DOCG
コーネロはマルケ州を代表する赤ワインで、モンテルプチアーノ85%以上と、サンジョヴェーゼで造られる赤ワインです。
以前は「ロッソ・コーネロ・リゼルヴァ」という名前で販売されていましたが、2004年にDOCG指定を受けた際に名前が変わりました。
リコリスやレッドチェリーなどの果実香に程よいタンニン、イタリアワインならではのしっかりしたアルコールのボリュームを感じるワインです。
長期熟成を経たコーネロは果実香にスパイシーな複雑さも加わり、マイルドなタンニンに甘みを感じるエレガントな飲み口に変化していきます。
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ DOCG
土着品種であるヴェルナッチャネーラを85%以上使用した赤のスプマンテ(スパークリングワイン)です。
辛口(セッコ)と甘口(ドルチェ)があります。
最低40%以上のブドウを乾燥させ糖度を高めて造られるスパークリングワインは大変珍しいです。
ゴージャスな花束を思わせる香りに、熟した果実の豊かな風味が印象的です。セッコは、キリッとしたシャープな味わいの中にも、ほんのりと甘さを感じます。
ドルチェは、軽やかなボディに凝縮した甘みを感じ、余韻にはほろ苦さもあります。
ロッソ・ピチェーノ DOC
サンジョベーゼとモンテプルチャーノから造られるマルケ州伝統のワインで、パワフルな中に上品さと柔らかさも備えたバランスのよい味わいです。
スミレなどフローラルな香りにアメリカンチェリーなどの果実味がしっかりと感じられる親しみやすいタイプのワインです。
ボロネーゼソースやトマトソースのパスタなどと大変好相性です。
マルケ州ならではの赤ワインを楽しみたい方はぜひロッソ・ピチェーノを
マルケのおすすめ赤ワイン10選
それでは、ソムリエが監修したマルケの赤ワイン厳選10種類です。
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商品名 | V577 モンカロ マルケ サンジョベーゼ | ソスピロ サンジョヴェーゼ[2016] | ラクリマ ディ モッロ ダルバ / ヴェレノージ | ガロフォリ ティニ・マルケ・ノヴェッロ赤 2018 | イタリア マルケ ラクリマ ( 赤ワイン ) オッフィーダ ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ DOP 2013 |
詳細 | 度数:12 % 味わい:ライトボディ 産地:イタリア、マルケ 品種:サンジョヴェーゼ | 味わい:ミディアムボディ 産地:イタリア、マルケ 品種:サンジョヴェーゼ | 味わい:フルボディ 産地:イタリア、マルケ 品種:ラクリマ ディ モッロ ダルバ | 味わい:ミディアムボディ 産地:イタリア、マルケ 品種:モンテプルチアーノ | 味わい:ミディアムボディ 産地:イタリア 品種:ラクリマ |
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5位
イタリア マルケ ラクリマ ( 赤ワイン ) オッフィーダ ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ DOP 2013
産地:イタリア
品種:ラクリマ
ラクリマとは、モッロ・ダルバ周辺で生育されるとても珍しい品種です。
スミレ色がかった深みのあるレッドが鮮やかな1本。
華やかなバラの香りが広がり、果実の自然な甘さと爽やかな口当たりの良いミディアムボディです。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
ミディアムボディ | ラクリマ | ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ DOP |
香り | スミレ、カシス |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
4位
ガロフォリ ティニ・マルケ・ノヴェッロ赤 2018
産地:イタリア、マルケ
品種:モンテプルチアーノ
少し紫がかったルビーレッドの色味が鮮やかな1本です。
ブルーベリーの華やかな香りに加えて、レザーの香りが混ざり合っています。
凝縮されたボディと、しっかりと感じられる酸味や控えめな渋みが特徴的な口当たりです。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
ミディアムボディ | モンテプルチアーノ | マルケIGT |
香り | ブラックチェリー、土 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
3位
ラクリマ ディ モッロ ダルバ / ヴェレノージ
産地:イタリア、マルケ
品種:ラクリマ ディ モッロ ダルバ
紫がかったルビーレッドが特徴的な1本。
チェリーやイチゴなどベリー系のフルーティな香りと、スミレやバラを思わせる華やかな香りを兼ね備え、ソフトな口当たりを楽しむことができます。
それでいてフルボディのため、豊富なタンニンも同時に味わうことが可能です。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
フルボディ | ラクリマ ディ モッロ ダルバ | – |
香り | カシス、ブラックチェリー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
2位
ソスピロ サンジョヴェーゼ[2016]
産地:イタリア、マルケ
品種:サンジョヴェーゼ
サンジョヴェーゼ100%で造られた1本です。スパイシーな香りが強く広がり、長時間続きます。
ローストした肉料理やチーズと相性が抜群です。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
ミディアムボディ | サンジョベーゼ | IGTマルケ |
香り | レッドベリー、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★★ |
1位
V577 モンカロ マルケ サンジョベーゼ
味わい:ライトボディ
産地:イタリア、マルケ
品種:サンジョヴェーゼ
第1位は、鮮やかなルビー色で、優しい飲み口が人気を集めている「サンジョヴェーゼ」です。
サンジョヴェーゼが85%、モンテプルチアーノが15%で造られた1本。
マルケ州の赤ワインらしい、親しみやすさとほどよいボリューム感を備えています。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
ミディアムボディ | サンジョベーゼ/モンテプルチアーノ | IGTマルケ |
香り | カシス、ドライハーブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★★ |
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5位
ロッソ・ピチェーノ スペリオーレ・ロッジョ・デル・フィラーレ [2014]
味わい:フルボディ
産地:イタリア、マルケ
品種:モンテプルチャーノ、サンジョヴェーゼ
モンテプルチャーノが70%、サンジョヴェーゼが30%含まれた1本です。
深みのあるレッドで、ベリーの上品な香りが広がります。
果実のしっかりとした味わいとエレガントで深みのある味わいを楽しむことが可能です。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
ミディアムボディ | モンテプルチアーノ/サンジョベーゼ | ロッソ・ピチェーノDOC |
香り | レッドカラント、クローブ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
4位
ガロフォリ ノヴェッロ・マルケ 2017
味わい:ライトボディ
産地:イタリア、マルケ
2017年に収穫されたばかりの新酒です。
コーネロ周辺で生産された上質で選び抜かれたブドウにより造られた1本。
果実のフレッシュな風味を楽しめます。
スミレ色がかったルビーレッド色で、熟したワイルドベリーが華やかな味わいです。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
ライトボディ | モンテプルチアーノ | IGTマルケ |
香り | スミレ、ブルーベリー |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
3位
デッリ アッツォーニ パッサテンポ
味わい:フルボディ
産地:イタリア、マルケ
品種:モンテプルチャーノ
黒い果実の風味に加え、シルキーな渋みと甘美なバニラのような風味が香ばしい1本。
フルボディのため、普段からワインを楽しんでいる方にオススメの1本です。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
フルボディ | モンテプルチアーノ | – |
香り | ブラックベリー、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
2位
サン・ロレンツォ アルトゥ マルケ・ロッソ 2012
味わい:フルボディ
産地:イタリア、マルケ
品種:モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ
カシスなどを感じさせる果実感や、ナツメグ・カラメルなどのスパイス香が広がります。
複雑味があり、熟成感を感じ飲み応えがある1本です。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
フルボディ | モンテプルチアーノ/サンジョベーゼ | コネーロDOCG |
香り | プラム、皮革 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★☆ |
1位
ルディ / ヴェレノージ
味わい:フルボディ
産地:イタリア、マルケ
品種:モンテプルチャーノ、カベルネソーヴィニヨン、メルロ
モンテプルチャーノにカベルネとメルロをブレンドした1本です。
熟した果実の香りとスパイシーな香りが合わさった魅惑的な香りが広がります。
味わい | ブドウ品種 | 格付け |
フルボディ | モンテプルチアーノ/カベルネ・ソーヴィニョン/メルロー | テッレ・ディ・オッフィーダ ロッソ DOCG |
香り | ブラックプラム、カカオ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
マルケの赤ワインに合わせる料理
最後にマルケの赤ワインに合わせる料理をご紹介します。
コク深い赤ワインに最適な料理をピックアップしましたので、ぜひお試しください。
ジビエ料理
丘陵や山岳地帯の多いマルケ州はジビエ料理が有名。
ジビエ料理のような濃厚で独特の風味を持つ料理には、ボディがしっかりとしていて果実味が豊かなワインが相性が良いです。
モンテプルチアーノをベースとしたフルボディの赤ワインが、ジビエ料理にはおすすめ。
なお、マルケ州ではウサギを使ったジビエ料理が有名です。
ラザニア
マルケ風ラザニアとして知られる「ヴィンチスグラッシ」は赤ワインと相性ピッタリのマルケ州名物です。
何層にも重なるミートソースとベシャメルソース、チーズが生み出すコク深さは、渋みの強い赤ワインと相性ピッタリ。
サンジョベーゼやモンテプルチアーノを使った、ややスパイシーさを感じる赤ワインがラザニアとのペアリングに最適です。
マルケ風のラザニアは、ミートソースに鶏や豚などのレバーを入れ、仕上げにトリュフを散らした濃厚かつ豪華なものとのこと。
ジンギスカン
マルケ州の赤ワインはジンギスカンともピッタリ合います。
ジンギスカンは羊肉のジューシーな旨味と独特の風味が特徴的です。
程よい脂身と個性的な風味のジンギスカンには、フルーティーで適度な渋みを持つモンテプルチアーノのミディアムボディがおすすめ。
ワインの渋みと華やかな香りが羊肉の脂と良く調和し、食事のバランスを取ることができます。
もつ煮込み
マルケ州の赤ワインはホルモン系の料理とも合わせたいところ。
肉の部位としてホルモンはマルケ州でも親しまれており、じっくり煮込んだホルモンと赤ワインは最高の組み合わせです。
もつ煮込みは味噌を使ってじっくりと煮込んだ「どて煮」タイプがおすすめ。
フルーティーなライト~ミディアムボディの赤ワインを合わせてみてください。
マルケの赤ワインは種類が豊富でコスパも抜群!
今回は、マルケの赤ワインについてご紹介しました。
もともとマルケは白ワインが主流な地域で、赤ワインはそんなに多く造られていませんがリーズナブルで風味豊かな味わいを楽しむことができます。
マルケの赤ワインが気になったという方は、ぜひこの機会に一度お試しください。
漁業が盛んなマルケ州は白ワインの産地としても有名ですので、気になる方は以下の記事もぜひご覧ください
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