「高級ワインにはどんな種類があるの?」
「おすすめの高級赤ワインは?」
星の数ほどあるワインの中でも、なかなか手の出にくい高級ワイン。
ひとくちに高級ワインと言っても、ピンからキリまであるのが実情です。
この記事では、そんな高級ワインの中でも赤ワインに絞って17本ご紹介します。
ワインの選び方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
高級ワインっていくらから?
どのくらいの価格帯から上を高級ワインと呼ぶのかはとても主観的なものかもしれませんが、一般的な感覚でいうと5,000円以上のものを高級と呼ぶのではないかと思います。
実際に、5,000円以上出すと、ワインの味わいがぐんと違ってくるのも感じられるかと思います。
高いワインと安いワインの違い
高いワインと安いワインの違いはさまざまです。
大きな要因は3つで、「コストの違い」、「ブランド・評価の違い」、「希少価値の違い」です。
コストの差による違い
高級赤ワインと安い赤ワインでは製造コストに違いが出てきます。
ここでは様々なコストについて見ていきます。
地理的条件による違い
どの国のどのような場所でブドウを育てるかといった事柄は、製品の価格にも関わってきます。
たとえば土地代や土地の維持費、人件費の高低などがヨーロッパと南米では違うように、有名な畑を維持するためのコストもワインの価格には含まれているのです。
ブドウの樹や、作り方(収穫高)による違い
ブドウの樹は年を経るごとに収穫量が減少するため、定期的な植え替えが必要になったりします。それには新たな苗木の代金なども必要になります。
また、良質のワインを造るためにはかなり収穫量を抑えて栽培をする必要があるため、ブドウの樹1本あたりからとれるブドウの量が限られてしまい、コストが多くかかることになります。
高級ワインは通常の10分の1程度に収穫量を絞るものもあるため、自ずとそれらのコストが含まれてきます。
ワインの造り方による違い
ワインを醸造するとひとくちに言ってもさまざまな方法があり、新しい技術を導入するために最新鋭の機器を購入する必要が出ることもあります。
また、樽はメンテナンスしながら使えるものとは言えますが、新樽を使うのであれば、その都度購入費用がかかります。
最新鋭の技術と細やかな樽の管理が必要となるものが高級ワインには多いため、それらのコストが反映されたものになることが多いと言えます。
ブランド力と評価による違い
ロマネ・コンティや5大シャトーなどはその一例で、「有名=おいしい」というブランディングに成功したもののひとつだと言えるでしょう。
ロバート・パーカーなどの有名評論家が高得点をつけることで市場価値が上がり、価格が高くなったものも数多くあります。
有名評論家の試飲のテーブルにワインを送り込むにはそれ相当のコストも必要になるため、そうしたブランディングのコストもワインには含まれています。
希少価値による違い
あらゆる製品がそうであるように、農産物であるワインも需要と供給のバランスで価格が変わります。
例えば、世界中の国から引き合いがあっても、「ロマネ・コンティ」の畑は野球場ほどの広さしかなく、生産本数は限られてします。
また農産物であるということを考えたとき、作柄が良くても霜やひょうなどの影響を受けて収穫量が減ってしまっていれば、できるワインも少なくなるのでその分価格は上がります。
こうした要素が絡み合った上で、ワインの価格というのは決まってきます。
高級ワインとして知られるブランド5つ
高級ワインとして知られるブランドを以下に5つ挙げます。
それぞれのワインブランドについて見ていきましょう。
シャトー・ラフィット・ロートシルト
画像出典:ウィキペディア
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、フランス・ボルドー地方メドック地区のポイヤック村に位置する五大シャトーの一つです。
1695年から続く長い歴史を持ち、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたワインが特徴です。
優れた品質と熟成ポテンシャルを持ち、エレガントで複雑な風味が魅力で、特に高評価を受けるヴィンテージは、投資価値が高いとされています。
ラフィットのワインは、世界中のワイン愛好家から高く評価され、オークション市場でも高額で取引されています。
シャトー・マルゴー
画像出典:ウィキペディア
シャトー・マルゴーは、フランス・ボルドー地方メドック地区のマルゴー村に位置する五大シャトーの一つです。
歴史は16世紀に遡り、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたエレガントでバランスの取れたワインが特徴です。
シャトー・マルゴーは、繊細な香りと滑らかなタンニンが魅力で長期熟成に耐えるワインとして評価されており、ボトルのデザインも美しくラベルにはシャトーのエレガントな建物が描かれています。
ワインは世界中の高級レストランやオークションで高値で取引されています。
ロマネ・コンティ
画像出典:ウィキペディア
ロマネ・コンティは、フランス・ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村にある特級畑で生産されるワインです。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)が所有し、ピノ・ノワールの最高峰とされています。
年間生産量は非常に少なく、その希少性から世界で最も高価なワインの一つで、深い色合いと複雑な香り、長い余韻が特徴で熟成によりさらに深みを増します。
DRCのワインは、品質管理が厳しく、徹底した手作業で生産されています。
ペンフォールズ・グランジ
ペンフォールズ・グランジは、オーストラリアの最高級ワインとして知られ、1951年に初めて生産されました。
シラーズ主体で、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドすることもあり、強い風味とバランスの取れた酸味が特徴で、熟成により豊かな味わいが楽しめます。
ペンフォールズは、オーストラリアワインの品質を世界に知らしめたブランドであり、グランジはその代表作です。
ワインはオーストラリア国内外で高く評価され、多くのワインコンクールで受賞歴があります。
サッシカイア
画像出典:Amazon
サッシカイアは、イタリア・トスカーナ地方のボルゲリ地区で生産されるスーパータスカンの代表的なワインです。
1968年に初めてリリースされ、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランをブレンドしています。
フルボディでありながらエレガントな味わいが特徴で、ブラックベリーやスパイスの香りが楽しめます。
サッシカイアは、世界中で高い評価を受けており、ボトルはシンプルでありながら上品なデザインで、多くのワイン愛好家に愛されています。
高級赤ワインの選び方
ここでは高級赤ワインの選び方について解説していきます。
高級赤ワインは産地、産地ごとのブドウ品種、価格の3項目で選ぶことがおすすめです。
では早速見ていきましょう。
有名な高級赤ワインの産地
高級ワインの選び方でキーになるのは産地と言えるのではないでしょうか。
ワインは産地ごとに品種やスタイルが異なり、違った世界が見えてきます。
その代表的な産地と品種について取り上げてみましょう。
確かな品質で知られるフランス
高級ワインと言ってフランスのことを思い浮かべるひとも多いのではないかと思いますが、実際にロマネ・コンティやシャトー物のワインなど、語られることが多いのも事実です。
主要産地であるボルドーやブルゴーニュのワインには高級なものが多く、その品質も確かなものが多いと言えるでしょう。
ボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを主体としたブレンドのワイン、ブルゴーニュではピノ・ノワール単体のワインが造られています。
芳醇な味わいのカベルネ・ソーヴィニヨン
主にボルドーのシャトー物のワインの、ブレンドの要になるのがカベルネ・ソーヴィニヨンです。
すみれの花のような香りやインクの香りなど複雑で繊細な香りと、熟成するほどにしなやかさを感じさせるタンニン、豊かで芳醇な味わいが魅力的です。
フルーティーでバラエティに富んだピノ・ノワール
ロマネ・コンティで知られるブルゴーニュの、数々のワインを生むのがピノ・ノワール。
軽やかなものからずっしりとしたものまで、幅広いワインを生み出します。
ルビーのような色合いと豊かな味わい、ベリーを思わせるフルーティーな香りは、ブルゴーニュで育ったピノ・ノワールならではのものと言えるでしょう。
長熟タイプのものが多いイタリア
フランスに次いでその名を連想することの多いイタリアは、古くから「エノトリア・テルス」(ワインの大地)と呼ばれたほどのワインにとっての適地。
ピエモンテ州ではネッビオーロ、トスカーナ州ではサンジョヴェーゼを主体とした高級ワインが数多く生まれています。
香り豊かなネッビオーロ
ピエモンテ州のバローロやバルバレスコといった高級ワインに使われているのがネッビオーロ。
重厚感のあるしっかりとした味わいの、すみれの花やチェリー、トリュフなどの香りが多彩で豊かなワインが生まれます。
酸とタンニンが強めなので長期熟成タイプのものが多いのもこの品種の特徴です。
コクの豊かなサンジョヴェーゼ
トスカーナ州のキャンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノを始めとしたワインに使われている品種ですが、近年ではスーパータスカンのブレンドに使われることでも知られているブドウ品種です。
酸とタンニンのバランスが良く、熟したプラムやプルーンのような香りを持つ、コクのあるワインが生まれます。
個性豊かな味わいが魅力のアメリカ・カリフォルニア
ニューワールドと言われる産地の中でも比較的歴史が古いことで知られているアメリカは、個性豊かなワインを造っている産地のひとつです。
特にナパやソノマといったカリフォルニアの産地で高級なものが造られています。
しっかりとした味わいで凝縮感の強いワインは評価も高く、品種もバラエティに富んでいるのが特徴です。
しっかりしたボディのカベルネ・ソーヴィニヨン
ナパやソノマで多く造られているのが、世界品種でもあるカベルネ・ソーヴィニヨン。
しっかりしたタンニンの感じられる、やわらかで凝縮感の感じられるどっしりとしたワインが生まれます。
新樽を使う比率が高く、チョコレートの香りが感じられたりするのもカリフォルニアのワインの特徴です。
エレガントな味わいのメルロー
カベルネ・ソーヴィニヨンに次いで、多く育てられているブドウ品種のひとつ。
しなやかなタンニンとふくよかな味わいの、エレガントなワインが生まれます。
熟したプルーンやプラムのような香りが豊かなワインが多く、カリフォルニアならではの凝縮感とパワフルな味わいが特徴的です。
価格で選ぶ
高級赤ワインは価格で選ぶこともおすすめです。
高級赤ワインと言っても価格の幅は非常に広く、5,000円から10万円、高いワインであれば50万円近くするものもあります。
しかし5,000円とはいえ高級赤ワインですので、十分に美味しくいただくことができます。
価格の差は味わいや香りに限らず、製造コストやブランド力に大きく依存しているため、自分の目的に合ったワインを選ぶことが大切です。
おすすめの高級赤ワイン17選
ここではおすすめの高級赤ワインを17選紹介します。
予算別に分けて紹介しているので、ぜひ自分の目的に合わせてご覧ください。
では早速見ていきましょう。
プレゼントにおすすめ!5,000円~10,000円
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世界的有名ワイン誌にて90点を下回ったことのない安定感。
一方で、年間T0p100のランキングでは歴代唯一の1位を2度も獲得するほどの圧巻の品質を誇るワインがこの「ケイマス」。
ナパヴァレーを代表する高級赤ワインをぜひお試しください。
香り | ドライフルーツ、ヴァニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
6位
ブルゴーニュすぎる味わい
2007年創業のワイナリーながら、南アフリカで人気となったクリスタルムが造り出す1本。
シャドルネとピノ・ノワールというブルゴーニュ品種だけで造った、高品質のワイン。
某有名ソムリエがブラインドテイスティングでブルゴーニュ産と間違えてしまったという逸話を持つほど、ブルゴーニュを感じられる香りと味わいです。
香り | 野イチゴ、紅茶 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | シャルドネとピノ・ノワールに特化した注目の生産者。枯れ葉や紅茶のような香りとシルキーなタンニンのコンビネーションに、ブルゴーニュを連想せざるを得ない。 |
5位
ビオロジック栽培によるピノ・ファン主体のエネルギッシュな1本
ブルゴーニュ全体の15%しかないといわれる天然のクローン、ピノ・ファン。オリヴィエ・ジュアンはそれをビオロジー栽培で育て、ワインを造っています。たっぷりとした果実味と力強いコクのあるワイン。
鴨のローストなどとともに徐々に開くワインを楽しんで。
香り | クランベリー、ナツメグ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | 色調は全体的に黒みを帯びた濃い目のルビー、香りは十分に開いている。骨格のしっかりとしたやや男性的な味わい。 |
4位
シルキーな舌触りのボルドー格付け4級
ベリーのような香りと樽由来の香りが入り交じる複雑なブーケと、シルキーなタンニンが心地よい味わい。
格付けでは下位ながらも、パワフルかつエレガントな味わいで知られるワインです。仔羊のローストなどとともにゆっくりと開く味わいを楽しみたいですね。
香り | ブルーベリー、杉、腐葉土 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 若いうちから楽しめるまろやかなでコクのある味わいに定評のあるシャトー。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが同程度でブレンドされることが多く、バランスに優れたきめ細かな味わい。 |
3位
トスカーナの名門が造る褒め言葉しか見つからない1本
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの中では最古と言われるカステル・ジョコンドは、1989年にフレスコバルディが取得してから今もなお評価が高くなっています。
チェリーやプラムを思わせる果実の香りに、火打ち石やタバコを思わせるアロマが複雑さを感じさせ、やわらかな果実味とさわやかな酸味のしっかりしたワインです。
牛肉のステーキに、しっかりしたソースを添えたものがよく合います。
香り | プラム、チェリー、ブラックオリーヴ、なめし皮 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
コメント | 酸味、ボディ、渋味の全てが「★5つ」となる極めてパワフルな味わい。ドライなタンニンが口中を引き締める。 |
2位
ナパで最良とも言える凝縮感のある味わい
ナパの8ヶ所のアペラシオンのブドウをブレンドすることで出来上がる完成度の高いワイン。
リリース直後でも、さらに寝かせてもおいしく飲めるように造られているので、早いうちからバランスの良い飲み心地が味わえます。
完熟したベリーのような甘い香りときめ細かいタンニン、リッチな口当たりが印象的なワイン。牛肉を使ったしっかりした味わいの料理とともにどうぞ。
香り | カシスのコンポート、ヴァニラ、ミント |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | パワフルながら継ぎ目のないシルキーなタンニンを有しており、上質な飲み心地を堪能できる。 |
1位
格付け5級ながらも上位の格付けに劣らない実力を持つワイン
ボルドーワイン好きの間では定評の高い、格付け5級のシャトー。一部のワイン評論家の間では、もっと上位に評価されるべきだと言われています。
プラムを感じさせる豊かな果実味と華やかなブーケが特徴的。合わせるのなら、鴨肉や仔羊の料理とともに。
香り | カシス、ロースト、埃 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | どのヴィンテージも平均以上の評価、ハズレが少ないことで知られるシャトー。国内でのレストランでの取り扱いも比較的多い。 |
特別な日に飲みたい!10,000円以上
5位
カリフォルニア最高峰、インシグニアのセカンド的ワイン
カリフォルニアの芳醇なワインの最高峰として知られる、インシグニアのセカンド的なワイン。
自社畑100%のカベルネ・ソーヴィニヨンは、パーカーポイント92点と高評価。新樽からくるバニラやチョコレート、複雑な果実味とリッチな味わいの1本です。
仔羊のローストなどと合わせて。
香り | プラムのジャム、ローズマリー、シナモン |
酸味 | ★☆☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | 丸みを帯びた、球体のような柔らかな味わい。樽の風味が心地よく鼻から抜けていく。 |
4位
しっかりした味わいで知られるレオヴィル・ラス・カーズのセカンドワイン
現在はセカンドではなく、独立したシャトーとなっているクロ・デュ・マルキが、
まだレオヴィル・ラス・カーズのセカンドだった頃のワインです。質実剛健という言葉がぴったりとくる酒質。クレーム・ド・カシスにミネラルのニュアンスが感じられ、複雑なアロマとやわらかな飲み心地が楽しめます。
牛肉の赤ワイン煮や仔羊のラグーなどと合わせて。
香り | ブラックベリー、針葉樹、キノコ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 森の奥に足を踏み入れたような厳かな香りに、思わず目を閉じてしまう。フルボディな味わいだが、決して重たすぎず、端正でエレガントなバランスの良い味わい。玄人は唸るワインであろう。 |
3位
ロバート・モンダヴィとフレスコバルディがタッグを組んだスーパータスカン
オーパス・ワンで知られるロバート・モンダヴィと、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノで知られるフレスコバルディがタッグを組んで生み出すスーパータスカン。
かなりの低収量で収穫したぶどうで造られるのは、黒い果実の香りが豊かな凝縮感のある味わいのワイン。シルキーな舌触りとしっかりとした飲み心地の洗練されたワインです。オッソブーコなどのしっかりとした肉料理とともにどうぞ。
香り | ブラックチェリー、ドライトマト |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | スーパータスカンの歴史の中では後発であり、誕生は1990年代である。オーパス・ワン(アメリカ✖フランス)で成功したロバート・モンダヴィは、次に「イタリア」とタッグを組み、これまた素晴らしいワインを生み出した。 |
2位
ブルゴーニュの名生産者、ドミニク・ローランのジュヴレプルミエ・クリュ
ジュヴレ・シャンベルタンの本当のおいしさが楽しめると言われるプルミエ・クリュの中でも、たった5人しか生産者がいないクリュのヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)から生まれるワイン。
黒い果実の香りを中心とした複雑で上品な香り、スムースな口当たりと、しっかりとした飲み心地。エレガントで洗練された味わいのワインです。ぜひ鴨料理とともに味わって。
>>ジュヴレ・シャンベルタンとは?畑、地図、当たり年まで徹底解説
香り | クランベリー、シナモン、ナツメグ、キノコ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | エキゾチックで深みのある香りは、大きなバルーン型のグラスで楽しみたい。酸味が味わい全体のバランスを引き締めており、余韻まで心地よく伸びていく。 |
1位
深遠な森のような複雑な香りを持つボルドー格付け2級
どちらかというと男性的なシャトーが多いポイヤックの中で、華やかで女性的なスタイルのワインを造るシャトー。
カシスや黒い果実の香りに、腐葉土や森の下草のような香りが複雑に絡み合い、やわらかな口当たりはとてもエレガント。ボルドーの貴婦人と言われるのがうなずける味わいです。
仔羊を使ったしっかりとした料理がよく合います。
香り | カシス、腐葉土、杉、ローズマリー |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 2級の中でも評価の高いシャトー。ジャムやコンポートのような甘く、わかりやすい香りは一切せず、その一方で森や土を連想させるような複雑な香りが時間の経過とともに現れる。 |
知っておくべき超高級赤ワイン6選
6位
アートラベルが有名なボルドーの花形役者
ボルドー5大シャトーのうちの1つ。毎年違う有名画家がエチケットを描くことでも知られており、その美術的価値も高いワインです。
5大シャトーの中では、最後の1973年に格付け1級に昇格しています。明快かつ豪勢な味わいにエレガンスの加わった、洗練された味わいです。
香り | カシス、ロースト、土、ナツメグ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 言わずと知れたボルドー頂点の一角。5代シャトーの中でも最新の醸造設備を備えており、洗練された味わいが最大の特徴。近年は若いうちから楽しめるが、最低でも10年は寝かせたいところ。 |
5位
5大シャトー中唯一のグラーヴのシャトー
ボルドー5大シャトーのうちの1つ。5大シャトーの中では唯一グラーヴから格付け1級に入っているシャトー。
5大シャトーの中では最も香り高いと言われ、きめ細やかでしなやかなタンニンを持つワインです。
香り | プラム、腐葉土、針葉樹、杉、ヴァニラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 個人的に五大シャトーの中で最も好きなワイン。特に長期熟成によってその真価を発揮するといわれており、30年熟成させてから飲むのがベスト。うっとりするような、森に存在する全ての香りを身にまとっているかのような香りを放つ。 |
4位
メドックの女王と言われるエレガントなワイン
ボルドー5大シャトーの中のひとつ。5大シャトーの中でもひときわエレガントで女性的なニュアンスの強い1本で、メドックの女王と呼ばれる。
力強く優雅で、しなやかなタンニンを持つエレガントな味わい。
香り | ブルーベリー、なめし皮、納屋、ヴァニラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |
コメント | 女王と言われるだけあって、一筋縄ではいかない貴族的な味わい。飲み頃を見極める必要があり、ソムリエの助言が必要だろう。心開いた状態のマルゴーに出会うと、、、一生忘れられない体験になるはずである。 |
3位
荘厳でがっしりと力強いボルドーの王
ボルドー5大シャトーのひとつ。
5大シャトーの中ではひときわしっかりとした骨格を持つ男性的なワイン。
近年ではビオディナミ栽培をしており、さらなる高みを目指すシャトーでもあります。
香り | プラム、ドライハーブ、シナモン |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 5大シャトーの中では、日本国内での評価はひと際高いイメージがある。たっぷりとしたコクのある味わいで、なめらかなタンニンが最大の特徴。 |
2位
格付け1級筆頭のワインはボルドー左岸の王者
ボルドー5大シャトーのひとつ。5大シャトーの中でも究極と言われるエレガントさと繊細さを持ち合わせるワインです。
需要に対する生産量の少なさも相まって、希少なワインになっています。
香り | プラム、スミレ、シナモン、腐葉土 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |
コメント | 5大シャトーの中でも頂点に据えられることの多い、トップの中のトップ。ラフィット最大の特徴は、そのバランスの良さ。まさに他の4つのシャトーの特徴全てを併せ持ったかのような味わい。 |
1位
ワインの女王という名にふさわしい文句なしの1本
世界で最も高値で取引されるワインとして知られるのがこのロマネ・コンティ。ワイン好きならずとも一度は名前を聞いたことがあるワインではないでしょうか。
誰もが憧れる垂涎の1本として君臨するワインの女王です。
香り | 野イチゴ、トリュフ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |
コメント | 意外にも朗かな性格のワインであるが、その真価が発揮されるのは、やはり長期の熟成後だ。今から購入して、人生の節目に、開けるのをじっくりと待ってみるのも良いかもしれない。 |
高級赤ワインの美味しい飲み方

ここでは高級赤ワインの美味しい飲み方について紹介します。
今回は保存温度やグラスの選び方などを詳しく解説していきます。
では早速見ていきましょう。
保存温度は14~18℃
高級赤ワインの保存温度は14~18℃を目安にしましょう。
一般的に常温で保存と言われている赤ワインですが、ヨーロッパの気候と日本の気候では違いがあり、日本だと14~18℃が適温です。
さらにボディによって保存温度を変えると、より高級赤ワインの香りや味わいを楽しむことができます。
具体的にはライトボディであれば14~16℃、フルボディであれば16~18℃、ミディアムボディは16℃前後といった温度です。
また、赤ワインは一般的に常温での保存と言われているため、直射日光の当たらない場所に置いておくことも可能です。
しかし高級赤ワインを楽しむなら、しっかりと14~18℃で保存する方が美味しく飲むことができます。
高級赤ワインを適切に保存するなら、ワインセラーやワインクーラーでの保存がおすすめです。
ワインセラーを利用すれば赤ワインはもちろん、白ワインなどの他ワインも適切に保存できますよ。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
ワイングラスは口の広いものがおすすめ
高級赤ワインを飲むときは口の広いワイングラスを使うと美味しく飲むことができます。
口の広いワイングラスを使うと、高級赤ワインと空気の触れる面積が多いため、タンニンや果実味溢れる香りを感じやすくなります。
具体的には高級赤ワインの場合、フルボディならブルゴーニュ型やボルドー型のワイングラス、ライトボディなら万能型のワイングラスを使いましょう。
ただ1つしかワイングラスを選べないという場合は、使い勝手の良い万能型のワイングラスを選ぶことをおすすめします。
またワイングラスについて、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
デキャンタでさらに楽しむ
高級赤ワインを飲む際には、デキャンタを使用しましょう。
デキャンタを使うことで、若い高級赤ワインをまろやかにしたり、10年ほど寝かせた赤ワインの渋みを取り除いたりすることができます。
実際に高級赤ワインを飲んでも、デキャンタを使わなければ本来の味わいや香りが発揮されず、美味しくないと感じる場合もあります。
しかしデキャンタという言葉を知っていても、使い方や選び方がわからない方も多いでしょう。
デキャンタについてより詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
>>デキャンタとは?使い方から、おすすめのデキャンタ10選をご紹介!
ワイングラスを回して香りを楽しむ
高級赤ワインの芳醇な香りを楽しむには、ワイングラスを回して香りを楽しむことがおすすめです。
ワイングラスを回して香りを楽しむことを「スワリング」と呼びます。
高級赤ワインであれば、香りも他の赤ワインと比べて格別なため、スワリングで最大限楽しむことができます。
またスワリングする際は、右利きの方であれば反時計回りにワイングラスを回すようにしてください。
万が一スワリングの際にワインがこぼれても自分側のため、対面の方に迷惑をかけずに済みます。
スワリングも、ただ回せばよいという行為ではないため、自分にあった回し方を見つけてくださいね。
高級赤ワインと相性の良い料理

ここでは高級赤ワインと相性の良い料理をボディ別に紹介します。
まずはフルボディから見ていきましょう。
・ワインを加えてよく煮込んだシチュー
・鹿肉ステーキ赤ワインソース
・牛肉、豚肉をワインやトマトでじっくり煮込んだ料理
・マグロのレアカツ
・濃厚なソースのハンバーグステーキ
フルボディの高級赤ワインは、濃い味付けの料理との相性が良いです。
深い味わいのフルボディの高級赤ワインのタンニンの風味や味わいが、料理とマッチして非常に美味しくいただけます。
また、すき焼きと一緒にワインを頂くことはもちろん、シチューやソースに加えて楽しむことなどの楽しみ方もおすすめです。
次はライトボディの高級赤ワインに合う料理を見ていきましょう。
・優しい味のシチュー
・ハンバーグ
・エビチリ
・鳥の唐揚げ
ライトボディの高級赤ワインに合う料理は、優しい味付けの料理です。
さわやかな赤ワインの味わいと、優しい味の料理を一緒に楽しんでください。
ミディアムボディの高級赤ワインは、上記で紹介した料理どちらとも相性が良いです。
ぜひ自分の好みの料理と、高級赤ワインを合わせて召し上がってください。
またつまみと一緒に高級赤ワインを楽しみたい方は、こちらを参考にしてください。
幅広い高級赤ワインを堪能しよう!

高級とひとくちにいってもその幅がとても広い高級ワインの世界。
比較的安価で楽しめるデイリーワインとは違い、奥深い味わいや香りに魅了されることでしょう。
高級赤ワインを試したことが無い方は、本記事を参考に高級赤ワインを飲んでみてはいかがでしょうか。
趣味のワインの世界を覗き込む入り口になれば幸いです。
赤ワインだけではなく白の高級ワインも気になる方がこちらをどうぞ。
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