【ソムリエ監修】人気カクテル「サングリア」を徹底解説!ソムリエ伝授の㊙︎レシピもご紹介!

2020/02/26
■ワイン■

見た目がオシャレで、スッキリ飲みやすいサングリア!

女性を中心に人気の飲み物ですね。

今回は、そんなサングリアについて、作り方、おすすめのレシピをご紹介します!

執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

サングリアとは

サングリアは、フレーヴァードワインの1つです。

フレーヴァードワインとは、ワインに薬草、果実、甘味料などを加えて、風味を添えたものになります。

サングリアの基本的な造り方は、ワインと果物を混ぜるだけ。とても簡単に造れます。

サングリアは果物をたくさん入れて甘口にして楽しむため、口当たりが良いです。食前酒や昼間のパーティなどにぴったりです。

発祥地と名前の由来

サングリアの発祥はスペインです。

スペインでは、現地の人より外国人観光客が飲んでいることが多いようです。

「サングリア」とは「サングレ」という言葉に由来します。

「サングレ」はスペイン語で「血」という意味です。

今でこそ、白ワインベースのサングリアも普及していますが、もともとはサングリア=赤ワインベースでした。

そのため、血のように赤いお酒ということでサングリアという名前がつけられました。

サングリアのアルコール度数

サングリアのアルコール度数は7%~10%ほどです。

口当たりが良く飲みやすいですが、お酒があまり強くない方は油断禁物です!

ベースワインごとのサングリアの特徴

ベースワインごとのサングリアの特徴

サングリアはベースワインによって味わいや飲みやすさが変わります。

ここではベースワインごとの特徴について解説します。

今回解説するベースワインは以下の4つです。

  • 赤ワイン
  • 白ワイン
  • スパークリングワイン
  • ロゼワイン

では解説していきます。

深い味わいで飲みごたえのある赤ワイン

赤ワインベースのサングリアは、味わい深く飲みごたえがあることが特徴です。

他のサングリアと比べて強い味わいですが、ベリー系やリンゴなどのフルーティーさもあるため飲みやすいです。

サングリアの中でも基本的なものを飲みたいと考えている方は、赤ワインベースのサングリアから試してみてはいかがでしょうか。

赤ワインについてより詳しく知りたい方は「【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン15選!種類から美味しい赤ワインの選び方まで解説」の記事をチェック!

くせがなく飲みやすい白ワインベース

白ワインベースのサングリアは、サングリアの中で一番飲みやすいことが特徴です。

くせがなくすっきりとした味わいのため、お酒が得意ではない方でも楽しめることが魅力的なサングリア。

夏にさっぱりとしたい気分のときや、お酒が苦手な方には白ワインベースがおすすめです。

白ワインについてより詳しく知りたい方は「【ソムリエ厳選】白ワインのおすすめ15選!種類から美味しい白ワインの選び方まで解説」の記事をチェック!

炭酸の刺激を楽しめるスパークリングワインベース

スパークリングワインベースのサングリアは、微量の炭酸によるほどよい刺激を楽しめることが特徴です。

ほどよい炭酸による刺激は、食後のカクテルに丁度よい具合になっているため、デザートと一緒に楽しむことも良いでしょう。

スパークリングワインについてより詳しく知りたい方は「【ソムリエ厳選】スパークリングワインのおすすめ15選!種類から選び方まで解説」の記事をチェック!

かわいくて人気なロゼワインベース

ロゼワインベースのサングリアは、見た目が非常にかわいいことが特徴です。

ロゼワインベースのサングリアにはチェリーやピンクフルーツが良く使用されるため、かわいらしい見た目になります。

もちろんフレッシュな味わいでおいしく飲めるため、味だけでなく見た目も楽しみたい方にロゼワインベースはおすすめです。

ロゼワインについてより詳しく知りたい方は「ロゼワインとは?作り方から、おすすめの美味しいロゼワイン10選をご紹介!」の記事をチェック!

サングリアの美味しい飲み方

サングリアの美味しい飲み方

サングリアにはいろんな飲み方があります。

アルコールは濃いめで飲みたいか、薄めで飲みたいか、冷やして飲みたいか、温めて飲みたいかなどによって飲み方を選べます。

ストレート(またはロック)

サングリアの一番シンプルな飲み方は、ストレートまたはロックで冷たい状態で飲む飲み方です。

ストレートやロックは、ワインの味わいが一番しっかりと感じられる飲み方になります。

ホットサングリア

サングリアは温めて飲んでもおいしいです。鍋で温めたサングリアは冬の寒い夜などに体を温めてくれます。

カクテル

サングリア自体がカクテルと言ってもいいのですが、他のソフトドリンクを混ぜることでアルコール度数が下がり、さらに飲みやすいカクテルに変身します。

すぐに飲める!市販のおすすめサングリア7選

すぐに飲める!市販のおすすめサングリア5選

すでに完成していてすぐに飲めるサングリアも売っています。

とりあえずサングリアを飲んでみたい方にはこちらがおすすめです!

バルで飲んだサングリア 赤

バルで飲んだサングリア 赤

詳細情報
度数:7 %
味わい:ライトボディ
産地:日本

これは赤ワインベースのサングリアです。ベリー系の果実の風味がチャーミング。

果物を凍結してワインに入れているので、果物のフレッシュさが感じられます。

氷を入れて飲む前提のため、少し濃いめに造られています。アルコールは7%とサングリアの中では低めです。

メルシャン ギュギュッと搾ったサングリア 白ワイン×ピーチ&マンゴー&オレンジ

メルシャン ギュギュッと搾ったサングリア 白ワイン×ピーチ&マンゴー&オレンジ

詳細情報
度数:6 %
味わい:甘口
産地:日本

これは白ワインベースのサングリアです。

ピーチ、マンゴー、オレンジの風味があり、白ワインベースのサングリアとしては酸がおだやかでやさしい味わいです。

アルコールは6%とサングリアの中では低めです

ボデガス エロセギ オーガニック ホワイト サングリア

ボデガス エロセギ オーガニック ホワイト サングリア


4世代にわたってワインを造るボデガス・エロセギの白ワインベースのサングリア。

130年以上変わらないレシピで造られています。なんとベースのワインとなるブドウも、その他の果物もすべて有機栽培で造られています。

アルコールは13%。普通のワインと同程度のアルコール度数なので、お酒に弱い方はソフトドリンクで割って飲んだ方がいいでしょう。

サングリア リコ スパークリング

サングリア リコ スパークリング

詳細情報
度数:9 %
味わい:甘口
産地:日本

市販のサングリアでは珍しいスパークリングタイプのサングリア。白ワインにグレープフルーツ果汁を加えています。

微発泡でさわやかな飲み口。アルコールは9%です。

バルで飲んだサングリア ピンク

バルで飲んだサングリア ピンク

詳細情報
度数:7 %
味わい:甘口
産地:日本

これはロゼワインベースのサングリアです。レモンをまるごと使用していて、すっきりとした味わい。

300mlの飲み切りサイズなので、1人暮らしの方におすすめです。アルコールは7%とサングリアの中では低めです。

ヴィニャ・アルバリ・サングリア

ヴィニャ・アルバリ・サングリア

詳細情報
度数:7 %
味わい:甘口
産地:スペイン

レモンとオレンジのさっぱりした甘さが特徴のサングリアです。爽やかなフルーツに漬け込んでいるため、すっきりとした味わいで魚料理からお肉料理まで相性が良いです。さっぱりしたい気分のときはヴィニャ・アルバリ・サングリアを飲みましょう。

ペナソル サングリア

ペナソル サングリア

詳細情報
度数:7 %
味わい:甘口
産地:スペイン

本場スペインのフェリックス・ソリスによるペルソル サングリアは飲みやすいボディの甘口タイプが特徴的です。柑橘系フルーツの風味のなかにシナモンを感じられる味わいで非常においしく、冬にはホットで飲むこともおすすめです。

自家製サングリアの作り方

自家製サングリアの作り方

サングリアは使うワインによって味わいが異なりますが、作り方はすべてのワインで共通です。

①まず使う果物を切ります。皮ごと使う場合はよく洗ってください。
②フルーツと砂糖を容器に入れ、混ぜます。
③飲む直前に容器にワインを注ぎます。

※甘口ワインを使えば、砂糖などの甘味料を使う必要はありません。

ここから、ワインの種類ごとに自家製サングリアのレシピをご紹介します。

赤ワインベースのサングリア

まずは基本の赤ワインベースのサングリアから造り方をご紹介します。

使う赤ワインは渋みの少ないものがおすすめです。

赤ワインは赤い果実の風味があるものが多いので、赤ワインベースのサングリアは赤系果実と相性が良いです。

材料
・赤ワイン 1本
・オレンジ 1個
・イチゴ 5、6個
・リンゴ 1/2個
・シナモンスティック 2本
・砂糖(ハチミツやメープルシロップでも可) 大さじ1、2杯

白ワインベースのサングリア

白ワインベースのサングリアは渋みが赤ワインより弱いので、ワインの渋みが苦手な方におすすめです。

サングリアに使う白ワインは樽の香りがあまりしない、フレッシュな風味のものの方が合います。

白ワインベースのサングリアに使う果物は、白ワインの風味に近い青リンゴ、キウイ、かんきつ類などがおすすめです。

材料
・白ワイン  1本
・レモン 2/1個
・キウイ 1個
・青リンゴ 1/2個
・パイナップル 輪切り2枚
・ミントの葉
・砂糖(ハチミツやメープルシロップでも可) 大さじ1、2杯

スパークリングワインベースのサングリア

シュワッとした飲み口がさわやかなスパークリングワインもサングリアに合います。

使うスパークリングワインは、シャンパンのような高価なものである必要はありません。

スペインのスパークリングワイン、カヴァなどは手頃でおいしいものが多く、サングリアにおすすめです。

スパークリングワインは酸が豊かなので、スパークリングワインベースのサングリアに使う果物も酸のきいたものがよく合います。

材料
・スパークリングワイン 1本
・イチゴ 5、6個
・レモン 1/2個
・キウイ 1個
・砂糖(ハチミツやメープルシロップでも可) 大さじ1、2杯
・ミントの葉

ロゼワインベースのサングリア

ロゼワインベースのサングリアは見た目がかわいらしいので、女子会で出したら喜ばれそうです。

サングリアに使うロゼワインも樽の香りがあまりしない、フレッシュなタイプのワインが合います。

ロゼワインはイチゴやチェリーのような風味があるので、ロゼワインベースのサングリアの果物にはイチゴやチェリーが合います。

材料
・ロゼワイン 1本
・アメリカンチェリー 80g
・ピンクグレープフルーツ 1/2個
・イチゴ 5、6個
・レモン 1/2個
・砂糖(ハチミツやメープルシロップでも可) 大さじ1、2杯
・ミントの葉

サングリアのおすすめカクテルレシピ3選

サングリアのおすすめカクテルレシピ3選

ここではサングリアのおすすめカクテルレシピ3選を紹介します。

ぜひサングリアをカクテルでも楽しんでみてください。

赤のサングリアのカクテル

スペインに「カリモーチョ」という赤ワインをコーラで割ったカクテルがあります。

これは、カリモーチョ風サングリアカクテルです。

材料
・赤ワインベースのサングリア 90ml
・コーラ 90ml

作り方:赤ワインベースのサングリアに、コーラを注ぎかき混ぜます。

白のサングリアのカクテル

白ワインをソーダで割ったカクテルをスプリッツァーと言います。これはスプリッツァー風サングリアカクテルです。

材料
・白ワインベースのサングリア 90ml
・炭酸水 適量

作り方:白ワインベースのサングリアに、炭酸水を注ぎかき混ぜます。

ロゼのサングリアのカクテル

ロゼワインをオレンジジュースで割ったカクテルをワインクーラーと言います。これはワインクーラー風サングリアカクテルです。

材料
・ロゼワインベースのサングリア 90ml
・オレンジジュース 30ml
・グレナデンシロップ 15ml
・ホワイトキュラソー 10ml

作り方:白ワインベースのサングリアに、他の材料を注いでかき混ぜます。

サングリアを作るときは違法にならないように注意しよう

サングリアを作るときは違法にならないように注意しよう

自分でサングリアを造るときに注意しなくてはならないことがあります。

それは「飲む直前にワインと果物を混ぜる」と「すぐに飲み切れる分だけ作る」ことです。

個人がサングリアを「漬け置き」してしまうと、お酒の製造・販売免許のない人がお酒を造っていると見なされて、酒税法に違反してしまうからです。

飲む直前にサングリアを造れば、酒税法上「お酒を造っている」と見なされないため、飲む直前にワインと果物を混ぜるようにしましょう。

また、飲み切れる分だけ造って、作り置きしないようにすることにも注意が必要です。

サングリアは作り置きしておくと再発行してしまう場合があり、酒税法に違反する可能性があります。

そのため安心してサングリアを楽しむために1回で飲み切れる分だけを造るようにしましょう。

サングリアと相性の良い食べ物や料理

サングリアと相性の良い食べ物や料理

ここではサングリアと相性の良い食べ物を紹介します。

赤サングリアと相性の良い食べ物や料理
・明太子
・チーズ
・牛肉のトマト煮込み
・パクチー
・サーモン

赤サングリアと相性の良い食べ物や料理は上記のようなものです。

赤サングリアは濃い味わいが特徴のため、負けないくらい強い味わいの食べ物の相性が良いです。

白サングリアと相性の良い食べ物や料理
・大根
・生ハム
・ホタテ
・エリンギのバター和え

白サングリアと相性の良い食べ物や料理は上記のようなものです。

上品でさわやかな料理と飲みやすい白サングリアの組み合わせで、ぜひ楽しんでください。

またスパークリングワインベースのサングリアはデザートと相性が良いです。

ロゼワインベースのサングリアは、赤・白のサングリアと相性が良い食べ物と相性が良いため、幅広く楽しみたい方におすすめですね。

ぜひ相性の良い料理と一緒にサングリアを楽しんでください。

さまざまなサングリアを楽しもう!

さまざまなサングリアを楽しもう!

サングリアはいろんなワインをベースに造ることができ、飲み方もさまざまということがおわかりいただけましたでしょうか?

サングリアは注意して作れば、非常においしく飲めるワインです。

今回紹介した市販のサングリアはもちろん、ぜひ自分で作ってみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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