「デザートワインって何?」
「おすすめのデザートワイン銘柄は?」
みなさんは、「デザートワイン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
デザートワインは食後に楽しむ甘口のワインですが、その種類は非常に豊富にあります。
そこでこの記事では、デザートワインについて、種類やおすすめ銘柄、楽しみ方をソムリエが徹底解説します。
ソムリエが厳選して紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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デザートワインとは
デザートワインとはどのようなワインなのでしょうか。
こちらでその定義や特徴について確認してきましょう。
デザートワインは甘い味わいのワイン
デザートワインとはざっくりというと甘い味わいのワインを指します。
口に含むとはっきりとした甘さが感じられ、濃厚でふくよかな印象を持つ、そんなワインがデザートワインです。
甘口に仕上がったワイン全般はデザートワインと呼ばれますが、その甘さの度合いは様々なものがあります。
やや甘口から極甘口なものからアルコール度数が高いもの、低いものなど、ワインの製法など、そのバリエーションは非常に豊富です。
価格に関しても非常に幅広く、1,000円未満で購入できるものがある一方で、世界最高峰のデザートワインは1本数万円から数十万円する銘柄もあります。
デザートワインはその名の通り、濃厚な甘味のある味わいを食後に楽しむことが多いワインです。
また、甘口な味わいはワイン初心者でも飲みやすく、ワイン入門の銘柄としても人気があります。
>>【ソムリエ厳選】極甘口のおすすめ白ワイン10選!基礎知識から解説
デザートワインに定義はない
実はデザートワインには世界共通の明確な定義はありません。
一般論として、糖分が多く含まれた甘口ワインが「デザートワイン」と呼ばれています。
日本ではデザートと一緒に飲む、あるいはデザートのように飲む、度数が低めの甘口ワインという意味で使うのが一般的です。
なお、アメリカやイギリスでは以下のようにデザートワインが定義されています。
「甘いワイン、特に甘い食べ物と一緒に飲むもの。」(Cambridge Dictionary)
「通常は甘いワイン。たいていデザートと共に、または食後に提供される。」(Merriam-Webster)
「甘いワイン。たいていは白ワインで、デザートと一緒に提供される。」(Collins English Dictionary)
このように、デザートワインの定義のある国もありますが、アメリカとイギリスを比較してもその定義は異なっています。
そのため、デザートワイン=甘口のワインであると認識する程度で問題ないでしょう。
ワインの甘口と辛口の違いは?
そもそもワインの甘口と辛口の違いは、どんなところにあるのでしょうか。
ワインの「甘口」と「辛口」は、そのワインの糖分含有量を表しています。
甘口ワインは高い糖分濃度を持つワインで、ブドウの原材料由来の甘やかな風味やリッチな甘味が特徴です。
一方、辛口ワインは酸味やワイン独特の風味が引き立っており、キリリと後味が爽快な味わいがあります。
甘口ワインと辛口ワインの糖分の量を決めるのは、ワイン造りにおける「発酵」がキーポイントとなります。
ワインは「酵母」という微生物によって、アルコール発酵が行われることで造られるお酒です。
ブドウ果汁の糖分が発酵過程でアルコールに変換されることで、ブドウ果汁はワインへと変化していきます。
この発酵をどれだけ進めるかによって、ワインの中にどの程度ブドウの糖分が残るかが決まるのです。
「甘口ワインは発酵を抑えることで糖分が残る」「辛口ワインはしっかりと発酵を進めることで糖分が無くなる」、といったイメージとなります。
一般的にワインの甘口や辛口はワインの発酵度合いによって変わりますが、ブドウ栽培やワイン醸造の製法・技術で甘味をコントロールしています。
デザートワインはどのように造られる?
デザートワインは主に3つの方法で造られます。
1つ目は、糖度の高いブドウを使用する方法です。
完熟または過熟したブドウを使うことで、自然な甘みを持つワインを生み出します。
2つ目は、発酵を途中で止める方法です。
アルコール発酵の過程で残糖分を残すことで、甘みのあるワインができます。
3つ目は、ブドウを濃縮する方法です。
アイスワインのように凍らせたブドウを搾る、または貴腐ワインのように特殊なカビを利用してブドウを乾燥させるなどして、糖分を凝縮させます。
これらの方法により、通常のワインよりも高い糖度とアルコール度数を持つデザートワインが生み出されます。
製法によって風味や甘みの度合いが異なり、多様な種類のデザートワインが存在するのです。
デザートワインの選び方
こちらでデザートワインの種類について解説します。
甘口ワインの中にも様々な種類がありますので、お好みの1本を探すためにもぜひご参考ください。
デザートワインの種類で選ぶ
貴腐ワイン
貴腐ワインとは世界で最も有名な極甘口のワインです。
「貴腐ブドウ」と呼ばれる特殊なブドウが原材料に使用されます。
収穫時期に特殊な自然環境下で完熟したぶどうに「貴腐菌」という菌がつくと、貴腐菌がぶどうの果皮のロウ質を壊して果汁中の水分が蒸発。
それによりブドウはレーズンのような見た目に変化し、ブドウに含まれる糖度がギュッと凝縮されます。
ブドウの糖度が高まるだけでなく、貴腐菌が生み出す独特の妖艶な香り成分も貴腐ワインの特徴のひとつです。
貴腐ワインは、ドライフルーツやはちみつのように濃厚な甘さと香りを持ちます。
特に有名なのが「世界三大貴腐ワイン」と呼ばれる以下の3つの貴腐ワインです。
・【ハンガリー】:トカイワイン
・【ドイツ】:トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ
貴腐ワインのアルコール度数は5.5%〜13.5%程度です。
産地によってアルコール度数に幅があります。フランスの貴腐ワインはアルコール度数が高め、ハンガリーやドイツの貴腐ワインはアルコール度数が低めです。
貴腐ブドウの栽培環境が限られ、ブドウの収穫にも非常に手間がかかることから、他のデザートワインと比較して貴腐ワインは高級なものとなります。
>>貴腐ワインとは?特徴や美味しい飲み方・おすすめ銘柄をソムリエが紹介
>>【2023年】ハンガリーのおすすめ人気白ワイン28選!ソムリエが監修
アイスワイン
アイスワインとはカナダやドイツなどの冷涼な産地で造られるデザートワインです。
アイスワインの大きな特徴は、そのワイン名の通り「凍らせたブドウ」を原材料とするところ。
気温がマイナス7度に下がるまでブドウの収穫を待ち、木の上でぶどうが凍った状態でぶどうを収穫します。
そのぶどうを凍ったまま圧搾して造るのがアイスワインです。
ぶどうの水分は氷結しますが、ぶどうの糖分や酸は果汁内に残ります。
こうして得られる凝縮したエキス分を使ってアイスワインが造られるのです。
アイスワインは、トロピカルフルーツのような甘さがありますが、貴腐ワインに比べると酸が豊かで甘さと酸味のバランスが良いです。
アイスワインは、白ぶどうからも赤ぶどうからも造られます。
アルコール度数は5.5%〜12%程度ですが、低アルコールのものが多くあります。
>>【ソムリエ執筆】アイスワインのおすすめ11選!特徴や飲み方も紹介!
遅摘みワイン
遅摘みワインとは、ぶどうが完熟した後1〜2か月放置してから収穫した果実を使って造られるワインです。
遅摘みすることによって、果実中の水分が蒸発し、糖度とアルコール度数の高いワインができます。
有名な遅摘みワインの産地は、ドイツ、フランスのアルザス、アメリカのニューヨークやワシントン、チリ、スペインなど。
香りには熟したトロピカルフルーツのような香り、厚みのある甘みと酸味のバランスがよいものが多いです。
遅摘みワインは白ぶどうからも、黒ぶどうからも造られます。
アルコール度数は7%〜13.5%程度です。
パッシートの甘口タイプ
パッシートとは、収穫したぶどうを陰干しして造られるワインです。
陰干しすることによってぶどうの水分が蒸発し、風味や糖度が高まります。
パッシートはイタリアで広く造られていて、白ぶどうからも赤ぶどうからも造られます。特に有名なのは北イタリアのヴェネト州で造られるワインです。
辛口ワインもありますが、甘口ワインのパッシートがデザート向きです。
パッシートには砂糖漬けにしたドライフルーツや蜜を思わせるような味わいがあります。
アルコール度数は12.5〜15%程度です。
酒精強化ワインの甘口タイプ
酒精強化ワインとは、ワイン醸造中にブランデーなどを加えてアルコール度数を高めたワインです。
ちなみに「酒精」とはアルコールのことを指します。
もともと酒精強化ワインは、長期間の船での輸送に耐えるだけの保存性を高めるために造られました。
ワインの発酵中にアルコールを加えることで、強制的にアルコールの発酵を止めています。
その結果、ワインの中に発酵で使用されなかったブドウの糖分が残るのです。
酒精強化ワインには辛口と甘口があるので、デザートワインとして飲むなら甘口を選ぶようにしましょう。
甘口の酒精強化ワインには白ワインも赤ワインもあります。
代表的なワインとしては「世界三大酒精強化ワイン」と呼ばれる以下の3つです。
・【ポルトガル】:ポートワイン
・【ポルトガル】:マデイラ
甘口の酒精強化ワインは、ドライフルーツの甘い風味のほか、ナッツのような香ばしさを感じる味わいのものが多いです。
酒精強化ワインのアルコール度数は15%から20%程度と、デザートワインの中では強めとなります。
アルコール度数が高い一方で甘口タイプは口当たりが良いため、飲みすぎにご注意ください。
>>【ソムリエ監修】酒精強化ワインのシェリーとは?種類や飲み方、おすすめ銘柄を紹介!
>>【ソムリエ監修】ポートワインの人気おすすめ18選を紹介!特徴も解説
ブドウ品種で選ぶ
セミヨン
セミヨンはフランスのソーテルヌ地方をはじめとする多くの地域で栽培されているブドウ品種です。
ソーテルヌ地方は世界三大貴腐ワインの産地のひとつ。
こちらで生産される貴腐ワインはこのセミヨン種が主に使用されています。
セミヨンを使った甘口のワインは、蜂蜜やアプリコット、イチジクを思わせるような甘いフルーツの風味が特徴です。
酸味が穏やかな品種のため、よりブドウの甘味をはっきりと感じることができます。
>>【ソムリエ監修】セミヨンはどんな品種?味わいの特徴、おすすめ10銘柄をご紹介!
リースリング
リースリングは多様なワインを生み出す能力を持つブドウ品種です。
ドイツやフランスのアルザス地方で広く栽培されており、辛口から甘口のワインまで幅広く作られます。
甘口のリースリングは洗練された酸味と、リンゴ、桃、ハチミツ、花の香りなどの風味が特徴です。
ドイツではリースリングを使用した甘口ワインが多く生産されています。
また、同じくドイツでは貴腐ワインのメイン品種としてリースリングが使われます。
>>【ソムリエ監修】リースリングとは?おすすめ15選や特徴を解説!
マスカット
マスカットはその芳香な風味から「甘口ワイン」の代表とも言えます。
食用の甘いブドウとしてご存じの方も多いかと思いますが、マスカットはワイン造りにも多用されています。
マスカットの魅力はなんといってもフレッシュな甘味と、まさにブドウを思わせるような甘やかな香り。
日本ではマスカットを使用した甘口デザートワインが人気です。
マスカットは大きなくくりでの品種で、世界にはマスカット系の品種が様々あり、同じ品種であっても様々な呼ばれ方をしています。
・ミュスカ
・モスカート
・モスカテル
・ムスカテラー
爽やかでフレッシュ感のある甘口ワインをお求めの方は、マスカット系のブドウ品種がおすすめです。
デザートワインのおすすめ10選
- ・高い
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10位 サンタアリシア レイトハーベスト
マスカットのさわやかな甘み
サンタ・アリシアは1954年創業のチリのワイナリー。
昼夜の寒暖差が大きい土地にぶどう畑を持っているため、果実がゆっくりと熟し、酸と甘みのバランスが良い味わいになります。
この遅摘みワインはマスカット種を使っているため、マスカットのさわやかな甘さと酸味を楽しめるでしょう。
香り | ドライフルーツ、麝香 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
9位 ボデガス バロン ミカエラ クリーム
ナッツのような香ばしい風味
バロン社は300年以上の歴史を持つ家族経営のワイナリー。
設立当時から続く伝統的なシェリーの熟成方法を大切にし、最新技術は使っていません。
また、農薬は使わずに、環境に配慮した農法でぶどうを栽培しています。
これは甘口のシェリーです。レーズンのような甘みと酸化熟成によるナッツのような香ばしい風味が感じられます。
ラベルも華やかなので飲むたびに気分が上がります。
アイスクリームに少し垂らすとおいしいです。
香り | ナッツ、レーズン |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
8位 デ・ボルトリ ディーン ボトリティス セミヨン
コスパ抜群の貴腐ワイン
貴腐ワインに対して高価なイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ところがこの貴腐ワインはとてもコスパが良いです。
オーストラリアのデ・ボルトリ社は、フランス・ソーテルヌと同じセミヨン種で貴腐ワインを造って有名になりました。
世界的なワイン評論家のワインガイドでも高評価を得ています。
この貴腐ワインはアンズのような果実味と、はちみつやバニラの濃厚な風味が味わえます。
貴腐ワイン入門編としておすすめです。
香り | ドライアプリコット、ハチミツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
7位 ブランディーズ マデイラ アルヴァダ5年
女性におすすめの軽やかマデイラ
生産者ブランディーは創立約200年の老舗。
マデイラのような酒精強化ワインを好んで飲むのは男性が多いのですが、このマデイラは若者や女性をターゲットにして軽やかに仕上げています。
このマデイラは日本の女性ソムリエがワインを選ぶワインコンテスト、サクラアワードでもゴールド賞を受賞しました。
熟成による香ばしさ、スパイシーさがありつつも、甘さと酸のバランスが良く飲みやすいです。
酒精強化ワインがはじめての女性におすすめです。
香り | プラムのコンポート、焼けたスパイス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
6位 クラッハー トロッケンベーレンアウスレーゼ
すぐに飲んでおいしい貴腐ワイン
クラッハーはオーストリアの家族経営のワイナリー。
オーストリアでも貴腐ワインのトロッケンベーレンアウスレーゼが造られていますが、このワインもそのひとつです。
クラッハーは小さなワイナリーながら、その貴腐ワインは国際的に高く評価されています。
この貴腐ワインは、イギリスのインターナショナルワインチャレンジというワインコンクールで、甘口ワイン部門のメーカー・オブ・ザ・イヤーを8回も受賞しました。
また、日経新聞のデザートワインのランキングでも1位を獲得しました。
試しやすい187mlのサイズで、20年、30年と熟成させてもおいしいのですが、すぐに飲んでもおいしい貴腐ワインというコンセプトで造られています。
とても力強い味わいなので、これ1本で贅沢なデザートになります。
香り | ハチミツ、ヴァニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
5位 ノーザン・アイス ヴィダル アイスワイン アイス・ハウス
人気ドラマにも登場したアイスワイン
このアイスワインはカナダのアイスワインです。
人気ドラマで登場したことによりとても話題になりました。
このワインはアイスワイン専業の生産者ですので、品質も信頼できます。これまでにモンドセレクション最優秀金賞を3度受賞しています。
カナダのアイスワインはドイツのものより糖度の規定が厳しく、甘さはより濃厚なものが多いです。
このワインも、マンゴーやパパイヤのようなトロピカルフルーツの風味、バニラの香りが感じられ、濃厚な味わいです。
トロピカルフルーツのシャーベットなどと相性が良いです。
香り | 白桃、トロピカルフルーツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
4位 ファットリ レチョート ディ ソアーヴェ
ピュアな果実感のあるパッシート
ファットリはイタリア北部ヴェネト州ソアーヴェ地区の生産者。
彼らの白ぶどう畑では、ミネラル感と果実味のバランスが良いぶどうが取れます。
このワインはガルガネーガ種を使ってパッシートの製法で造られたワイン。9月に収穫したぶどうを2月まで陰干ししています。
甘みはとても凝縮していますが、ナシやパイナップルのような果実のピュアな味わいが感じられます。
洋ナシのタルトなどと合わせるとおいしいです。
香り | 熟れた洋梨、ドライマンゴー |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
3位 ラ・スピネッタ パッシート オーロ
インスタ映え抜群!金色に輝くデザートワイン
ラ・スピネッタはイタリア北部ピエモンテ州の生産者。
これまでワインコンテストで多数の受賞歴があります。
遅摘みしたモスカート(マスカット)種を約2か月陰干ししたパッシートです。
2年の樽熟成によって、味に深みが増しています。アンズやかんきつ系の果物のような果実味と酸味が感じられます。
「オーロ」(金色)という言葉が商品名に入っているとおり、美しい金色をしています。インスタ映え抜群です。
香り | ドライフルーツ、杏 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
2位 ヴァンダンジュ・タルディヴ リースリング
リースリング当たり年の遅摘みワイン
マルセル・ダイスはフランス・アルザス地方の生産者。世界的ワイン評論家も高く評価するワイナリーです。
「ヴァンタンジュ・タルディブ」は遅摘みという意味で、フランスのアルザス地方で認められている表記です。
レモンのような酸味とナッツのようなコクが味わえます。
レモンのスイーツと合わせるとおいしいです。
香り | レモンジャム、ナッツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |
1位 シャトー リューセック2009
ソーテルヌ1級格付けの貴腐ワイン
フランス・ソーテルヌの1級格付けシャトー、リューセックの貴腐ワインです。
2009年は天候に恵まれ、特に凝縮感のある味わいです。
フレッシュな桃のような味わいと、はちみつのようなトロトロの粘度と香りがあります。
長期熟成可能なワインで、2050年ごろまでは楽しめると言われています。じっくりと寝かせて少しずつ楽しむのがおすすめです。
香り | ドライアプリコット、ハチミツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★★ |
デザートワインの美味しい飲み方
こちらでデザートワインを美味しく飲む方法についてご紹介します。
デザートワインは冷やして飲む
デザートワインは冷やして飲むことで美味しくいただけます。
最適な飲用温度は5〜8℃程度です。
デザートワインを冷やして飲む主な理由は、その風味と特性を最大限に引き出すためです。
デザートワインは非常に甘味が強いので、冷やすことで甘さが適度に抑えられ、甘さと酸味のバランスが保たれます。
さらに、冷えたワインはアルコール感が抑えられ、飲み口はスムーズで爽やかに。
また、冷えたワインが口の中で温められることで香りが開くため、鼻の奥から複雑な花やフルーツ、スパイスの香りを感じることができるでしょう。
デザートワインはぜひ冷蔵庫で数時間冷やしてからお飲みください。
デザートワインは食後酒としておすすめ
デザートワインを飲むシーンとしては食後をおすすめします。
デザートワインは濃厚な味わいのものが多いため、食前に飲んだり通常の食事と合わせたりするのは難しいです。
ぜひ食後に単品で、またはデザートと一緒にデザートワインをゆっくり少しずつお楽しみください。
通常のワインの容量は750mlですが、デザートワインは375mlや500mlと少なめの容量で売っているものも多いので、比較的試しやすいです。
また、デザートワインは糖度が高いので、通常のワインに比べてすぐに味が落ちません。
開封後でも冷蔵庫に入れて2〜3週間は楽しめます。
デザートワインと相性の良い料理
最後にデザートワインと相性の良い料理をご紹介します。
デザートワインは単体で飲んでももちろん美味しいですが、甘いデザートや料理とのペアリングも楽しむことができます。
ナッツ
ナッツ系のおつまみはデザートワインのおつまみに最適です。
トーストしたアーモンドやヘーゼルナッツには、酒精強化ワインであるシェリーやポートワイン、マデイラワインがおすすめです。
これらのワインは熟成することでナッツを思わせる香りが出るため、ナッツの香ばしさとワインの風味が互いを引き立て合います。
甘口の酒精強化ワインのお供にはナッツをぜひ合わせてみてください。
チーズ
チーズはデザートワインと相性の良い食事のひとつ。
特にブルーチーズと貴腐ワインの組み合わせは非常に人気で、チーズの塩味と蜂蜜を思わせるような貴腐ワインの甘さが絶妙にマッチします。
また、リコッタやモッツアレラなどのフレッシュチーズには、よりフレッシュな甘味のデザートワインがおすすめ。
フレッシュチーズに甘やかなフルーツソースをかけるように、デザートワインとの組み合わせを楽しむことができます。
フォアグラ
貴腐ワインとぜひ合わせていただきたいのがフォアグラ。
フォアグラの濃厚な脂身はリッチな味わいがあり、その味わいのレベルと同等の甘味とコクを持つ貴腐ワインがピタリと合います。
フォアグラの名産地であるフランスやハンガリーでは、それぞれソーテルヌとトカイという貴腐ワインを有しており、フォアグラとの組み合わせが楽しまれています。
フォアグラ×貴腐ワインの組み合わせは、デザートワインの中でも鉄板のマリアージュですので、ぜひ一度試してみてください。
チーズケーキ
チーズケーキとデザートワインのペアリングは非常に人気があります。
デザートワインの甘味がチーズの旨味や塩気を引き出し、ケーキとワインの甘味をより奥行きのあるものにします。
バスクチーズケーキやブルーチーズケーキは、貴腐ワインや酒精強化ワインなど濃厚な甘味のデザートワインがおすすめ。
フレッシュチーズを使ったチーズケーキには、マスカットやリースリングなどを使用した爽やかなデザートワインを合わせると良いでしょう。
デザートワインは食後酒に最適なワイン!
デザートワインは、食後またはデザートと一緒に楽しむ甘口ワインです。
デザートワインは小さな容量のものが多く、抜栓後もすぐには味が劣化しないので、少しずつ時間をかけて楽しめます。
しかし、デザートワインの中には酒精強化ワインやパッシートなどアルコール度数が高いものもあるので、お酒が強くない方はご注意ください。
いずれもよく冷やして、単品またはチーズやスイーツなどと一緒にお楽しみください。
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