冷酒とは?飲み方から冷酒におすすめの日本酒ランキング15選を紹介

2020/10/26
日本酒

日本酒の定番の飲み方である冷酒。

日本酒の最大の魅力は、温度帯によってさまざまな味わいを楽しめることです。

冬は熱燗、夏は冷酒など、日本酒は季節によって飲み方を変えることができます。

今回は、冷酒に合う日本酒について、選び方からおすすめの日本酒、酒器までご紹介します。



執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。

冷酒とは

そもそも冷酒とはどんな日本酒を指すのでしょうか。

冷酒の基礎知識についてこちらで確認していきましょう。

冷酒の温度は5度~15度

「冷酒」は、温度を5度〜15度に冷やした日本酒のことです。

さらに細かく分類すると、約15度のお酒は「涼冷え」、約10度のお酒は「花冷え」、そして約5度のお酒は「雪冷え」と呼びます。

また、シャーベット状に少し凍らせたものを、その見た目と食感から「みぞれ酒」といいます。

呼び名温度・状態
涼冷え15度前後
花冷え15度前後
雪冷え5度前後
みぞれ酒0度以下 シャーベット状

 

冷酒と「冷や」との違い

冷酒と似た日本酒の呼び方に「冷や」があります。

似た名前であることから、「冷酒」と「冷や」を同じものと考えている方もいるでしょう。

「冷や」とは、20度前後の常温のお酒のことです。

現代のような冷蔵技術が発達する以前は、お酒は熱燗か常温でしか楽しめないものでした。

そこで、温めていない状態のお酒のことを「冷や」と呼んでいたのです。

このように、「冷酒」と「冷や」は温度に違いがあることを覚えておきましょう。

 

冷酒と冷やの違い
・冷酒=5度~15度の冷たい日本酒
・冷や=20度前後の常温の日本酒

 

冷酒におすすめの日本酒の選び方

日本酒には様々な種類があります。

数ある日本酒の中から、冷酒で飲んで美味しい日本酒を選ぶポイントをご紹介します。

>>日本酒の種類を紹介!純米酒と吟醸酒、本醸造酒の違いを解説します!

日本酒の種類で選ぶ

吟醸酒

フルーティーな香りが特徴の吟醸酒。

吟醸酒は「吟醸仕込み」と呼ばれる、よく削った酒米を使用した長期低温発酵によって造られます。

吟醸造りによって出る日本酒は、メロンやバナナなど香りを感じる華やかな仕上がりに。

このフルーティーで繊細な香りは、低い温度でしっかりと感じることができます。

味わいも軽やかですっきりしており、吟醸酒はぜひ冷酒で飲んでほしい日本酒です。

>>大吟醸酒の人気おすすめランキング24選!純米大吟醸酒との違いも解説

 

生酒

生酒とは、加熱殺菌処理を行っていない日本酒のこと。

一般的な日本酒は、熟成と出荷前に「火入れ」と呼ばれる加熱殺菌処理が行われます。

火入れをするのは、日本酒の保存性・安定性を高めることが目的です。

一方で、生酒はこの火入れの処理が行われずに出荷される日本酒。

加熱処理がされていないため、フレッシュでぴちぴちとした風味を楽しむことができます。

みずみずしい新鮮な風味が特徴の生酒は、冷酒で飲むことでその魅力を存分に引き出すことができるでしょう。

 

本醸造酒

本醸造酒は、冷酒やぬる燗、熱燗まで幅広い温度帯で楽しむことができます。

日本酒らしいキリリとした爽快な味わいが本醸造酒の特徴です。

冷酒で飲む本醸造酒は、すっきりとした辛口な味わいを感じます。

甘味が抑えられたドライな味わいは、和食や魚介料理など食事との相性が抜群です。

辛口好きな方や、食事と一緒に冷酒を楽しみたい方は本醸造がおすすめ。

 

にごり酒

とろりとした口当たりと旨味が魅力のにごり酒。

にごり酒の濁りは、日本酒の発酵過程で生まれた「醪(もろみ)」が混ざることで生まれます。

一般的な日本酒は濾過によって醪が取り除かれますが、この濾過を荒く行うことでにごり酒が出来上がります。

にごり酒の特徴はトロトロの食感と、醪の風味を感じる旨味たっぷりな味わい

濃醇で甘口な味わいの銘柄が多いため、にごり酒はすっきりとした冷酒で飲むのがおすすめです。

 

スパークリング日本酒

爽やかな飲み心地があり、見た目も華やかなスパークリング日本酒。

スパークリング日本酒はしっかりと冷やして飲みたいところ。

シュワっとした泡を生み出す炭酸ガスは、低温下で液体によく溶け込みます。

反対に、ぬるい温度では炭酸ガスが溶け込まず、シュワシュワ感が弱く爽快感が損なわれた味わいに。

そのため、スパークリング日本酒はしっかりと冷やした状態で飲んで欲しい日本酒です。

冷蔵庫で良く冷やすことで、はじける炭酸の爽快な口当たりを堪能することができるでしょう。

>>世界も注目!スパークリング日本酒のおすすめは?タイプ別の特徴や金賞受賞銘柄を一挙紹介!

 

原酒

原酒はガツンと濃厚な風味が特徴の日本酒。

通常の日本酒は発酵完了後に「割り水」という加水調整が行われ、味わいやアルコール度数が調整されます。

一方で、加水調整を行われずに出荷されるのが「原酒」です。

加水を行なっていないため、原酒はアルコール度数が20%前後と高く、非常に力強い味わいである点が大きな特徴。

濃醇な味わいの原酒は、冷酒で飲むことで雑味が抑えられ飲みやすくなります。

また、アルコール度数が高いことから氷を入れて飲んだり、ソーダで割ったりなどカクテルのように楽しめる点も魅力です。

甘口・辛口で選ぶ

甘口・辛口は日本酒選びをする上で外せない項目でしょう。

日本酒の甘口・辛口を見極めるには、「日本酒度」という指標が大きな判断材料となります。

日本酒度とは、日本酒に含まれる糖分の量を示した数値のこと。

プラスマイナスと数値で表記され、プラスになるほど辛口、マイナスになるほど甘口ということになります。

日本酒度と甘口・辛口の目安
大甘口甘口やや甘口中庸やや辛口辛口大辛口
-20以上-10~15-5±1~3+5+5~10+10以上

日本酒度は酒瓶のラベルや、酒蔵のホームページなどから確認できます。

すっきりとしたキレのある味わいが好みの方は辛口を。

口当たりや飲みやすさを求める方は甘口を選ぶと良いでしょう。

>>辛口の日本酒おすすめ10選!相性抜群のおつまみ、美味しい飲み方も解説!

>>甘口のおすすめ日本酒10選!日本酒初心者や、女性にぴったりの銘柄をご紹介!

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冷酒におすすめの人気日本酒15選!

冷酒におすすめの15選をご紹介しながら、それぞれの日本酒の特徴などもご紹介したいと思います。

ご紹介する日本酒の一覧は以下の通りです。

商品画像賀茂鶴 特製ゴールド賀茂鶴洗心 純米大吟醸朝日酒造 久保田 萬寿 720ml八海山 特別純米 原酒獺祭 だっさい 純米大吟醸 スパークリング45本醸造生貯蔵 ひやしざけ東洋美人 壱番纏 ( いちばんまとい ) 純米大吟醸出羽桜酒造 出羽桜 スパークリング日本酒 咲華鳩 (はなはと) 貴醸酒の生にごり酒美山錦 生もと木桶仕込み川鶴 讃岐くらうでぃ 本醸造白瀧酒造 上善如水 純米吟醸飛良泉 山廃 氷結生酒はくろすいしゅ 純米吟醸 Fairy55ロック酒 by Jozen 純米
商品名賀茂鶴 特製ゴールド賀茂鶴洗心 純米大吟醸朝日酒造 久保田 萬寿 720ml八海山 特別純米 原酒獺祭 だっさい 純米大吟醸 スパークリング45本醸造生貯蔵 ひやしざけ東洋美人 壱番纏 ( いちばんまとい ) 純米大吟醸出羽桜酒造 出羽桜 スパークリング日本酒 咲華鳩 (はなはと) 貴醸酒の生にごり酒美山錦 生もと木桶仕込み川鶴 讃岐くらうでぃ 本醸造白瀧酒造 上善如水 純米吟醸飛良泉 山廃 氷結生酒はくろすいしゅ 純米吟醸 Fairy55ロック酒 by Jozen 純米
詳細度数:16 %
産地:日本、広島県
産地:日本、新潟県度数:15.5 %
産地:日本、新潟県
度数:18 %
産地:日本、新潟県
度数:14 %
産地:日本、山口県
度数:15 %
産地:日本、広島県
度数:16 %
産地:日本、山口県
度数:9 %
産地:日本、山形県
度数:16 %
産地:日本、広島県
度数:15 %
産地:日本、秋田県
度数:6 %
産地:日本、香川県
産地:日本、新潟県度数:17 %
産地:日本、秋田県
度数:15.5 %
産地:日本、山形県
度数:10 %
産地:日本、新潟県
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

15位 ロック酒 by Jozen 純米

ロック酒 by Jozen 純米

その名の通り、ロックで楽しめるように造られた純米酒です。

純米酒ですが飲みやすく、濃厚な甘味と酸味のバランスが良いです。

「FOODEX美食女子グランプリ2018」のドリンク部門でグランプリを受賞し、特に若い女性層に支持されています。

アルコール度数も10%と低いため、初心者にもおすすめです。

種類味わいアルコール度数
純米酒中甘口10%

 

14位 白露垂珠 Fairy55 純米吟醸 「小悪魔ラベル」

はくろすいしゅ 純米吟醸 Fairy55

雪深い山形県の酒蔵で雪中熟成された純米吟醸酒。

酒蔵から「涼冷え」で飲むことを推奨されている日本酒です。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」で金賞を受賞しています。

白ワインのように魚介類と相性が良いです。

種類味わいアルコール度数
純米吟醸酒辛口15.5%

 

13位 山廃 氷結生酒

飛良泉 山廃 氷結生酒

秋田県の酒蔵から夏季限定で発売されている日本酒。

「みぞれ酒」として、シャーベット状にして、食べられるように造られているのが特徴です。

召し上がる5時間以上前から、冷凍庫で冷やしてください。

山廃ならではの深いコクと、加熱雑菌処理をほどこしていない生酒ならではのフレッシュさが見事に表現されています。

ロックでも美味しくいただけます。

種類味わいアルコール度数
本醸造/生酒辛口17%

 

12位 上善如水 純米吟醸 生酒

白瀧酒造 上善如水 純米吟醸

生酒は加熱雑菌処理を一度も行なっていないため、みずみずしく新鮮な香りと味わいが特徴です。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2011」食中酒部門で金賞を受賞しています。

蔵元からは、冷酒として飲むことが推奨されています。

生酒は繊細なので夏季は味わいの変質を防ぐために、クール便で配達してもらいましょう。

食事にも合わせやすいため、家庭の食卓で楽しんでいただきたい銘柄です。

種類味わいアルコール度数
純米吟醸酒/生酒辛口15~16%

>>上善如水はどんな日本酒?おすすめランキングや種類、美味しい飲み方を徹底解説

 

11位 讃岐くらうでぃ

川鶴 讃岐くらうでぃ 本醸造

香川県の酒蔵で造られた本醸造のにごり酒で、日本酒度は−70度、アルコール度数は6%の日本酒です。

白麹によって生成された、クリーミーな甘酸っぱさが特徴で、「大人のカルピス」と称されています。

ジョッキに氷をたっぷり入れて、オン・ザ・ロックでチューハイのように豪快に召し上がっていただくのがおすすめ。

丸亀市の名物料理「骨付鳥」に合わせて飲めるように造られたお酒なので、鳥料理と合わせてお楽しみください。

種類味わいアルコール度数
にごり酒甘口6%

 

10位 瑠璃 ーLapis Lazuliー

美山錦 生もと木桶仕込み

秋田県産の酒母を伝統的な手作業で造る「生酛(きもと)」木桶仕込みの純米酒です。

まるでワインのようなボトルで、新政酒造の通称「カラーシリーズ ブルーラベル」としても知られています。

爽やかな酸味とほんのりとした甘味が特徴です。

洋梨やマスカットを思わせる、白ワインのような味わいで、蔵元から要冷蔵として飲むことを推奨されています。

贈答用としても喜ばれると思います。

種類味わいアルコール度数
純米酒中辛口13%

 

9位 華鳩貴醸酒の生にごり酒

華鳩 (はなはと) 貴醸酒の生にごり酒

1973年に国税庁醸造試験所が、海外からの国賓をもてなすためのお酒として製造しました。

生にごり酒は、瓶内発酵するため、冷蔵庫でよく冷やして、開栓時の吹き出しに注意してください。

濃厚な甘口なので、ロックがおすすめですが、冷凍庫に入れてシャーベット状にし、「みぞれ酒」として楽しむこともできます。

本銘柄は広島県で造られていて、当地名産のカキ料理やフグの揚げ物、キノコ類などに合わせても美味しくいただけます。

種類味わいアルコール度数
にごり酒/生酒甘口16%

 

8位 出羽桜 咲(さく)

出羽桜酒造 出羽桜 スパークリング日本酒 咲

低アルコールの発泡日本酒で、「雪冷え」〜「花冷え」の温度帯で飲むことが推奨されています。

アルコール度数が9%と非常に低いため、日本酒ビギナーや女性にも飲みやすいです。

チャーミングなラベルは、フェラーリやマセラティなどをデザインした世界的有名な工業デザイナー、奥山清行氏によるものです。

本銘柄は、ビールやスパークリングの代わりに最初の一杯として、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

種類味わいアルコール度数
スパークリング日本酒中口9%

 

7位 東洋美人 純米大吟醸 壱番纏(いちばんまとい)

東洋美人 壱番纏 ( いちばんまとい ) 純米大吟醸

上品でエレガントかつ、お米の芳醇な旨味を合わせ持つ純米吟醸酒です。

山田錦を40%まで磨き、アルコール度数16%に仕上げています。

2016年の日露会談でプーチン大統領に絶賛され、2017年にはJALのファースト・ラウンジにも採用されています。

アルコール度数が高めなので、ロックでゆっくり味わっていただくか、よく冷やしてワイングラスで召し上がっていただくことをおすすめします。

種類味わいアルコール度数
純米大吟醸酒辛口16%

>>山口の「東洋美人」おすすめランキング10選!味の特徴や入手方法も解説!

 

6位 四杜氏四季酒 ひやしざけ

本醸造生貯蔵 ひやしざけ

本銘柄は、本醸造酒・生貯蔵酒・夏季限定として販売されています。

「生貯蔵酒」は、助蔵前の加熱殺菌処理(火入れ)は行なわず、出荷前に一度だけ火入れを行うお酒です。

そのため、日本酒としての旨味が生きていて、フレッシュな味わいが特徴です。

暑い夏に、キリリと冷やして飲めるように造られたお酒なので、その清涼感をぜひ楽しんでください。

種類味わいアルコール度数
本醸造酒/生酒辛口14%

 

5位 獺祭 純米大吟醸 スパークリング45

獺祭 だっさい 純米大吟醸 スパークリング45

日本酒ファンなら誰もがその名を聞いたことがある「獺祭」シリーズの山田錦を使用したスパークリングです。

シャンパンと同じ「瓶内二次発酵」製法で造られているため、繊細できめ細やかな泡立ちが特徴です。

通常は濃厚な味わいのにごり酒生をベースにしているにも関わらず、甘過ぎることなく、純米大吟醸ならではの華やかな香りも楽しんでいただけます。

シャンパン同様に、よく冷やしてからお召し上がりください。

種類味わいアルコール度数
スパークリング日本酒辛口14%

>>日本酒の獺祭とは?人気の秘密から、種類、値段、美味しい飲み方まで徹底解説

 

4位 特別純米原酒 八海山

八海山 特別純米 原酒

6月から8月の季節限定で発売されています。

通常、日本酒を造る工程で「割水(わりみず)」という作業を行ないます。

これは所蔵後に加水して、アルコール度数を15%前後に調整するのですが、「原酒」は割水を行なっていない日本酒です。

そのため、本銘柄もアルコール度数は、17.5%と少し高めになっています。

原酒の最大の魅力は、加水されていないため、お米由来の濃醇な旨味と香りを味わえることです。

蔵元からも、よく冷してから飲むことを推奨されているため、ぜひロックで、ゆっくりとコクのある味わいを楽しんでいただければと思います。

種類味わいアルコール度数
特別純米酒/原酒辛口17.5%

>>八海山のおすすめ銘柄15選!人気の秘密やおいしい飲み方まで徹底解説

 

3位 久保田 萬寿 純米大吟醸

朝日酒造 久保田 萬寿 720ml

有名な「久保田」シリーズの中でトップランクの「萬寿」。

新潟県産の酒米を丁寧に磨き上げ、上品でふくよかな旨味のある日本酒に仕上げています。

本格的な純米大吟醸酒で、男性ファンが多く、父の日の贈り物としても人気です。

蔵元からは「冷や」から「冷酒」で飲むことが推奨されています。

ぜひ冷やしてストレートか、「冷や」に氷を入れてロックにして、純米大吟醸酒ならではの華やかな吟醸香とお米の旨味を味わってみてください。

種類味わいアルコール度数
純米大吟醸酒辛口15.5%

>>【決定版】久保田はどんな日本酒?人気の秘密や種類の違い・味わいを解説

 

2位 洗心(せんしん)  純米大吟醸

「久保田」シリーズで有名な朝日酒造から発売されている純米大吟醸酒「洗心」。

契約栽培米の「たかね錦」を28%まで磨き上げ、ゆっくりと熟成させて造られています。

本銘柄の特徴はなんといっても、気品が高く、洗練されていて、さらりとした淡麗な飲み口にあります。

とても飲みやすいため、初心者や女性にもぜひ飲んでいただきたい逸品です。

蔵元からは冷酒として飲むことが推奨されていて、ストレートで味わっていただくことをお勧めします。

種類味わいアルコール度数
純米大吟醸酒辛口15%

 

1位 大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴

賀茂鶴 特製ゴールド賀茂鶴

1958年に大吟醸酒の先駆けとしてリリースされて以来ロングセラーを続けている代表銘柄。

1974年に昭和天皇ご夫妻の金婚式の催しの際、金箔が四角から桜の花びらをかたどったものになりました。

老舗の寿司店や外交の場でも飲まれている逸品です。

幅広い温度帯で楽しめる日本酒ですが、ぜひお花見の時期に冷酒としてストレートで味わっていただきたいと思います。

日本酒独特のクセがなく、エレガントでお米のほんのりとした甘味を体感してみてください。

種類味わいアルコール度数
大吟醸酒辛口16%

 

冷酒の飲み方

冷酒といっても、冷やして日本酒を飲む方法は様々です。

こちらで冷酒の飲み方のバリエーションをご紹介します。

ストレート

ストレートは冷酒の基本の飲み方。

発泡酒や大吟醸系の日本酒は、冷やしてストレートで飲むことをお勧めします。

お酒本来が持つ味わいをそのまま楽しんでいただくことができるでしょう。

食中酒に合うタイプのお酒もストレートがおすすめです。

フルーティーなタイプの日本酒も、香りを楽しむためにはストレートが最適。

オン・ザ・ロック

グラスに氷を落としたロックスタイル。

アルコール度数が高いお酒やコクのある味わいが特徴の原酒などは、ロックがおすすめです。

ゆっくりと変化する味わいを楽しむことができます。

甘味が強いタイプや、濃醇なにごり酒は、ロックにすることで味わいが和らぐでしょう。

みぞれ酒

みぞれ酒は冷酒の中でも特にユニークな飲み方です。

凍る寸前である「過冷却」状態の日本酒をグラスに注ぐことで、衝撃により日本酒がシャーベット状に変化します。

ひんやりシャリっとした食感は、まるで大人のかき氷のようです。

冷酒の中でもひと際冷たい温度を楽しめるため、夏場などスカッとしたい雰囲気の時にみぞれ酒は最高でしょう。

シャーベットにレモンやライムのスライスやミントの葉などをトッピングして、お好みの味にアレンジするのもおすすめです。

 

みぞれ酒の作り方
①日本酒を「冷蔵庫」で半日以上冷やす
②冷やした日本酒を「冷凍庫」さらにで90分冷やす
※おちょこやグラスなど酒器も冷やしておくとGood
③冷やした日本酒をなるべく高い位置から、勢いよくグラスに注ぐ

冷酒に合う料理

こちらで冷酒に合う料理をご紹介します。

すっきりとした味わいの冷酒には合う逸品をチョイスしました。

お刺身/カルパッチョ

冷酒に欠かせないのが鮮魚との組み合わせ。

新鮮なお刺身と、辛口の冷酒をクイっと合わせるのは説明不要の組み合わせでしょう。

醤油でいただくお刺身のほか、塩とオリーブオイルなどでいただくカルパッチョも冷酒には合います。

カルパッチョにはやや甘味のある冷酒や、スパークリング日本酒を合わせるのがおすすめ。

焼き魚

焼き魚と冷酒も鉄板の相性です。

冷酒の爽やかな味わいが、魚の旨味を引き立てつつも、口の中をキリっと引き締めてくれます。

魚のほか、海老やイカ、貝類などの焼き物とも相性バッチリです。

冷酒のお供に困ったときは海鮮系を選べば間違いないでしょう

珍味

珍味も冷酒のお供には欠かせません。

イカの塩辛や酒盗、カラスミなどは、辛口の冷酒と抜群の組み合わせ。

特に切れ味鋭い本醸造酒との相性は抜群です。

塩辛い珍味には、ガツンとした味わいの原酒タイプを合わせてもいいでしょう。

カプレーゼ

甘口の冷酒に合わせて欲しいのがカプレーゼ。

クリーミーなチーズとトマトの酸味が、日本酒の甘味と旨味と合わさることでよりふくよかに感じられます。

フレッシュなモッツァレラチーズには、同じくフレッシュ感のある生酒がおすすめ。

クリーミーなチーズに合わせて、にごり酒と組み合わせてみても良いでしょう。

冷酒を美味しくする酒器

最後に冷酒を美味しく飲むための酒器をご紹介します。

家飲みをさらに充実させたい方は、ぜひご参考ください。

ガラス製の酒器

見た目が涼しいガラス製の酒器。

透明感のあるガラス素材に注がれた冷酒は、日本酒の色合いがよくわかり見た目からも日本酒を楽しむことができます。

手に持った時のひんやり感も、冷酒の爽快感を引き立ててくれるでしょう。

無色透明なグラスや、ビードロ、江戸切子など見た目のバリエーションも豊富にあります。

錫・銅などの金属製の酒器

冷酒のひんやり感を重視したいのなら金属製の酒器がおすすめです。

その中でもさらにおすすめしたいのが錫(すず)や銅素材の酒器。

錫や胴は熱伝導率がよく、冷酒を注ぐとすぐに酒器が冷やされます。

グラスに触れた手や唇に伝わる強い冷たさは、他の素材では味わうことが出来ないでしょう。

ワイングラス

冷酒はワイングラスで飲むのもおすすめ。

ワイングラスは香りを楽しむには最適なグラスです。

華やかな香りの吟醸酒や生酒は、ワイングラスで飲むことでフルーティーな風味を堪能できるでしょう。

日本酒のフルーティーな香りは、冷たい温度でよりはっきりと感じることができます。

スパークリング日本酒は、背の高いシャンパングラスで飲むのがベスト

グラスの底から立ち上る豊かな泡立ちを楽しむことができます。

もっきり

もっきりとは、日本酒の粋な飲み方のひとつ

升の上に置かれたグラスに日本酒を並々と注ぎ、溢れた日本酒を升にこぼれさせる飲み方です。

もっきりの名前は、江戸時代に日本酒が量り売りされていた時代の「盛り切り」に由来しています。

居酒屋などでよく見るこのもっきりは、昭和時代の酒場で生まれました。

グラスから日本酒を溢れさせることで、お得感を演出するためのサービスとして大人気に。

もっきりは日本のおもてなし文化が生み出した、粋な飲み方と言えるでしょう。

小さなグラスと升、もしくは小皿などで代用可能なので、ご家庭でも試してみてはいかがでしょうか?

冷酒はすっきり爽快な日本酒の飲み方!

日本酒を冷やすと独特のクセを感じにくく、すっきりと飲みやすくなります。

口当たりがグッと良くなりますので、日本酒初心者の方にも冷酒はおすすめです。

「冷酒」と一口に言っても、氷を入れたりシャーベット状にするなど、さまざまなバリエーションを楽しめるのが魅力です。

特に「みぞれ酒」は口にする機会が少ないと思いますので、ぜひ一度試してみてください。

日本酒は温めて飲んでも美味しくいただけるので、気になる方は以下の記事もチェックしてみてください。

>>熱燗におすすめの日本酒10選|温度による熱燗の種類や美味しい作り方もご紹介!

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