「ナパワインってどんなワイン?」
「ナパワインのおすすめ銘柄は?」
ナパワインといえば、「カリフォルニアワインの代表」「豊かな果実味の赤ワイン」などと言われますが、その全貌はもっと豊かで多彩です。
この記事では、そんなナパワインについての理解をさらに深めていただくため、ワイン教養としてのナパワインについて解説していきます。
さらに記事後半では、ナパワインの赤・白含めたおすすめ15銘柄もご紹介しています。
ワイン初心者から愛好家まで、新たな知見や発見がある内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ナパとは
ナパとは、アメリカ・カリフォルニア州のナパ(Napa)郡のこと。
そして、このナパ郡の中にあるナパ・ヴァレーAVAという南北50kmに渡る区域にて造られるワインを総じて「ナパワイン」といいます。
世界屈指のワイン銘醸地としてのブランドを確立しており、ワインを普段あまり飲まない方でも「ナパのワインは美味しい」と認識している方も多く見られます。
それほどワインを語る上で欠かせないナパ・ヴァレーについて、今から詳しく解説していきます。
American Viticultural Areas の略で「アメリカ政府承認ぶどう栽培地域」を指す言葉。
いわゆるフランスの「AOC」、スペインの「DOC」にあたります。
ナパワインの特徴
ナパワインの味わいについて、おそらく多くの人が共通イメージとして抱いているのが「果実味豊かなフルボディ」ではないでしょうか。
赤ワインでは、凝縮感のある黒系ベリー、甘やかな樽香、高いアルコール度による濃厚な口当たりと甘み、余韻にかけてのボリューム感。
白ワインでは、南国フルーツを思わせるトロピカルフルーツの果実味に、赤同様の樽香、穏やかな酸が相まりリッチな仕上がりが従来のスタイルでした。
しかし、今では本場フランスのような伝統的なスタイルを模範とした繊細さ溢れるピノ・ノワールとシャルドネが続々と造られているのも事実。
「ナパ・ヴァレー=リッチなワイン」と一括りにしてワインを語るのではなく、ナパ・ヴァレーの中のどの産地で造られているかに注目するのが重要です。
ナパ・ヴァレーの産地特徴
サンフランシスコから北へ車を走らせること約1時間、ワイン畑が連なるナパ・ヴァレーが目の前に広がります。
このナパ・ヴァレーAVAの区域の中には現在、16個ものサブ・リージョンと呼ばれる区域が定められており、高品質なものはこのサブ・リージョン名がボトルに記されることが多いです。
以下16個がナパ・ヴァレーのサブ・リージョンになります。
太文字は中でも人気かつ高品質のAVA
*チャイルズ・ヴァレー
*ハウエル・マウンテン
*カリストガ
*ダイヤモンド・マウンテン・ディストリクト
*スプリング・マウンテン・ディストリクト
*セント・ヘレナ
*ラザフォード
*オークヴィル
*スタッグス・リープ・ディストリクト
*ヨーントヴィル
*オークノール・ディストリクト
*マウント・ヴィーダー
*ロス・カーネロス
*アトラス・ピーク
*クームズヴィル
*ワイルド・ホース・ヴァレー
次に、ナパ・ヴァレー全体の産地の特徴とここだけは知っておきたい主要AVAをご紹介していきます。
ナパ・ヴァレーのテロワール
ナパ・ヴァレーの気候は地中海性気候という日照量に恵まれた環境に加え、北緯およそ38度と温暖な産地であることが分かります。
ただ、ナパワインが世界最高峰のワインとして脚光を浴びるきっかけになったのは他にも理由があります。
それが、太平洋を流れるカリフォルニア寒流の影響によって流れ込む「朝霧」と「午後の冷たい風」。
こうしたいくつもの冷涼効果を受けることで、ブドウは酸と糖のバランスが取れた高品質な出来になるのです。
さらに、渓谷地帯におけるミクロクリマ(微気候)や30種類以上にも及ぶ多様な土壌質など、ワイン造りにおいてこの上ないテロワールも有しています。
次は、そんなナパ・ヴァレーの中でも上述したテロワールに恵まれ、名実ともに素晴らしいワインを輩出する主要AVAをご紹介していきます。
【主要AVAその1】カリストガ(Calistoga)
ナパ・ヴァレー最北にあるAVAがカリストガ。
最北に位置することで南からの冷涼効果を最も受けにくく、ナパ・ヴァレーで最も高い日中の気温を記録することが多い区域。
ゆえに果実味は最も凝縮感があり、骨格のしっかりしたカベルネ・ソーヴィニョンが味わえます。
さらに、あのパリスの審判で一躍人気となったシャトー・モンテレーナのワイナリーがあるのもこの地で、今ではワインと並ぶ人気の観光スポットになっています。
ちなみに、パリスの審判はワインの歴史において大変重要な意味を持つイベントです!
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
*シャトー・モンテレーナ
【主要AVAその2】スタッグス・リープ・ディストリクト(Stags Leap District)
日中の温暖さと南からの冷涼効果、2つの恩恵をバランスよく受けることで、ナパ・ヴァレー屈指のボルドー品種を生み出す産地。
ボルドー顔負けの素晴らしいワインが生み出される当区域のワインは、「ベルベットの手袋をはめた鉄拳 (iron fist in a velvet glove)」と評されます。
これは、柔らかな口当たりと果実味の奥底にある芯のある骨格を指す、まさにこの産地の特徴を見事に捉えた表現です。
*シェーファーヴィンヤーズ
*ザ・ヴァイス
*クロ・デュ・ヴァル
【主要AVAその3】オークヴィル(Oakville)
ナパ・ヴァレーの歴史的な最高級銘柄を数々生み出してきた、ナパ随一の高級産地です。
ナパ・ヴァレーのちょうど中心に位置するため、北部の温暖さと南部の冷涼さ両方のメリットを享受。
また、西と東で土壌の質が異なるため仕上がるワインのスタイルにも違いが生まれます。
さらに、「世界最高のワインを生み出す10の畑」としてあのロマネ・コンティやモンラッシェと並び選出された最高級畑「トカロン」があるのも当AVA。
まさに、世界が認めるワイン銘醸地の一つです。
*ロバート・モンダヴィ
*オーパス・ワン
*スクリーミング・イーグル
*ポール・ホブス・ワイナリー
*ピーター・マイケル・ワイナリー *チョーク・ヒル
*Y by YOSHIKI ワイ・バイ・ヨシキ
【主要AVAその4】ラザフォード(Rutherford)
先ほど紹介したオークヴィルのすぐ上に位置し、著名ワイナリーも多く有していることでしばしば比較対象となるラザフォード。
この地の特徴としてよく挙げられるワインの表現に「ラザフォードダスト」という言葉があり、当産地のワインの多くに共通する砂埃の風味に由来しています。
それってセルフ営業妨害では!?と思ってしまいますが、これはワインの香ばしさやスモーキーさ、ハーブのような香りが相まって生まれるものだとされています。
しかしこれが実際のワインに深みと複雑みを演出し、ミネラル感のような緊張感のある仕上がりに貢献しているのです。
やや理解するまでに時間と経験が必要なため、筆者的にはワイン通が愛するAVAという印象です!
*イングルヌック・ヴィンヤード
*ニッケル&ニッケル
*ボーリュー・ヴィンヤード
*ルビコン・エステート
【主要AVAその5】ロス・カーネロス(Los Carneros)
ナパ・ヴァレー最南に位置し、高品質なシャルドネとピノ・ノワールを続々と生み出している遅咲きのAVA。
太平洋からの冷涼な風の出入り口となっているサン・パブロ湾がすぐ南にあることで、ナパ・ヴァレーのAVA中最も冷涼な産地となっています。
ナパらしい果実味とボリューム感を呈しつつ、旧世界を彷彿とさせる酸やミネラル感を持ったスタイルに仕上がります。
*フェイラ・ワインズ
*ドメーヌ・カーネロス
*マホニー・ヴィンヤード
ナパワインに関する豆知識
ここでは、知ってるとちょっぴり鼻高な豆知識をご紹介したいと思います!
今回の豆知識テーマは次の3つです。
・ナパはたったの4%!?
・”カルトワイン”の生みの親
・ナパ・ヴァレーにおける生産者の悩み
ナパはたったの4%!?
ナパはたったの4%、これ一体何の数字か分かりますか?
アメリカで最もワインを生産している州といえば、カリフォルニア州ですよね。
であれば、そんな州に属す知名度・品質ともにトップのナパワインは8〜9割ほどの生産量を占めるのでは!?と思ったそこのあなた、、、実は全くの逆なのです。
これだけ有名なナパワインでも、生産量はカリフォルニア全体のワイン生産量に対してたった4%のみ。
100本並んだカリフォルニアワインの内、4本しかナパワインがないなんてにわかには信じ難いですよね。
「カリフォルニアのワイン=ナパワイン」ではなく、実は生産量的にはマイナーであるという点を豆知識としておさえておきましょう!
“カルトワイン”の生みの親
カルトワインの生みの親といえば、ナパ・ヴァレー。
カルトワインとは、90年代ナパ・ヴァレーを中心に広がった「カルト的人気の出たワイン」を意味します。
そして、カルトワインなるものを生み出すきっかけを生んだ人物が、かの有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏。
彼の好むワインといえば、リッチでパワフルな赤ワイン。
つまり、フランスにはないナパ・ヴァレーらしい果実味と樽香が全面に出たワインが彼の嗜好に合ったことでナパワインの人気に拍車がかかりました。
カルトワインについては以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
ナパ・ヴァレーのイメージは変わりつつある
先ほどご紹介したカルトワインブームの時代、飲み応えあるフルボディのワインが広く親しまれていた頃がナパワイン栄光の時代と言っても過言ではないでしょう。
ところが今、世界的な食のライト化が進む中、それに合うワインのスタイルに逆行するかのように温暖化の問題が重なっています。
昔のように簡単にパーカー好みのワインが造れる状況とは打って変わり、いかにエレガントに造るかが現代のナパ生産者の腕の見せ所なのです。
ただ幸いなことに、今では醸造技術の発展もあってワインに軽やかさをもたらす選択肢が多くあります。
いわゆる「ナパ=重めのワイン」というステレオタイプは、変わりつつあるという事をここでおさえておきましょう!
ナパワインが有名な理由
ナパワインが世界的に高い評価を得ている理由は、いくつかあります。
中でも、昼夜の寒暖差が大きい地中海性気候、ロバート・モンダヴィやオーパス・ワンなどの優れた生産者の存在、様々な品種のブドウ栽培、そしてワインツーリズムの発展が、ナパワインの魅力を支えています。
以下で、それぞれの理由について詳しく解説します。
昼夜の寒暖差が大きい地中海性気候
ナパ・ヴァレーは、カリフォルニア州北部に位置し、地中海性気候に分類される地域です。
この気候は、昼夜の寒暖差が大きいという特徴があります。
日中は暖かく、十分な日照があるため、ブドウは適度に熟すことができるのです。
一方、夜は気温が下がるため、ブドウの酸味が保たれます。
この寒暖差により、果実味と酸味のバランスが取れた、高品質なブドウが育ちやすいです。
また、ナパ・ヴァレーの土壌は水はけが良く、ブドウ栽培に適しています。
ロバート・モンダヴィやオーパス・ワンなどの生産者
ナパ・ヴァレーには、世界的に著名なワイナリーが数多く存在しています。
中でも、ロバート・モンダヴィは、ナパワインの品質向上に大きく貢献した生産者として知られています。
彼は、カリフォルニアワインの可能性を信じ、高品質なワイン造りに情熱を注ぎました。
また、オーパス・ワンは、ロバート・モンダヴィとフランスの名門シャトー・ムートン・ロートシルトが共同で設立したワイナリーで、世界中のワイン愛好家から高く評価されています。
他にも、スクリーミング・イーグルやハーラン・エステートなど、卓越した品質のワインを生み出す生産者が数多くあります。
様々な品種のブドウが栽培
ナパ・ヴァレーでは、カベルネ・ソーヴィニヨンを筆頭に、シャルドネ、メルロ、ピノ・ノワール、ジンファンデルなど、様々な品種のブドウが栽培されています。
この多様性により、ナパワインは幅広い嗜好に対応することができます。
このような多彩な品種のブドウ栽培が、ナパワインの魅力を高めているのです。
ワインツーリズムが盛ん
ナパ・ヴァレーは、美しい景観と優れたワイナリーの存在から、ワインツーリズムが非常に盛んな地域です。
毎年多くの観光客がナパを訪れ、ワイナリーを巡ります。
ワイナリーの多くは、訪問者に対してワインの試飲や施設見学、レストランでの食事など、様々なサービスを提供しています。
これにより、訪問者はナパワインの魅力を直接体験することができるのです。
おすすめのナパワイン銘柄20選!
今回ご紹介するおすすめのナパワインは、「予算1万円」「入手し易さ」「ビギナーからソムリエまで高評価」の3点を軸にセレクトしています。
というのも、「オーパス・ワン」を筆頭にしたその他のプレミアム銘柄やカルト銘柄を考慮してしまうとナパは正直キリがありません….。
今回チョイスした銘柄はどれも自宅用はもちろん、贈り物にもぴったりの銘柄ばかりですのでぜひ参考にしてみて下さい!
それでは紹介していきます。
ナパバレーのおすすめ赤ワイン10選
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世界的有名ワイン誌にて90点を下回ったことのない安定感。
一方で、年間T0p100のランキングでは歴代唯一の1位を2度も獲得するほどの圧巻の品質を誇るワインがこの「ケイマス」。
ナパヴァレーを代表する高級赤ワインをぜひお試しください。
香り | ブラックベリー、ヴァニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
渋み | ★★★★★ |
10位 ナパ・ハイランズ カベルネ・ソーヴィニョン
さんまさんが愛飲しているということで話題となった「ナパ・ハイランズ」。
典型的なナパのスタイルである、ジャミーな黒系ベリーやリコリス、ヴァニラやカカオの芳醇なアロマが感じられます。
炭火焼の肉料理やガトーショコラといった料理と相性抜群です。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ナパ・ハイランズ | カベルネ・ソーヴィニョン、プティ・ヴェルド | ナパ・ヴァレー |
9位 テキストブック カベルネ・ソーヴィニョン
典型的・模範的なナパワインであることに由来した「テキストブック」。
世界のベストバリューカベルネ・ソーヴィニヨンにて第1位に選出されたこともあるほど、ナパらしさ溢れる味わいを手軽に味わえることで知られています。
「ナパの赤ワインは何から飲んでいいか分からない…」そんな方にぜひおすすめしたい一本です。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
テキストブック | カベルネ・ソーヴィニョン | ナパ・ヴァレー |
8位 ダックホーン メルロー
ナパのメルローといえばこのワイナリー、「ダックホーン」。
2017年にはANAファーストクラス専用ワインに2,400銘柄の中から選ばれるほど、名実ともに人気のワイナリーとして知られています。
完熟したプラムやダークチェリーに甘やかなスパイス、余韻にかけて感じられるスモーキーさやビターなニュアンスがクセになる一品です。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ダックホーン | メルロー | ナパ・ヴァレー |
7位 アナベラ
ナパヴァレーの銘醸地オークヴィルで育まれた、凝縮感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン。
ブラックベリーやカシスを思わせる濃厚な果実味に、ほのかなバニラやスパイスのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口に含むと、力強いタンニンと豊かな果実味が調和し、長い余韻へと導きます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
アナベラ | カベルネソーヴィニヨン | ナパ・ヴァレー |
6位 クロ・デュ・ヴァル
1976年パリスの審判にて、その存在を世界に知らしめた歴史的ワイナリーである「クロ・デュ・ヴァル」。
ナパの果実味と旧世界の伝統的な製法が相まった、クラシカルな仕上がりが当ワイナリーの特徴です。
甘やかな果実味と樽香ガンガンのナパワインをイメージして飲むと、いい意味で肩透かしをくらうほど、エレガントな仕上がりのボルドースタイルです。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
クロ・デュ・ヴァル | カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン | ナパ・ヴァレー |
5位 カモミ
ナパヴァレーの特徴を表現した、エレガントなカベルネ・ソーヴィニヨン。
ブラックベリーやカシスを思わせる豊かな果実味に、ほのかなハーブやスパイスのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口当たりは滑らかでシルキー。しなやかなタンニンと果実味が調和し、エレガントな味わいが楽しめます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
カモミ | カベルネ・ソーヴィニヨン | ナパ・ヴァレー |
4位 トゥエンティ・ロウズ
ナパヴァレーの恵まれた環境で育まれた、凝縮感のあるカベルネ・ソーヴィニヨン。
ブラックカラントやブラックチェリーを思わせる濃厚な果実味に、ほのかなスパイスやバニラのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口に含むと、力強いタンニンと豊かな果実味が調和し、長い余韻へと導きます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
トゥエンティ・ロウズ | カベルネ・ソーヴィニヨン | ナパ・ヴァレー |
3位 ベリンジャー
ナパ最古の歴史を誇るワイナリー「ベリンジャー」。
各レンジにて高いクオリティを誇る当ワイナリーですが、中でも秀逸な仕上がりとして人気なのが当銘柄。
ストラクチャーのしっかりとしたフルボディで、濃厚ながらどこか飲み疲れしない飲み心地の良さも備えています。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ベリンジャー | カベルネ・ソーヴィニョン主体 | ナパ・ヴァレー |
2位 ホーニッグ
全日空ファースト・クラスにオンリスト中の「ホーニッグ」。
完熟したブルーベリーやブラックベリーのアロマに溶け込む、リコリスやモカ、エスプレッソの風味が特徴的。
アメリカンオークを100%使用しているとは思えないほどの、エレガンスさと綺麗な果実味を呈している魅力的な一品です。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ホーニッグ | カベルネ・ソーヴィニョン、プティ・ヴェルド、カベルネ・フラン | ラザフォード |
1位 ロバート・モンダヴィ ”ザ・エステート”
栄えある第一位に輝いたのは、カリフォルニアワインを語る上で欠かせない「ロバート・モンダヴィ」。
名実ともにナパを代表するトップワインで、実際に某有名ワイン誌の2022年世界のトップ100ワインでは2019年ヴィンテージが第6位に入る快挙も成し遂げています。
力強いベリーのアロマに織り込まれるスギやスパイス、鉛筆の芯にミネラル感のある余韻が続きます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ロバート・モンダヴィ | カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド、メルロー | オークヴィル |
ナパバレーのおすすめ白ワイン銘柄10選
10位 ヘンドリー・アルバリーニョ
ブドウ栽培家として名を馳せたオーナーが自らワイン造りを行う、「ヘンドリー」。
まろやかなテクスチャーのなかに生き生きと感じられる、白桃やりんご、洋梨のクリーンな果実味が印象的。
スペインやポルトガルとはまた違ったスタイルのアルバリーニョが味わえます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ヘンドリー | アルバリーニョ | ナパ・ヴァレー |
9位 トレフェッセン・エステート
ナパらしい果実味と落ち着いた酸が感じられる「トレフェッセン」。
ヴァニラやトーストの風味が色濃くつくオーク小樽とクリーンな味わいに仕上がるステンレスタンクを併用。
リッチな味わいを繊細な酸が支え、飲み疲れしないバランスの良さが魅力的です。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
トレフェッセン | シャルドネ | オーク・ノール・ディストリクト |
8位 シックス・エイト・ナイン
ナパヴァレーの特徴を表現した、アロマティックな白ワイン。
グレープフルーツやパッションフルーツを思わせるトロピカルな果実味に、ほのかなハーブやスパイスのニュアンスが加わり、華やかで魅力的な香りを醸し出します。
口当たりは滑らかでジューシー。豊かな果実味と心地よい酸味が調和し、フルーティーな味わいが楽しめます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
シックス・エイト・ナイン | ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン | ナパ・ヴァレー |
7位 ニッケル& ニッケル トゥルシャード ヴィンヤード
単一品種を単一畑で造るというこだわり溢れるワイナリーが「ニッケル&ニッケル」。
ゆえに品種と畑の個性が色濃くワインに表現されるため、出来上がるワインはどれもエネルギッシュで表情豊かな仕上がり。
当銘柄はロス・カーネロスのテロワールを見事に表現しており、冷涼産地ゆえの上品で伸びやかな酸と果実味のバランスが秀逸です。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ニッケル& ニッケル | シャルドネ | ロス・カーネロス |
6位 ベリンジャー
ナパヴァレーの銘醸畑で育まれた、リッチでパワフルなシャルドネ。グレープフルーツやマンゴーを思わせる豊かな果実味に、バニラやトーストのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。口当たりは滑らかでクリーミー。凝縮感のある果実味とリッチな風味が調和し、パワフルな味わいが楽しめます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ベリンジャー | シャルドネ | ナパ・ヴァレー |
5位 ホーニッグ ソーヴィニヨン・ブラン
ナパのソーヴィニョン・ブランの手引き書的ワインと言っても過言ではない「ホーニッグ」。
先ほど紹介した「グロス」と比べて、こちらの方がより果実味のボリューム感があり、飲み応えのあるリッチな味わいです。
溌剌としたパッションフルーツや白桃、グレープフルーツといった果実味が豊かに広がります。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ホーニッグ | ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、ミュスカ | ナパ・レイク・ソラノカウンティ |
4位 ハイド・ド・ヴィレーヌ
カーネロスの冷涼な環境で育まれた、エレガントなシャルドネ。
シトラスやリンゴを思わせる爽やかな果実味に、ほのかなバターやトーストのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口当たりは滑らかでミネラリー。豊かな果実味と引き締まった酸味が調和し、エレガントな味わいが楽しめます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
ハイド・ド・ヴィレーヌ | シャルドネ | カーネロス |
3位 パルメイヤー
ナパヴァレーの冷涼な環境で育まれた、バランスの取れたシャルドネ。
グレープフルーツやリンゴを思わせる爽やかな果実味に、ほのかなバニラやスパイスのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口当たりは滑らかでエレガント。心地よい酸味と果実味が調和し、バランスの取れた味わいが楽しめます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
パルメイヤー | シャルドネ | ナパ・ヴァレー |
2位 シャトー・モンテレーナ
ナパヴァレーの恵まれた環境で育まれた、クラシックなスタイルのシャルドネ。
グレープフルーツやリンゴを思わせる爽やかな果実味に、ほのかなトーストやバターのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口当たりは滑らかでリッチ。豊かな果実味とミネラル感が調和し、長い余韻へと導きます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
シャトー・モンテレーナ | シャルドネ | ナパ・ヴァレー |
1位 コングスガード
栄えあるナパの白ワイン部門にて1位に輝いたのは、今ワイン界で注目を集める若手コンビ「コングスガード シャルドネ ナパヴァレー」。
ナパヴァレーの冷涼な環境で育まれた、エレガントなシャルドネ。
グレープフルーツやリンゴを思わせる爽やかな果実味に、ほのかなバニラやナッツのニュアンスが加わり、複雑で奥行きのある香りを醸し出します。
口当たりは滑らかでクリーミー。豊かな果実味と心地よい酸味が調和し、エレガントな味わいが楽しめます。
ワイナリー | 品種 | AVA |
---|---|---|
コングスガード | シャルドネ | ナパ・ヴァレー |
ナパワインを買うならここ!
ナパワインについて少し理解が深まってきたそこのあなた!
さっそくナパワインが飲みたくなってきたのではないでしょうか。
近くにワインの品揃えに富んだお店があるといいですが、なかなかそうもいきません。
そこで今回は、筆者自身もよく利用するワインショップをご紹介したいと思います。
しあわせワイン倶楽部は、はカリフォルニアワインと世界のピノノワール品種に特化した ワインを提供しているインターネット通販サイト。
他国のワインの取り扱いもありますが、カリフォルニアを中心としたラインナップは業界トップクラスの豊富さを誇ります。
ワインを好きなすべての年代の方に愛されています。
ホームページURL:https://www.shiawasewine-c.com/
ナパワインの楽しみ方
それでは最後に、ナパワインの味わいタイプ別の楽しみ方についてご紹介したいと思います。
温度やワイングラス、合わせる料理のタイプなど、こだわり始めるとワイン銘柄ごとに違うためキリがありません。
そのため、あくまで “一般的な傾向”として目安程度にご参考ください。
赤ワイン 〜ライト・ミディアムボディ〜
赤のライト・ミディアムボディに分類されるワインには、ピノ・ノワールやシラーから造られるエレガントな銘柄が当てはまります。
そうしたワインには、「ブルゴーニュグラス」「13〜15℃」「鶏肉や鴨肉のグリルソテー・白カビやウォッシュチーズ」がおすすめ。
ナパの中でも比較的冷涼な地で造られるため、上品な酸と繊細かつバランスの取れた果実味が魅力です!
赤ワイン 〜フルボディ〜
赤のフルボディに分類されるワインには、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロー、ジンファンデルが当てはまります。
凝縮感溢れるダークチェリーの果実味にヴァニラやトーストの樽香という、いわゆる典型的なナパの重めのワインです。
こうしたワインには「ボルドーグラス」「16〜18℃」「サーロインステーキ・煮込み料理・ハードチーズ」がおすすめ。
ワインに力強さがあるため、料理にもワインに負けない重さが求められます!
白ワイン 〜ライト・ミディアムボディ〜
白のライト・ミディアムボディに分類されるワインには、ソーヴィニョン・ブランやシャルドネ、リースリングが当てはまります。
こうしたワインには、「リースリンググラス」「8〜10℃」「カルパッチョ・白身肉・エスニック料理」がおすすめ。
またここで注意したいのが、生魚に合わせる時は樽熟成をしていない銘柄を合わせ、樽熟成しているものは白身肉やソテー料理に合わせてください!
白ワイン 〜フルボディ〜
白のフルボディに分類されるワインには、シャルドネやソーヴィニョン・ブラン×セミヨンのブレンド、ヴィオニエが当てはまります。
こうしたワインには、「シャルドネグラス」「10〜12℃」「カルボナーラ・チーズリゾット・白ワイン煮込み料理」がおすすめ。
ほぼ例外なくワインは樽熟成されているため、樽由来のクリーミーな質感と香ばしいアロマに共通する料理が相性抜群です!
まとめ
ナパ・ヴァレーは、アメリカ・カリフォルニア州を代表する高級ワイン産地。
デイリーワインから高級ワイン・カルトワインなど、そのラインナップの幅は世界でも指折りの産地ではないでしょうか。
そんなナパ・ヴァレーを代表する銘柄として今回ご紹介したワインはどれも、ナパワインを語る上で外せない一本ばかり。
各産地・ワイナリーの特色を感じ取る楽しみや、ワインに合わせた食事とのペアリングもこだわり始めるとキリがないのがワインの面白い所です!
当記事をきっかけに、普段何気なく飲んでいたナパワインをより深く理解し、いつも以上に味わい深く愉しんでいただければ嬉しいです。
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