ジュヴレ・シャンベルタンとは?特徴やおすすめ・当たり年を徹底解説

2020/01/21
■ワイン■

「ジュヴレ・シャンベルタンってどんなんところ?」
「選ぶときはどうやって選べばいい?」

フランス赤ワインの二大産地と言えばブルゴーニュとボルドー。

そんなブルゴーニュの赤ワインの中で、最高峰と言われるのが「ジュヴレ・シャンベルタン」です。

この記事では、そんなジュヴレ・シャンベルタンの特徴や格付け、おすすめの銘柄をソムリエがご紹介します。

ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。

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ジュヴレ・シャンベルタンとは

偉大な赤ワインを生む村の名前

ジュヴレ・シャンベルタンは、フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ地区にある村の名前です。

世界的にも有名なワイン産地で、村名がワイン名にも使用されています。

ジュヴレ・シャンベルタンのワインは、ピノ・ノワール単一の赤ワインのみです。

ブルゴーニュ地方の偉大な赤ワインの畑はコート・ド・ニュイ地区に集中しています。

ジュヴレ・シャンベルタンはコート・ド・ニュイ地区で最大面積を持つ村で、さらに最高ランクの畑であるグラン・クリュはブルゴーニュ地方で最多です。

ジュヴレ・シャンベルタンの歴史は13世紀までさかのぼります。

当時、この地域は単にジュヴレ村として知られていましたが、その後の数世紀にわたりワインの品質と名声は高まっていきました。

ジュヴレ・シャンベルタンが生まれたのは、ベース修道院が管理する畑「クロ・ド・ベーズ」から造られるワインの評判がきっかけ。

この評判を聞きつけたベルタンという農夫が、隣の畑で同様に素晴らしいワインを造り出しました。

彼の成功にちなみその畑は「ベルタンの畑」を意味する「シャン・ド・ベルタン」と名付けられ、「シャンベルタン」という名前が誕生しました。

>>【ソムリエ監修】ブルゴーニュのおすすめ赤ワイン15選!味の特徴から選び方まで解説!

ナポレオンが愛したワイン

ジュヴレ・シャンベルタンはナポレオンが愛したワインとしても有名です。

ナポレオンはシャンベルタンを自身のお気に入りのワインとし、その味わいを非常に高く評価していました。

彼はこのワインを戦地にまで持ち込むほど愛しており、遠征中の必需品の一つとしていたとのこと。

ナポレオンがロシア遠征にシャンベルタンを持参したという逸話は、彼のシャンベルタンへの愛情を象徴するエピソードとして知られています。

この逸話はジュヴレ・シャンベルタンの名声をさらに高め、ワイン愛好家の間での人気を不動のものとしました。

ナポレオンが愛したワインであることから、ジュヴレ・シャンベルタンは「王のワイン」、あるいは「ブルゴーニュワインの王様」と呼ばれることもあります。

ジュヴレ・シャンベルタンの味わいと特徴

タンニンの強めな長期熟成向きワイン

ジュヴレ・シャンベルタンのワインは、力強くて濃厚な味わいが特徴です。

ピノ・ノワールを使用したワインは女性的で上品な味わいがイメージされがちですが、ジュヴレ・シャンベルタンは全体的に野性的で力強く、男性的に仕上がります。

見た目も一般的なブルゴーニュのピノ・ノワールより色濃く、渋みも強めです。

ジュヴレ・シャンベルタンは長期熟成に向くタイプのワインであり、飲み頃になるまで10~20年かかります。

若いジュヴレ・シャンベルタンは渋みが強く感じられることがありますが、時間が経つにつれてその渋みはビロードのような滑らかさへと変化。

熟成することでより複雑で洗練された味わいが楽しめ、香りに関しては、土の香りやスパイスのニュアンス、甘酸っぱいサクランボのようなアロマが感じられます。

>>【ソムリエ監修】ピノ・ノワールとは?おすすめのワインや特徴まで解説

畑の格付けと収穫年で違いが出る

ジュヴレ・シャンベルタンの畑は、ブルゴーニュの中でも北部にあるコート・ド・ニュイ地区の、さらに北部に位置しています。

とても冷涼な気候ですが夏は豊富な日照に恵まれるため、ブドウ栽培には最適な環境です。

同じジュヴレ・シャンベルタンでも畑の格付けによって味わいが異なります

ブルゴーニュはブドウ畑単位で格付けが行われており、ジュヴレ・シャンベルタンはブルゴーニュ最多のグラン・クリュ(特級畑)を有しているのが特徴。

グラン・クリュが多いことは、それだけジュヴレ・シャンベルタンが良質なワインを生み出すポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

ブルゴーニュ地方に共通していることですが、ジュヴレ・シャンベルタンは収穫期の天候が変わりやすく毎年ぶどうの出来具合が異なります。

収穫年により味わいに大きな違いが出るため、良質なヴィンテージほど流通価格が高くなっているのが現状です。

ジュヴレ・シャンベルタンの格付け

ブルゴーニュ地方では畑ごとにワインの格付けがされています。

ジュヴレ・シャンベルタンの評価が特に高いのは、グラン・クリュ(特級畑)とプルミエ・クリュ(一級畑)のワインです。

>>【ソムリエ監修】ワイン用語「グラン・クリュ」とは?用語の意味、おすすめの銘柄をご紹介!

9つのグラン・クリュ

ジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュは全部で9つあり、これはブルゴーニュ地方最多の数字です。

ジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュにはすべて「シャンベルタン」という言葉がついています。

グラン・クリュは村の南側に集中していて、東向きの斜面に並んでいるのが特徴。

斜面は平地より水はけがよく日当たりがよいので果実がよく育ちます。

シャンベルタン

シャンベルタンはジュヴレ・シャンベルタンのグラン・クリュの中でも最も重要です。

ロマネ・コンティと並んでブルゴーニュ地方を代表するほどのグラン・クリュとして非常に人気があります。

シャンベルタンはブルゴーニュの王様と称されるほどのポテンシャルを持ち、力強さと優雅さを持ち合わせた味わいです。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズは、シャンベルタンに次いで重要とされるグラン・クリュです。

歴史が古く、しっかりとした構造と繊細さを兼ね備えたワインを生み出します。

シャンベルタンに比べるとやや繊細な味わいです。

リュショット・シャンベルタン

リュショット・シャンベルタンは、ミネラル感の豊かな洗練された味わいです。

マジ・シャンベルタン

ジュヴレ・シャンベルタンの中でも特に力強い味わいとして知られるグラン・クリュ。

濃厚な果実味としっかりとした渋味があり、野性的な味わいを感じます。

ラトリシエール・シャンベルタン

ラトリシエール・シャンベルタンは、ジュヴレ・シャンベルタンの中ではもっとも軽やかな味わいです。

繊細でミネラル感のある柔らかな味わいで、女性的な印象のワインを生み出します。

シャペル・シャンベルタン

シャペル・シャンベルタンは、ピノ・ノワールの気品あふれる酸とタンニンのバランスが特徴。

凝縮感はやや弱いですが、果実味と酸のバランスがとれた上品な味わいです。

他のグラン・クリュより早く果実が熟します。

グリオット・シャンベルタン

シャンベルタンとクロ・ド・ベーズに囲まれたグラン・クリュ。

グリオット・シャンベルタンは、さくらんぼを思わせるフレッシュな果実味と香りの豊かな味わいが感じられます。

ジュヴレ・シャンベルタンの中では酸や渋味が穏やかです。

シャルム・シャンベルタン

シャルム・シャンベルタンは、ジュヴレ・シャンベルタンの中でもっとも大きなグラン・クリュです。

瑞々しい果実味と柔らかいボディが感じられます。

他のグラン・クリュと比べてタンニンがおだやかで優しい味わいです。

マゾワイエール・シャンベルタン

マゾワイエール・シャンベルタンは力強く、骨格のしっかりとした野性的な味わいです。

男性的な仕上がりですが、エレガントな複雑性と緻密さを兼ね備えています。

26のプルミエ・クリュ

ジュヴレ・シャンベルタンのプルミエ・クリュは全部で26個あり、グラン・クリュの斜面の下や、村の西側に集中しています。

プルミエ・クリュの中にはグラン・クリュに劣らないクオリティのワインもあります。

こちらで代表的なプルミエ・クリュを5つ紹介します。

クロ・サン・ジャック

クロ・サン・ジャックはジュヴレ・シャンベルタンのプルミエ・クリュの中でもっとも有名なプルミエ・クリュです。

グラン・クリュに匹敵するほどの凝縮感のある味わいです。

レ・カズティエ

レ・カズティエはプルミエ・クリュの中では標高の高い地点にあり日当たりがよく、果実がよく熟します。

豊かな果実味があり複雑な味わいです。

ラヴォー・サン・ジャック

ラヴォー・サン・ジャックは南向き斜面にある日当たりのよい畑で、かつ冷たい風が吹くエリアなので寒暖差が生じます。

その結果、ブドウの果実味と酸味のバランスが整ったワインとなります。

オー・コンボット

オー・コンボットは周りをグラン・クリュに囲まれた位置にあります。

果実味と濃厚な飲みごたえが感じられるパワフルな味わいです。

べレール

べレールはプルミエ・クリュで唯一、グラン・クリュより標高の高いところに位置する畑です。

香りが高く、きれいな酸が感じられるエレガントな味わいです。

ジュヴレ・シャンベルタンの当たり年

ワインの当たり年とは、天候に恵まれたことで良質なブドウが栽培できた年のことを指します。

インターネット通販サイトで比較的入手しやすいジュヴレ・シャンベルタンの当たり年は、以下のヴィンテージです。

ジュヴレ・シャンベルタンの当たり年
・2015年
・2009年
・2005年

以下で詳しく解説していきます。

2015年

2015年は春の雨と乾燥した夏によって収量が少なく果実は小さいですが、味わいは凝縮しています。

力強く、みずみずしい酸を味わうことができるでしょう。

2009年

2009年は比較的乾燥した暖かい年で、雹(ひょう)の被害がありませんでした。

酸がおだやかでタンニンが豊かなので、早めに飲み頃を迎えています。

2005年

2005年は夏が早めに来て、8月は例年より涼しく乾燥した年でした。

9月の雨もそれほど多くなく、収穫時期の天候が良かったです。凝縮感がありながら、ピュアな味わいもあり、非常にバランスが良いです。

1978年以降で最良のヴィンテージとも言われています。

ジュヴレ・シャンベルタンの価格

ジュヴレ・シャンベルタンはワインの格付けによって価格の幅が大きく変わります。

ワインショップやネットでは、畑の格付けがない手頃なもので5,000円程度

プルミエ・クリュは10,000円程度から、グラン・クリュは20,000円程度からが概ねの価格です。

グラン・クリュは人気の畑やヴィンテージにより、数十万円することも少なくありません。

プルミエ・クリュでもグラン・クリュをはるかに凌ぐ上質のワインも傑出しており、グランクリュを超える価格のワインも多く見られます。

長期熟成ワインなのでヴィンテージによってもまちまちとなります。

ジュヴレ・シャンベルタンのおすすめ14選

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【グラン・クリュ】ジュヴレ・シャンベルタンおすすめ9選

ペロ・ミノ グラン・クリュ シャンベルタン ヴィエーユ・ヴィーニュ

ドメーヌ・ペロ・ミノは、家族4代にわたってワイン造りに従事してきました。

2002年以前は凝縮感のあるスタイルでしたが、以降は繊細さも感じられる味わいになっています。

樹齢50年以上の古木を使って造るワインは、年間たった4樽ほどしか造られません。

凝縮感がありながら、ラベンダーやバラのような華やかな風味も感じられます。

格付け
グラン・クリュシャンベルタン

フェヴレ グラン・クリュ シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ

フェヴレ社は190年以上の歴史を持つ生産者。大ワイナリーながら8割は自社畑です。

このクロ・ド・ ベーズにも3区画を所有しています。

このワインはカシスやダークチェリーのような風味があり、とても力強い味わいです。

格付け
グラン・クリュシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ

アルマン・ルソー グラン・クリュ リュショット・シャンベルタン クロ・デ・リュショット

ジュヴレ・シャンベルタンは一時期ブレンドをした不正品が出回りました。

アルマン・ルソーはまだ自社で瓶詰めする生産者が少なかった時期から、そうした不正なブレンド品を自分のぶどうから造られないように自社で瓶詰めをしていたワイナリーです。

クロ・デ・リュショットはグラン・クリュ、リュショット シャンベルタンの北半分の区画です。

力強さはそれほどありませんが、果実味が豊かでタンニンはまろやか、スパイシーな風味があります

格付け
グラン・クリュリュショット・シャンベルタン

フレデリック・エスモナン グラン・クリュ マジ・シャンベルタン

フレデリック・エナスモンはかつてブルゴーニュの高級ワイナリー「ルロワ」にぶどうを供給していました。

1988年から自らワインの醸造を始めると、世界的ワイン評論家からも絶賛されるようになります。

14か月オリとともに樽熟成をさせ、ろ過はしません。

しっかりとしたタンニンと酸がありながら、ピノ・ノワールらしい透明感も持ち合わせています。

格付け
グラン・クリュマジ・シャンベルタン

シャンタル・レミー グラン・クリュ ラトリシエール・シャンベルタン

シャンタル レミーは2006年以降評価が高まっている生産者です。

イチゴ、チェリー、ベルガモットのような風味、きめ細かいタンニンがとても軽やかに感じられます。

格付け
グラン・クリュラトリシエール・シャンベルタン

ポンソ グラン・クリュ シャペル・シャンベルタン

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ポンソは140年を超える歴史を持つ生産者です。

クローン(挿し木)で高品質なピノ・ノワールを育てる先駆者として有名です。

現在ブルゴーニュで栽培されるピノ・ノワールの8割はポンソに起源を持つといわれています。

このワインは、ジュヴレ・シャンベルタンらしい、堅牢なスタイルです。

格付け
グラン・クリュシャペル・シャンベルタン

ジョセフ・ロティ グラン・クリュ グリオット・シャンベルタン

ジョセフ・ロティは400年以上の歴史を持つ名門ワイナリー。

このワインは樹齢約100年という超古木のぶどうから少量のみ造られています。

厳格な自然派農法で、収穫はすべて手摘みです。樽熟成を18か月し、ろ過はしません。

果実の甘味がしっかり感じられますが、同時に数十年の熟成に耐えられる力強さも持っています。

格付け
グラン・クリュグリオット・シャンベルタン

ルー・デュモン グラン・クリュ シャルム・シャンベルタン

ルー・デュモンと言えば、日本人醸造家・仲田晃司さんが醸造を務めるワイナリー。

その仲田さんの看板ワインがこちらです。平均樹齢45年の古木のぶどうを使い、18か月の樽熟成をしています。

ろ過はしません。やわらかでエレガントな味わいです。

格付け
グラン・クリュシャルム・シャンベルタン

ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィ ジュヴレ・シャンベルタン グラン・クリュ マゾワイエール・シャンベルタン

ドメーヌ・ベルナール・デュガ・ピィは2003年から有機栽培をしています。

また、馬を使って畑を耕すなど伝統的な農業でぶどうを栽培しています。

そんな手間のかかる農法で造られているため、このワインは2樽しか生産されていません。

ダークチェリー、スパイスやタバコのような風味があり、長い余韻が楽しめます。

格付け
グラン・クリュマゾワイエール・シャンベルタン

【プルミエ・クリュ】ジュヴレ・シャンベルタンおすすめ5選

ルイ・ジャド ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ クロ・サン・ジャック

ルイ・ジャド社は160年の歴史を持つ、ブルゴーニュ有数の大ワイナリー。

自社畑のほとんどはグラン・クリュかプルミエ・クリュです。

このワインは力強さと繊細さを併せ持つ複雑な味わいです。

格付け
プルミエ・クリュクロ・サン・ジャック

ヴァンサン・ジラルダン ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ レ・カズティエ

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収穫は手摘みでおこない、その後また選果をするという念入りさ。

16か月の樽熟成をオリとともにさせた後、ろ過はしないので、ブラックチェリーのような果実本来のうま味がしっかりと感じられます。

格付け
プルミエ・クリュレ・カズティエ

トルトショ ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ ラ ヴォー・サン・ジャック

ドメーヌ・トルトショは150年以上の歴史を持つ生産者。有機農法も取り入れています。

ワインは15か月の樽熟成をさせています。

ジュヴレ・シャンベルタンの中では、デリケートでエレガントな味わいのワインです。

格付け
プルミエ・クリュヴォー・サン・ジャック

ドメーヌ・デュジャック ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ オー・コンボット

ドメーヌ・デュジャックはブルゴーニュの7つの特級畑でワインを造る生産者。

2001年から有機農法に移行しました。

デュジャックのワインはマツタケのような独特の風味があり、絹のようななめらかな舌触りが魅力です。

格付け
プルミエ・クリュオー・コンボット

フィリップ・パカレ ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ べレール

フィリップ・パカレはロマネ・コンティ社の醸造長の座を断って、自分のワイナリーを設立した人物です。

このワインはミネラル感と果実味にあふれ、ムスクのような甘く官能的な香りがします。

格付け
プルミエ・クリュべレール

ジュヴレ・シャンベルタンの楽しみ方

最後にジュヴレ・シャンベルタンを楽しむ方法をご紹介します。

高級なブルゴーニュワインをしっかり味わうためにも、ぜひご参考ください。

温度にこだわる

濃厚で力強い風味のジュヴレ・シャンベルタンを最大限に楽しむために、飲用温度を調節することが重要です。

具体的には16°C~18°Cの温度で飲むことがおすすめ。

この温度帯であれば、ピノ・ノワール特有の赤系果実の香りや、土の香り、スパイス、熟成された葉のような香りが豊かに感じられます。

味わいは酸味や渋み、甘味のバランスが最も良く感じられ、ジュヴレ・シャンベルタンの深みやエレガンスを際立たせることができるでしょう。

ジュヴレ・シャンベルタンのような高品質なワインを適切な温度で楽しむためには、ワインセラーの使用が最適です。

ワインセラーがない場合は、直射日光が当たらない、温度変化が少なく涼しい場所にワインを保管すると良いでしょう。

グラスにこだわる

ジュヴレ・シャンベルタンのワインを最大限に楽しむためには、ブルゴーニュタイプのグラスが最適です。

ブルゴーニュグラスは、風船のように大きく丸みを帯びたボウルと、口元がすぼまった形状をしています。

この形状はワインの香りをため込む構造となっており、フレッシュな果実の香りや土の香り、スパイス、熟成した香りが混在するピノ・ノワールのアロマを存分に楽しむのに最適です。

また、ブルゴーニュグラスを使うと、グラスを傾けたときにワインが口の中で広がりやすくなるのも特徴。

これにより口の様々な部分でワインを味わうことができ、ジュヴレ・シャンベルタンの豊かな果実の甘味、魅力的な酸味、滑らかな渋みをより深く感じることができます。

ワインに合わせる料理

コック・オー・ヴァン

コック・オー・ヴァンは鶏肉をワインで煮込んだブルゴーニュ発祥の伝統的な料理です。

リッチで深みのあるソースと柔らかく煮込まれた鶏肉は、赤ワインと最高の組み合わせとなります。

ジュヴレ・シャンベルタンのワインを合わせることで、豊かなタンニンと果実味が、料理の濃厚さと絡み合い、互いの味を引き立て合います。

ご家庭でコック・オー・ヴァンを作る際は、安価なものでいいのでブルゴーニュ産のワインを煮込みに使用してみてください。

鴨肉のロースト

鴨肉のローストは、やわらかでジューシーな肉質と独特の風味が魅力です。

鴨料理はフランスでは定番ですが、特にピノ・ノワールとの相性は最高とされています。

ブルゴーニュの高級赤ワインであるジュヴレ・シャンベルタンも、鴨肉との相性は格別です。

ジュヴレ・シャンベルタンの力強い味わいと複雑な風味が、鴨肉のリッチな風味と見事に調和して食事をより一層豊かなものにします。

ローストビーフ

ローストビーフは、肉の旨味が凝縮されたシンプルかつリッチな料理。

ジュヴレ・シャンベルタンの濃厚で力強い味わいが、ローストビーフの味わいを引き立てます。

シンプルな味わいのローストビーフは、あまり熟成を経ていない村名クラスのジュヴレ・シャンベルタンを合わせると良いでしょう。

ワインの豊かなタンニンと果実味が、牛肉の深い味わいを引き出してくれます。

チーズ

ジュヴレ・シャンベルタンはチーズとの組み合わせも最高です。

特に相性が良いとされているのが、ブルゴーニュ地方で生産されているエポワス。

ウォッシュチーズであるエポワスは、強烈な匂いとミルクの濃厚な旨味が楽しめる通好みのチーズです。

ここにジュヴレ・シャンベルタンを合わせることで、エポワスのクセのある風味ががらりと変わり、旨味のある味わいをワインがやさしく包み込んでくれます。

ジュヴレ・シャンベルタンはナポレオンが愛した銘酒!

ジュヴレ・シャンベルタンはブルゴーニュを代表する赤ワインです。

その味わいはピノ・ノワールを使ったワインでありながらも、力強く野性的に仕上がっています。

一度飲めばその魅力に取りつかれること間違いありません。

ナポレオンが愛した銘酒を、ぜひこの機会に味わってみてはいかがでしょうか。

ジュヴレ・シャンベルタンに並ぶブルゴーニュの赤ワインが気になる方は以下の記事もぜひチェックしてみてください

>>【ソムリエ監修】ヴォーヌ・ロマネとは?産地の特徴やロマネ・コンティとの関係を解説

>>ワイン銘醸地「シャンボール・ミュジニー」/魅力や味わいの特徴、おすすめ10銘柄をご紹介!

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