シャブリと聞いて皆さんは、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
「牡蠣に合うワイン」「スッキリした辛口の白ワイン」などが一般的ですが、シャブリの魅力はそれだけではありません。
そこで当記事では、シャブリの知られざる魅力を皆さんにお届けするべく、産地の特性や、味わいの特徴をわかりやすく解説していきます。
さらに、記事後半ではシャブリの人気銘柄15選に加え、料理とのペアリング方法などについてもご紹介しています。
ワイン初心者にも、ワイン愛好家にも新しい発見がある内容となっていますので、ぜひ最後までご覧下さい。
目次
1.シャブリとは?
シャブリとは、パリから北東に車で約2時間ほど行った所の、ブルゴーニュ地方北部のシャブリ地区で生産される辛口白ワインのこと。
「シャルドネ」という白ブドウを100%使って造ることが、ワイン法で定められています。
つまり、シャブリを名乗るワインで甘口ワイン、赤ワイン、ロゼワイン、オレンジワイン、スパークリングワインは存在しません!
シャブリワインの魅力
シャブリの魅力といえば、そのシャープな酸味と柑橘類やクリスピーさのある風味、芯の張ったミネラル感でしょう。
マスターオブワインというワインの最高峰の資格を持った人たちでさえ、シャブリの鋭いミネラル感は唯一無二と評するほどです。
ワインで使われる場合は成分的な意味合いではなく、味わいのことを指す。
人によりニュアンスが若干異なるが、おおよそ共通して「高い酸」「硬水のような硬さ」「石灰」「火打ち石や濡れた小石」「海の潮」「かすかな苦味」のことを意味する。
シャブリワインの産地とその特徴
シャブリは、フランスのブルゴーニュ地方北部に位置するシャブリ地区から生まれるワインのこと。
そして、このシャブリの代名詞ともなっている「キンメリジャン」と呼ばれる土壌がこの地域の特徴です。
小さな牡蠣の化石をはじめとした貝殻などの堆積物が多く含まれており、これがシャブリ特有のミネラル感と鮮烈な酸味をもたらしているとされています。
気候は冬は寒く、夏は陽光に恵まれる大陸性気候。
ただし、その冷涼な気候ゆえに春先の遅霜の被害も多く、決してワイン造りが簡単な地域ではないということもおさえておきましょう。
2.シャブリの種類 〜4つの等級〜
シャブリには大きく分けて4つの等級(ランク)があります。
上のランクから、シャブリ・グラン・クリュ、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリ、そしてプティ・シャブリです。
グラン・クリュとは最上級の畑、プルミエ・クリュはその次に優れた畑のこと。
シャブリはグラン・クリュ、プルミエ・クリュ区域以外、プティ・シャブリはシャブリよりやや劣る区画から造られるワインとなります。
グラン・クリュやプルミエ・クリュは樽のアロマと果実味が調和した、力強さと複雑さを備えた長期熟成タイプ。
一方、シャブリやプティ・シャブリはフレッシュでフルーティな味わいが楽しめ、若いうちに飲むことが推奨されます。
各等級については、次のテーマでより詳しくご紹介していきます。
シャブリ・グラン・クリュ
グラン・クリュ(特級)として認められた、7区画+1区画から造られるワイン。
生産量はシャブリ全体の2%ほどで、言わずと知れた最上級シャブリです。
エチケットには「Chablis Grand Cru」と畑名が記載されます。
なお、+1区画と説明したのは、ドメーヌ・ロン・デパキの”Moutonne(ムートンヌ)”が例外的だから。
正式名称として認められてはいないが、グラン・クリュの商標として認められているという、なんともややこしいシステムなのです。
価格は8,000円〜がほとんどで、長期熟成も可能な豊富な酸とミネラル感、凝縮した果実味を備えた銘柄ばかりです。
・Blanchot(ブランショ)
・Grenouilles(グルヌイユ)
・Preuses(プルーズ)
・Vaudésir(ヴォーデジール)
・Bougros(ブーグロ)
・Les clos(レ・クロ)
・Valmur(ヴァルミュール)
・Moutonne(ムートンヌ) ※グラン・クリュの商標としてのみ
シャブリ・プルミエ・クリュ
プルミエ・クリュ(1級畑)として認められた40の区画から造られるワイン。
エチケットには「Chablis Premier Cru 」と畑名が明記されます。(複数の1級畑のブレンドはChablis Premier Cruのみ)
さらに、1haあたりの収量制限や最低アルコール度数がシャブリよりも0.5%高く定められるなど、厳格な規定のもと造られています。
価格も4,000円〜10,000円に収まるものがほとんどで、樽のアロマや複雑性、余韻の長さなどがシャブリとは打って変わります。
・Fourchaume(フルショーム)
・Mont de Milieu(モン・ド・ミリュー)
・Montmains(モンマン)
・Vaillons(ヴァイヨン)
・Ronciéres(ロンシエール)
・Vosgros(ヴォグロ)
シャブリ
シャブリ全地域で栽培されたブドウを使用して造られる、最も一般的なシャブリ。
エチケットには「Chablis」の文字のみ表記されることや、ワイナリーが所有する際立った個性を持つ区画名が記載されます。
価格も1,500円〜5,000円と幅広く、味わいのスタイルもバラエティに富んでいるため、掘り出し物も多いのが特徴です。
プティ・シャブリ
シャブリ同様に、シャブリ全地域のブドウを使用して造られるワイン。
ただし、両者の大きな違いは土壌です。
シャブリがキンメリジャン土壌であるのに対し、プティ・シャブリの生産が認められている地域はチトニアンと呼ばれる1世代新しい地質のものや砂質土壌がほとんど。
価格も1,000円〜2,000円台には収まる、カジュアルスタイルのデイリーワインとなります。
3.シャブリの味わい
シャブリの味わいの総論は、「フレッシュ&ミネラリー」。
シャブリ地区の特殊な地質、キンメリジャンから生まれる鮮烈な酸味とミネラル感がこの味わいの鍵となっているのは確かです。
そのため、口に含むとまず感じるのはその特徴的なクリスピーな酸味。
これがシャブリワインの持つ最大の魅力であり、後ほど紹介する ”とある食材”とのマリアージュにも大いに貢献しています。
そして、その酸味に乗って次に感じるのが、グリーンアップルやシトラス、石や岩のようなミネラルのニュアンス。
この果実味やミネラル感を活かすため、樽熟成は控えめな傾向にあり、フルーティーな風味がストレートに伝わるのが特徴です。
等級に応じた味わいのスタイルの違い
シャブリは、先ほどご紹介した「等級(ランク)」によって味わいのスタイルがまばら。
自分好みのシャブリを見つけるためにも、まずは等級ごとの特徴をおさえておきましょう。
以下の表は、一般的な等級ごとのシャブリの味わいの傾向をまとめたものです。
等級(ランク) | 醸造法(※一般的) | 香り | 味わい |
プティシャブリ/シャブリ | ・ステンレスタンク(発酵・熟成) | 青リンゴ、洋梨、レモン、白桃、ディル、白い花、火打ち石、石灰 | クリスピーで高い酸味とフレッシュなシトラス類の果実味が主体。 |
プルミエ・クリュ/グラン・クリュ | ・一部ステンレスタンクorオーク樽(発酵・熟成) | りんご、熟れた柑橘類、白桃、ブリオッシュ、ハチミツ、ナッツ、火打ち石、石灰 | 果実味の凝縮感と樽由来のアロマ、奥底に感じる特有のミネラリー。 |
4.知らないと恥ずかしい!シャブリワインとシャルドネの違い
シャブリに関する堅苦しい話が続いたので、ここで一つ箸休め程度の小話をご紹介したいと思います。
それが、たまに耳にする「好きな品種はシャブリかな」という文言。
これ、すごく恥ずかしいです….
「シャブリ」と「シャルドネ」、確かにこの2つは混同しやすいかもしれませんが、次のように理解しておきましょう。
シャブリは「ワイン名」
シャルドネは「ブドウ品種名」です!
シャブリの主要品種がシャルドネだからこそ誤解しやすいのかもしれませんが、ここを混同してしまわないよう注意してくださいね。
5.シャブリにまつわる豆知識!
ここでは、お酒の席で使えるシャブリに関する豆知識をご紹介したいと思います。
知ってると少しだけ鼻高な気分になれますので、気になる方はぜひこの機会に覚えておきましょう。
【豆知識その1】シャブリのグレートヴィンテージ “2014年”と”2017年”をおさえる
『2008年』『2010年』『2014年』『2015年』『2017年』『2019』はシャブリ地区の優良年として知られています。
また、その中でも2014年と2017年は秀逸。
特に、2014年は多くのワイン愛好家が口を揃えて絶賛する年となっています。
もし2014年のプルミエ・クリュ以上のシャブリを見かけた際は、ぜひ手に取ってみてください。
果実味の凝縮度とシャブリ特有の鋭いミネラリーさが一段と際立った味わいが堪能できるはずです。
【豆知識その2】シャブリ地区の人は”シャルドネ”と言わない!?
シャブリ地区では、シャルドネのことを他の名前で呼ぶ習慣があるのをご存知でしょうか?
いわゆる「シノニム」というものですが、ソムリエ試験経験者の方であれば、あの暗記地獄が思い返されますよね….
シャルドネのシノニムといえば、ジュラ地方の「ムロン・ダルボワ」がメジャーですが、実はシャブリ地区でのシノニムも存在するのです。
その名も、「ボーノワ」。
ソムリエでも知らない人が大多数であろう雑学ですので、ぜひ覚えてワインショップの店員さんを困らせてみてはいかがでしょう。笑
シノニム(英語:synonym)とは本来、「同義語、類義語」の意味。
ワイン界隈では、同じブドウ品種でも国や産地によって変わる「別名」を指す。
【豆知識その3】シャブリの高い殺菌効果
シャブリに限らず、酸の高い白ワインには強い殺菌効果があるというのを皆さんご存知でしょうか?
とある実験で、サルモネラ菌や大腸菌を白ワインで培養した結果、10分でサルモネラ菌が、20分で大腸菌が10万個から数個まで減少したと明らかに。
これにより、殺菌効果に大きく貢献しているものが、シャブリのようなフレッシュな白ワインの主成分である”有機酸”だということが判明したのです。
この効果を昔の人たちは感覚的に理解していたのか、「生牡蠣とシャブリ」の定番ペアリングは味の相性だけでなく、食事を安全に楽しむという意図もあったのです。
また、こうしたフレッシュでクリーンな白ワインは食材の雑菌を殺し、生臭さを取り除く助けにもなります。
シャブリには新鮮な魚介を合わせるというのは、こうした「酸味」が鍵だったのです。
6.【ランク別】シャブリおすすめ銘柄15選!
お待たせしました。
それでは、シャブリの人気銘柄を等級別に分けてご紹介したいと思います。
おすすめ5選 〜プティ・シャブリ&シャブリ〜
商品画像 | |||||
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商品名 | シャブリ ラ・ピエレレ ラ・シャブリジェンヌ 2015 | オリヴィエ ルフレーヴ レ ドゥ リヴ 2019 | ルイ・ジャド シャブリ シャペル・オー・ルー | シャブリ ヴォプラン 2020 | ウィリアム フェーブル シャブリ |
詳細 | 生産者:ラ・シャブリジェンヌ 品種;シャルドネ AOC:シャブリ | 生産者:オリヴィエ・ルフレーブ 品種;シャルドネ AOC:シャブリ | 生産者:ルイ・ジャド 品種;シャルドネ AOC:シャブリ | 生産者:ローラン・ラヴァントゥルー 品種;シャルドネ AOC:シャブリ | 生産者:ウィリアム・フェーブル 品種;シャルドネ AOC:シャブリ |
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5位 ウィリアム フェーブル シャブリ
ウィリアム フェーブル シャブリ
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ
シャブリといえばまずはこの生産者、「ウィリアム・フェーブル」。
シャブリらしいフレッシュな柑橘類の香りに、白い花や程よいミネラル感が感じられます。
すっきりキレの良い辛口白ワインをお探しの方にピッタリの一本です。
生産者 | 等級 |
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ウィリアム・フェーブル | シャブリ |
4位 シャブリ ローラン・ラヴァントゥルー ヴォプラン 2020
シャブリ ヴォプラン 2020
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ
プルミエ・クリュにも匹敵する上質シャブリワインがこちらの「ローラン・ラヴァントゥルー ヴォプラン」。
ヴォプランと呼ばれるシャブリの畑の中でも標高が高い場所のブドウを使用した贅沢な仕上がり。
さらに、通常のシャブリでは珍しく樽熟成を軽く施していることで、味わいに複雑みと円みが感じられます。
生産者 | 等級(畑名) |
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ローラン・ラヴァントゥルー | シャブリ(ヴォプラン) |
3位 ルイ・ジャド シャブリ シャペル・オー・ルー
ルイ・ジャド シャブリ シャペル・オー・ルー
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ
ブルゴーニュの名門ワイナリールイ・ジャドが手がける「シャブリ シャペル・オー・ルー」。
ステンレスタンクのみにて、果実味とシャープな酸味を見事に残したクラシカルなスタイル。
また、あの大人気ワイン漫画「神の雫」でも取り上げられた実績があり、以降人気が絶えない銘柄となっています。
生産者 | 等級 |
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ルイ・ジャド | シャブリ |
2位 オリヴィエ ルフレーヴ レ ドゥ リヴ 2019
オリヴィエ ルフレーヴ レ ドゥ リヴ 2019
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ
ピュリニー・モンラッシェの人気生産者がつくる極上シャブリが「シャブリ レ・ドゥ・リヴ」。
洋梨や白桃、ハニーサックルを思わせる優しく心地よいアロマが印象的。
シャルドネの個性を知り尽くした生産者ゆえの、緻密な味わいが堪能できます。
生産者 | 等級 |
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オリヴィエ・ルフレーブ | シャブリ |
1位 シャブリ ラ・ピエレレ ラ・シャブリジェンヌ 2015
シャブリ ラ・ピエレレ ラ・シャブリジェンヌ 2015
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ
シャブリ地区を代表する生産者協同組合によって造られる「シャブリ ラ・ピエレレ」。
シャブリのテロワールを熟知した彼らから造られる味わいは、まさにシャブリの手本とも呼べる仕上がり。
シャブリの肝であるミネラル感やシャープな酸味を感じたい方におすすめです。
生産者 | 等級 |
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ラ・シャブリジェンヌ | シャブリ |
おすすめ5選 〜シャブリ プルミエ・クリュ〜
商品画像 | |||||
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商品名 | メゾン・リケール・シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020 | シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム 2016 ドメーヌ・ロン・デパキ | シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン 2019 ルイ・ミシェル | ドメーヌ ジャン・コレ・エ・フィス プルミエ・クリュ モン・ド・ミリュー 2015 | ルイ ジャド シャブリ プルミエ クリュ フルショーム 2020 |
詳細 | 生産者:メゾン・リケール 品種;シャルドネ AOC:シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン | 生産者:ドメーヌ・ロン・デパキ 品種;シャルドネ AOC:シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム | 生産者:ルイ・ミシェル 品種;シャルドネ AOC:シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン | 生産者:ドメーヌ ジャン・コレ・エ・フィス 品種;シャルドネ AOC:シャブリ プルミエ・クリュ モン・ド・ミリュー | 生産者:ルイ・ジャド 品種;シャルドネ AOC:シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム |
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5位 ルイ ジャド シャブリ プルミエ クリュ フルショーム 2020
ルイ ジャド シャブリ プルミエ クリュ フルショーム 2020
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム
人気畑、フルショームから造られる「ルイ・ジャド プルミエ・クリュ フルショーム」。
プルミエ・クリュの中でも一段と評価の高いフルショームを、一流の生産者が丹精込めて仕上げた一本。
通常のシャブリとは比にならない、果実味の凝縮感と味わいの深みと厚みがとても魅力的です。
生産者 | 等級(畑名) |
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ルイ・ジャド | プルミエ・クリュ(フルショーム) |
4位 ドメーヌ ジャン・コレ・エ・フィス プルミエ・クリュ モン・ド・ミリュー 2015
ドメーヌ ジャン・コレ・エ・フィス プルミエ・クリュ モン・ド・ミリュー 2015
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ プルミエ・クリュ モン・ド・ミリュー
グラン・クリュに程近い場所のブドウから造られる「シャブリ プルミエ・クリュ モン・ド・ミリュー」。
樽香とピュアな果実味のバランスが絶妙で、ご紹介の2015年ヴィンテージであればちょうど飲み頃を迎えている頃でしょう。
生牡蠣よりはむしろ、牡蠣のグラタンや魚介のバター蒸しなどと一緒にいただくのがおすすめです。
生産者 | 等級(畑名) |
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ドメーヌ・ジャン・コレ・エ・フィス | プルミエ・クリュ(モン・ド・ミリュー) |
3位 シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン ルイ・ミシェル 2019
シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン 2019 ルイ・ミシェル
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン
シャブリの名だたる優良な区画を所有する名手が醸す「ルイ・ミシェル プルミエ・クリュ ヴァイヨン」。
グラン・クリュにも匹敵する力強いアロマが感じられ、完熟したフルーツのアロマに、熟成由来のナッツ感が高級感を演出。
スタンダードクラスのシャブリとは一線を画する、プルミエ・クリュのポテンシャルの高さが如実に分かる一本です。
生産者 | 等級(畑名) |
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ルイ・ミシェル | プルミエ・クリュ(ヴァイヨン) |
2位 シャブリ プルミエ・クリュ ドメーヌ・ロン・デパキ フルショーム 2016
シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム 2016 ドメーヌ・ロン・デパキ
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ プルミエ・クリュ フルショーム
高品質シャブリを語る上で欠かせない生産者の一人、「ドメーヌ・ロン・デパキ」。
豊かな果実味、鋭い酸味にミネラル感が、まだまだ熟成の余地を感じさせます。
後ほど紹介する彼の最高傑作「ムートンヌ」を味わう前に、まず試したい一品です。
生産者 | 等級(畑名) |
---|---|
ドメーヌ・ロン・デパキ | フルショーム |
1位 メゾン・リケール・シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020
メゾン・リケール・シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2020
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ プルミエ・クリュ ヴァイヨン
透明感と凝縮感が見事に調和したクラシカルな一品、「シャブリ・プルミエクリュ ヴァイヨン VV」。
完熟感もありつつフレッシュな果実味と白い花々を思わせる繊細さが、食事にも広く寄り添います。
数々の三ツ星レストランや有名ワイン評論家から高い評価を受けているのも納得の一品です。
生産者 | 等級(畑名) |
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ジャン・リケール | プルミエ・クリュ(ヴァイヨン) |
おすすめ5選 〜シャブリ グラン・クリュ〜
商品画像 | |||||
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商品名 | ドメーヌ・ロン・デパキ ムートンヌ2018 | シャブリ グラン・クリュ ブーグロ 2009 レニャー | シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ 2020 ドメーヌ・セルヴァン | シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ 2018 ドメーヌ・テストゥ | ドメーヌ ウィリアム フェーブル シャブリ グランクリュ ブーグロ [2020] |
詳細 | 生産者:ドメーヌ・ロン・デパキ 品種;シャルドネ AOC:シャブリ グラン・クリュ ムートンヌ | 生産者:レニャー 品種;シャルドネ AOC:シャブリ グラン・クリュ ブーグロ | 生産者:ドメーヌ・セルヴァン 品種;シャルドネ AOC:シャブリ グラン・クリュ レ・クロ | 生産者:ドメーヌ・テストゥ 品種;シャルドネ AOC:シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ | 生産者:ウィリアム・フェーブル 品種;シャルドネ AOC:シャブリ グラン・クリュ ブーグロ |
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5位 ドメーヌ ウィリアム フェーブル シャブリ グランクリュ ブーグロ 2020
ドメーヌ ウィリアム フェーブル シャブリ グランクリュ ブーグロ [2020]
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ グラン・クリュ ブーグロ
樽香豊かなシャブリを味わいたい方におすすめな「ウィリアム・フェーブル グラン・クリュ ブーグロ」。
これがシャブリ!?と疑いたくなるほど、力強い樽香がまずアタックに感じられる一本。
ご紹介の2020年ヴィンテージですと、抜栓直後ではまだ荒々しさが際立っているため、少し時間を置いて頂くのをおすすめします。
生産者 | 等級(畑名) |
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ウィリアム・フェーブル | グラン・クリュ(ブーグロ) |
4位 シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ ドメーヌ・テストゥ 2018
シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ 2018 ドメーヌ・テストゥ
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ グラン・クリュ グルヌイユ
最小のグラン・クリュから造られる希少な一本が「ドメーヌ・テストゥ グラン・クリュ グルヌイユ」。
畑の耕作には馬を使用するなど、昔ながらの伝統を重んじた手間暇を惜しまないワイン造りが魅力的な生産者。
シャブリらしい果実味の奥にナッツやローストしたアーモンドの香りが続く、秀逸なバランス感の一品です。
生産者 | 等級(畑名) |
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ドメーヌ・テストゥ | グラン・クリュ(グルヌイユ) |
3位 シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ ドメーヌ・セルヴァン2020
シャブリ・グラン・クリュ レ・クロ 2020 ドメーヌ・セルヴァン
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ グラン・クリュ レ・クロ
エレガンスさと力強さを兼ね備える「ドメーヌ・セルヴァン グラン・クリュ レ・クロ」。
ブドウのポテンシャルの高さがうかがえる上質な酸とミネラルが、レモンや白桃の果実味を引き立てます。
ご紹介の2020年では味わいにまだ硬さがあると思われるため、あと数年ほど寝かせるのをおすすめします。
生産者 | 等級(畑名) |
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ドメーヌ・セルヴァン | グラン・クリュ(レ・クロ) |
2位 シャブリ グラン・クリュ ブーグロ レニャー 2009
シャブリ グラン・クリュ ブーグロ 2009 レニャー
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ グラン・クリュ ブーグロ
完全に飲み頃を迎えた熟成シャブリがこちら「レニャー グラン・クリュ ブーグロ」。
10年以上の熟成が味わいに複雑さと深みをもたらし、パイナップルや完熟したフルーツのアロマに、エキゾチックなスパイス感も感じ取れます。
シャルドネの個性に重きを置く、シャブリの老舗生産者が手がける極上の熟成シャブリをぜひお試しください。
生産者 | 等級(畑名) |
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レニャー | グラン・クリュ(ブーグロ) |
1位 ドメーヌ・ロン・デパキ ムートンヌ2018
ドメーヌ・ロン・デパキ ムートンヌ2018
品種;シャルドネ
AOC:シャブリ グラン・クリュ ムートンヌ
別名”シャブリのロマネ・コンティ”と評される最高級シャブリワインが「ドメーヌ・ロン・デパキ ムートンヌ」。
シャブリのグラン・クリュは計7つのみですが、このムートンヌはこの生産者が単独所有かつ、特別にグラン・クリュと名乗ることが認められている異例の区画。
若いうちは、その強靭な酸とミネラル感によって硬さを感じさせますが、熟成によってその風味が瞬く間に昇華します。
このワインの真髄を味わうためにも、少なくともあと10年以上は寝かせたいですね。
生産者 | 等級(畑名) |
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ドメーヌ・ロン・デパキ | グラン・クリュ(ムートンヌ) |
7.シャブリの美味しい飲み方
シャブリを最大限楽しむためにも、基本的な飲み方はおさえておきましょう。
とは言っても、気を付けるポイントはたった1つ。
それは、「シャブリのランクに応じて温度を変える」だけです。
プティ・シャブリ、シャブリであれば通常、冷蔵庫でよく冷やしていただくのがおすすめで、温度はおよそ8〜10℃程度が理想。
余り冷やしすぎると、その香りが閉じこもってしまい、風味を感じにくくなってしまいます。
逆に、プルミエ・クリュ、グラン・クリュであればおそらく樽香が効いたリッチなタイプも多くなるため、温度は10〜13℃がおすすめ。
「ランクと温度」、ここだけ意識してシャブリを楽しんでみてください!
8.シャブリワインと相性の良い料理
ワインと料理の良い組み合わせをマリアージュ(仏語:結婚)というほど、この両者は切っても切り離せない夫婦のようなもの。
それぞれが相手を引き立て、新たな風味を生み出します。
そんなシャブリのおすすめペアリングについてですが、正直どんな組み合わせでも出来てしまうのがシャブリの恐ろしいところ。
そのため、飲み方同様にシャブリのランクに応じてペアリングを変えることをおすすめします。
【やっぱり美味しい】シーフード
シャブリワインは、その爽やかな酸味とミネラル感が特徴で、さまざまな料理にマッチします。
しかし、やはり原点にして頂点と呼べるべき組み合わせはシーフードです。
カキやムール貝などの貝類、ホタテやタラなどの白身魚、さらには海老やクラブなどの甲殻類とは抜群の相性。
魚介類が持つ塩味やミネラル、ヨードのニュアンスをシャブリやプティ・シャブリの軽快な酸味とミネラル感が引き立てます。
また、味付けが濃すぎたりスパイシーすぎなければ、生のままでなくグリルにしてもうまくマッチしてくれるので、ぜひお試し下さい。
【リッチなシャルドネの鉄板】バターやクリーム系ソースの料理
上位のシャブリはその厚みと複雑性、そして豊かなフルーツの風味とミネラルのニュアンスを備えているため、バターやクリーム系料理のリッチさに見事に対応します。
例えば、バターソースで蒸し煮にしたタラのような白身魚やクリーム系のパスタは特に好相性。
シャブリの豊かな味わいと深みが料理の口当たりを補い、一方でその爽快な酸味が料理の重さを打ち消し、バランスを保ってくれます。
また、フレッシュなハーブやレモンをトッピングした料理もグッド。
シャブリのフレッシュさとミネラル感を引き立て、より一層の深みを飲み手に提供します。
【シャブリ好きにはたまらない】シャブリ・チーズ
軽快なタイプのシャブリにはフレッシュチーズなどが相性抜群。
しかし、プルミエ・クリュ以上のシャブリにはとあるチーズが見事なマリアージュを披露してくれます。
それが、アフィデリスやシャブリ・シャランセといった、ウォッシュチーズ。
ウォッシュチーズといえば、チーズ表面を塩水で洗って熟成させるのが一般的ですが、上記のものはなんと贅沢にもその工程にシャブリを使います。
真のシャブリ通になりたければ、このウォッシュチーズは見逃せません!
ウォッシュチーズ アフィデリス
ウォッシュチーズ アフィデリス
容量:200g
アフィネ(熟成)とデリシュー(おいしい)の意味がかかった「アフィデリス」。
ウォッシュならではの癖はありつつも、同地域のエポワスなどと比べるとマイルドで優しい味わいです。
ぜひ、今回ご紹介した人気シャブリ銘柄の数々と一緒にお召し上がりください。
できればプルミエ・クリュ以上のものが、チーズのクセにも負けず寄り添ってくれるのでおすすめです!
まとめ
シャブリは、そのフレッシュな果実味と優雅なミネラル感から、世界中のワイン愛好家から高い評価を受けるワイン。
産地や各等級の特徴をおさえておくだけで、シャブリの選び方や基礎知識は十分です。
また、今回ご紹介した銘柄の数々はどれもシャブリワインを語る上で欠かせない人気ワインばかり。
各ドメーヌのシャブリの個性を見つけていくのもワインの世界の醍醐味の一つであり、料理とのペアリングも欠かせません。
今回の記事が、シャブリワインを更に深く理解し、食事と一緒に楽しむための手引きとなれば嬉しいです。
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