「日本にはどんな赤ワインがある?」
「日本のおすすめワインは?」
伊勢志摩サミットで各国の要人に日本ワインが振る舞われたことによって、日本ワインについて知ったという方も多いかもしれません。
ここ10年で日本ワインは醸造技術の向上により、驚くほど高品質になっていますが、どのようなワインがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日本のおすすめ赤ワイン26選をご紹介いたします。
特徴や選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事を最後まで読むことで、お気に入りの一本を見つけることができます。
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日本のおすすめ赤ワインを見る
日本の赤ワインと国産ワイン

国産赤ワインとの違い
日本ワインとは、「日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して、日本国内で醸造されたワイン」のことです。
「海外から原料となるぶどうを輸入し、国内で製造されたワイン」であれば、国産ワインとなります。
産地呼称のルール
日本ワインでは、特定の地域で造られたぶどうが85%以上になると、その地域の名前、例えば「山梨」や「十勝」など産地名をラベルに記載しても良いことになっています。
日本の赤ワインの特徴

使用されるぶどう品種
日本の赤ワインに使用されるブドウのうち、日本固有品種は実はそれほど多くありません。
有名なのは、「マスカット・ベーリーA」、「ブラッククイーン」があります。
国際品種には、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ピノ・ノワールなどがあります。
アルコール度が低めでおだやかな味わい
日本の赤ワインは全体的にアルコール度数が低めです。
たとえば、赤ワインの代表品種のマスカット・ベーリーAは12%程度のものが多いです。
アルコール度が低いので、味わいはおだやかに感じられます。
日本の赤ワインの種類と選び方
ここからは日本の赤ワインの種類や選び方を紹介していきます。
品種で選ぶ
まずは品種の種類と選び方を紹介していきます。
マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーAは日本固有の品種で、日本で最も栽培面積の広い黒ぶどう品種です。
淡い色調でイチゴキャンディや綿菓子のような風味があります。渋みがおだやかなので、渋い赤ワインが苦手な方におすすめです。
早飲みのフレッシュなタイプと樽熟成させたタイプとがあります。
メルロー

メルローは国際品種ですが、シャトー・メルシャンが国際的なワインコンクールにおいて、メルローを使ったワインで金賞を受賞したことから非常に評価が高まりました。
メルローは基本的に樽熟成されます。
ブルーベリーやカシス、スパイスのクローヴやコーヒーのような風味があります。
ヨーロッパ産のメルローと比べ、日本のメルローは繊細な味わいです。
ピノ・ノワール

ピノ・ノワールも国際品種ですが、日本では特に北海道のピノ・ノワールの評価が高まっています。
世界的ワイン評論家が北海道のピノ・ノワールを高く評価するようになりました。
ヨーロッパ産のピノ・ノワールと比べ、日本のピノ・ノワールは青っぽいハーブのような風味もあります。
産地で選ぶ
山梨県

山梨県は日本最大のワイン産地です。山梨県のワイン産地は周りを山に囲まれた甲府盆地が中心です。
甲府盆地(特に勝沼周辺)は県内でも降水量が低い・夏と冬の気温差が大きい・風が弱いため、ぶどう栽培に適しています。
山梨県の赤ワインはマスカット・ベーリーAを使ったものが代表的です。渋みのおだやかな甘い香りの赤ワインです。
長野県

長野県は山梨県に次いで2番目の生産量を誇るワイン産地です。行政の支援を受けて2014年以降ワイナリーの設立が続いています。
長野県のワイン産地は松本盆地、上田盆地、長野盆地、伊那盆地の4つの盆地に主に広がっています。
そしてほとんどの産地が標高500メートル以上です。降水量が少なく、夏と冬の気温差と昼夜の気温差が大きいため、ぶどう栽培に適した気候です。
長野県は南北に長いので各地で多様な品種の栽培が行われていますが、近年赤ワインではヨーロッパ系品種のメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンが有名です。
いずれも長野県が国内トップの栽培面積です。これらの赤ワインはフルボディながらもエレガントな味わいです。
北海道

北海道のワイン生産量は日本で3番目で、ワイナリーの設立が近年活発なエリアです。
北海道には梅雨がなく、台風にもあまり遭いません。降雨量が少ないので、ぶどう栽培に向いています。
最も栽培されている赤ワインはキャンベル・アーリーですが、近年はピノ・ノワールの栽培もさかんです。
北海道の赤ワインはイチゴやラズベリーなどの味わいがあり、ジンギスカンなどと相性が良いです。
山形県

山形県のワイン生産量は日本で4番目です。
山形県でもぶどうは主に内陸の盆地で栽培されています。年間降水量が少なく、昼夜の気温差が大きいためぶどう栽培に適しています。
山形県の赤ワインには主にマスカット・ベーリーAやブラック・クイーンが使われています。
また、近年メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンの生産もさかんです。
山形県の赤ワインは早飲みタイプのフルーティーなものが多いです。
生産者で選ぶ
大手ワインメーカーは広大な土地を所有し毎年安定した製品を送りだしています。一方、中規模や小規模のワイナリーでは、ぶどうの育て方や土壌の改良などによって個性のある取り組みをしています。
メルシャン

シャトー・メルシャンは、日本ワインを代表するワインメーカーです。
ワイン造りでは140年以上の歴史を持っています。
ワインの味はぶどうで決まるというコンセプトのもと、日本で育つぶどうのポテンシャルを最大限に引き出す努力をしています。
シャトー・メルシャンの赤ワインは国内外で高い評価を受けており、多くのコンペティションで金賞を受賞しています。
丸藤葡萄酒工業

丸藤葡萄酒工業は、120年の歴史を持ち、親子代々4代にわたり、日本ワインの発展に貢献してきた、甲州市勝沼のワイナリーです。
欧州系品種の垣根栽培に着手するなど、ぶどうの栽培から醸造まで試行錯誤を繰り返しながら、精力的にワイン造りに励んでいる会社です。
ダイヤモンド酒造

家族経営ながら、質の高いワインを生産しているのが、ダイヤモンド酒造です。
フランスのブルゴーニュで醸造を学んで帰国された3代目の雨宮吉男さんが、学んだ知識を活かしつつ、現地のコピーではなく、日本らしいワイン造りに挑戦されています。
日本の人気おすすめ赤ワイン26選
日本の赤ワインはたくさんあるので、いったいどこから選んだらいいのだろうと迷われる方も多いようです。
そこで、2,000円未満、3,000円未満、5,000円未満、5,000円以上の4つのランクに分けて、厳選した日本の赤ワインをご紹介いたします。

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7位 サントネージュ かみのやまカベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨン好きにはおすすめ
山形の涼しく豊かな自然で育まれたカルベネ・ソーヴィニヨンを使用し、旧樽にて丹念に短期間熟成をしています。
生き生きとしたブドウの感覚と、熟成による濃厚な味わいの複雑さが絡み合う一本です。
カシスのような黒い果実の香りとしっかりとしたタンニンの中に、メルローのフレッシュさも楽しめます。
カベルネ・ソーヴィニヨンの良さが山形の気候によって引き出された、味わい深いワインとなっています。
香り | カシス、杉、なめし皮 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★★☆ |

6位 朝日町ワイン 柏原ヴィンヤード遅摘み
ブドウが完熟しきる11月まで遅らせる『遅摘み』によってコク深い味わいを実現した一本。
成熟した大人の味と表現できるような、引き締まった辛口が魅力です。
まろやかで完熟した果実味と、刺激的なスモーキーさも感じられますよ。
また2018年の日本ワインコンクールのコストパフォーマンス賞にて、優秀な成績を収めるほどの実力もおすすめな理由の1つです。
香り | ブルーベリーのコンポート、タバコ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

5位 北海道ツヴァイゲルト
ツヴァイゲルトはオーストリア原産の黒ブドウ品種です。
寒さに強いこの品種は北海道に適しています。
やわらかな渋みとスパイスの風味はジンギスカンなどとよく合います。
香り | ブルーベリーヨーグルト、タバコ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

4位 日本ワイン ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA
フレッシュな果実感とほのかな酸味
サントリーによるこだわりの日本ワインです。
「日本ワインぶどうの父」と呼ばれる川上氏によって生み出されたマスカット・ベーリーAを100%使い、イチゴを思わせるような華やかな香りと、フレッシュな果実感、心地よいほのかな酸味が特徴です。
香り | イチゴキャンディ、シナモン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★☆☆☆☆ |

3位 五一わいん 塩尻メルロー 赤

果実感があるなめらかなワイン
長野県塩尻市にある五一わいんは、「ハヤシ・スマート方式」という、オーストラリアの「スマート・マイヨルガー仕立て」方式を元に開発した、ぶどう棚でぶどう栽培を行なっています。
メルローは、ブラックチェリーやプルーンのような香りが特徴で、酸味やタンニンが程よくあります。
果実感があり、なめらかさが特徴の品種です。塩尻メルローは、フレンチオーク樽で熟成されており、果実感を残しつつもまろやかな味が楽しめます。
香り | ブラックベリー、土、煙 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |

2位 井筒ワイン 無添加 マスカットベリーA
個性的な香りが特徴のやや辛口ワイン
井筒ワインはオーガニックにこだわったワイナリーです。塩尻は昼夜の温度差が大きいのでぶどうの栽培に大変適しています。
病害虫も少ないので、農薬もほとんど使うことがなく、最低限の使用にとどめています。
恵まれた自然の条件の中で、できるだけ自然に、丁寧に造られています。無添加マスカットベーリーAは、やわらかな渋味と程よい酸味が調和し、個性的な香りが特徴のやや辛口ワインです。
香り | イチゴキャンディ、シナモン |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

1位 アルプス ミュゼドゥヴァン 松本平ブラッククイーン
凝縮された果実味と適度な渋みが心地よい
信州松本平産ブラッククイーンをフレンチオーク樽にて熟成させたワインです。
ブラッククイーンは、日本固有のぶどう品種で、赤紫の色が濃く、豊かな酸味となめらかなタンニンが特徴です。
凝縮された果実味があり、適度な渋みを楽しめます。長野県原産地呼称管理委員会認定なので安心感があります。
香り | 野イチゴ、しいたけ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

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6位 五味葡萄酒 セレクションセパージュ ビジュノワール
評価の高いマスカット・ベーリーA
マスカット・ベーリーAの爽やかで高貴な香りが魅力的なワイン。
ブドウの個性を活かしつつ熟成することにより、奥深い味わいを楽しめます。
非常に評価の高いワインであるため、来客用に用意しておくと喜ばれるでしょう。
香り | イチゴ、綿アメ、土 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

5位 北海道ワイン 葡萄作りの匠 北島秀樹ツヴァイゲルト
豊かな果実風味の中にスパイシーさが感じられる一本
おたるワインで知られる北海道ワインは、日本ワイン専門のメーカーです。このワインは余市で、ワインぶどう専門農家の「北島秀樹」氏によって造られたぶどうを使用しています。
ツヴァイゲルト100%で構成されており、豊かな果実風味の中にスパイシーさが感じられます。
バランスの良いミディアムボディなので、クセが少なくどんな食事にも良く合います。
香り | カシス、血液 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |

4位 十勝ワイン セイオロサム 赤
マイルドな味わいの赤ワイン
十勝ワインは、北海道の池田町で造られるワインです。このセイオロサムは、清見種やツバイゲルトレーベ種をブレンドしたマイルドな味わいの赤ワインです。
ヴィンテージワインとして最初に製造されたワインでもあります。
ワインを造るには少し寒い地域ですが、ぶどうの品種改良を行い、この土地でも造ることができる品種を開発しました。
香り | カシス、アニス |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

3位 日本ワイン グランポレール 長野メルロー
丁寧に熟成された上質感
長野県にあるグランポレールの畑は、レキと呼ばれる小石が多く水はけが良いのでワイン造りに適した土地です。
気候にも恵まれ昼夜の寒暖差が大きいのもポイントが高い点です。
メルローらしい柔らかな口当たりが特徴です。野いちごをイメージさせるアロマや丁寧に熟成された上質感が感じられます。
香り | ブルーベリー、腐葉土 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

2位 タケダワイナリー 人気の無添加 サンスフル
タケダワイナリーは山形県上山市にあるワイナリーで、化学肥料を使用しない自然農法を行っています。
マスカットベーリーA100%なのでフルーティな印象ですが、果実の凝縮感はしっかりと感じるタイプです。
「サンスフル」はフランス語で二酸化硫黄無添加という意味です。
その名前通り、酸化防止剤は一切添加していません。
ろ過もせずに瓶詰めしており、ブドウジュースのようにフレッシュで非常に飲みやすいワインに仕上がっています。
香り | ザクロ、スペアミント |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |

1位 マルス カベルネ・ベリーA 穂坂収穫
甲府盆地の茅ヶ岳山麓に位置する、県内を代表するワイン用ブドウの産地が穂坂です。日照時間が長く、雨が少ない気候はぶどう造りに適した場所です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの力強さとマスカット・ベーリーAの華やかな香りが特徴です。
フランス産オーク樽の熟成によるまろやかさが加わり、バランスの良いワインに仕上がっています。
香り | 野イチゴ、丁子、バニラ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

プレゼントにおすすめ!3,000円~5,000円
7位 はこだてわいん 北海道100 ピノノワール
北海道産100%のこだわり
北海道産100%にこだわり造られた一本で、日本人向けに造られているため非常に飲みやすいことが魅力。
低温浸漬法でアロマやタンニンを丁寧に抽出し、バランスの取れた酸味とタンニンの渋みが心地よさを感じさせてくれます。
癖が少なく飲みやすいことから、デイリーワインとしても優秀な一本です。
香り | ラズベリー、紅茶 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

6位 ダイヤモンド酒造 シャンテ ますかっとベーリーA
実力派若手によるワイン
勝沼にあるダイヤモンド酒造の雨宮吉男氏は、ブルゴーニュでの修行経験を経て若手の中でもトップと言われるほど。
マスカット・ベーリーAの甘さを控えめに、芯の通ったどっしりとした味わいを楽しめます。
濃い味付けの肉料理と一緒にお楽しみください。
香り | 野イチゴ、ナツメグ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

5位 サントリー ジャパンプレミアム かみのやま メルロー
シルクのようななめらかさが特徴
かみのやまメルローは、山形県上山市の単一生産者の畑で収穫されたメルローを使って造られたワインです。
この地域は蔵王山の西側に位置しており、暑い夏を過ぎた9月には、一気に気温が低くなるのが特徴です。昼夜の寒暖差が大きくぶどうの栽培に適しています。
メルロー100%のワインなので、シルクのような滑らかさが特徴ですが、醸造後、フレンチオークを使って熟成させており、凝縮された果実味と樽の香りがバランスよく感じられます。
プラムやダークチェリーなど華やかで気品のある香りがあり、肉料理に合わしてお楽しみいただけます。
香り | プラム、キノコ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

4位 林農園 五一わいん ロイヤル 赤
適度な酸味と、複雑な味わい
昼夜の寒暖差が大きいこの地域ではぶどうが成長するにつれ凝縮感が増し、適度な酸味と、複雑な味わいを生み出します。
この地域に適した品種であるメルローをベースにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしています。
フレンチオークの樽で熟成され、華やかなバニラの香りと、メルローの熟成香が特徴です。フルボディで肉料理との相性が抜群なので、複雑な香りと一緒にお楽しみいただけます。
香り | バニラ、なめし皮、ブラウンマッシュルーム |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

3位 日本ワイン サントリー 登美の丘ワイナリー 登美の丘 赤
程よい酸味と優しいタンニンのエレガントなワイン
畑の土壌にこだわることから始まった登美の丘ワイナリーは、ぶどう造りにおいて100年以上の歴史があります。
さまざまな品種をブレンドしておりその構成は、メルロー52.6%、カベルネ・ソーヴィニヨン23.9%、カベルネ・フラン12.7%、プティ・ヴェルド10.5%、マスカット・ベーリーA 0.3%です。
黒紫がかった美しい色で、メルローのなめらかさが感じられます。マスカット・ベーリーAの優しい甘い香りが少し感じられる他、スミレや、バラなど華やかな花の香りも感じます。
エレガントさがあり、程よい酸味や優しいタンニンが特徴のミディアムボディです。
香り | 野イチゴ、ナツメグ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

2位 ベネディクシオン ルージュ
2019年に大阪で行われた「G20の首脳夕食会」で提供され、一躍有名になったワイナリーです。
ベリー系果実の上品なアロマに、柔らかい口当たりが印象に残ります。
ジューシーな果実味に奥行きのある味わいで、心地よい酸とも上手く調和しています。
クルミやピーカンナッツなどの複雑な余韻が長く続くコスパに優れた1本です。
あっさり系ソースのミートボールや、酢豚、すき焼きなど定番の家庭料理と大変よく合います。
香り | ブルーベリー、針葉樹 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

1位 花 カベルネ ソーヴィニヨン 仲村わいん工房
仲村わいん工房は、大阪府羽曳野市にあるワイナリーです。
自社畑100%、ブドウ栽培はナチュラルにこだわり減農薬、収穫は手摘み、醸造からボトリング、エチケット貼りなどの手作業工程は、ほぼオーナーが一人でこなしています。
黒すぐりやラズベリーの華やかなアルマに、シルクのように滑らかな口当たりが印象的です。
濃厚な果実味を感じるふくよかなボディで、程よいタンニンと絶妙マッチしています。
日本産のカベルネ・ソーヴィニヨンはイマイチだと思っている方、是非飲んでみてください。
香り | スミレ、葉巻 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |

いつか飲んでみたい憧れの日本の赤ワイン5,000円以上
6位 岩垂原メルロー
標高の高い畑が生み出したメルロー
サントリー塩尻ワイナリーの岩垂原にある自社畑で造られたメルロー100%による一本。
カシスなどの黒い果実のスパイシーさを、樽由来のバニラやナッツの香りが包み込むことで柔らかい味わいをしています。
なおかつ仔羊のローストや鴨のローストなど、少し癖のあるジビエに負けないほどの味わいを秘めているワインです。
香り | カシス、炒ったアーモンド |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |

5位 東夢ワイナリー 鳥居平 ピノノワール 樽熟成
「日本一のぶどうができる場所」で造られたワイン
ワインのぶどう栽培が盛んな山梨の勝沼の中でも、良い条件が揃った特別な土地があります。それが鳥居平です。
標高の高さと礫のまざった粘土質の土壌、水はけの良い斜面に加え、日当たりの良さが、ぶどうの品質を支えています。
東夢ワイナリーは、退職した同僚が集まって造られた小さなワイナリーですが、造られるワインのレベルは高く今後も注目したいワイナリーです。
香り | 野バラ、ザクロ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
渋み | ★★☆☆☆ |

4位 ルミエール 光 キュベスペシャル
自然栽培で育てたブドウから造られる逸品
ルミエールワイナリーは、畑を耕さず、雑草をそのままにした自然の状態で栽培する特別なぶどうの育て方をしています。
そこで育ったぶどう一粒一粒を厳選し、野生酵母で醸造し、フレンチオークの樽で17ヵ月熟成させます。
プティ・ヴェルド、メルロー、タナ、カベルネ・フラン、テンプラニーリョなどたくさんの品種で構成されていますが、品種のもつ味わいを大切にしており、ハーブやカシスの香り、そして豊かな果実感が感じられます。
香り | カシス、アニス、薬草 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★★ |

3位 穂坂 日之城 キャトル・ルージュ
酸味と渋みがバランス良く、まろやかな口当たり
キャトル・ルージュは、メルロー、シラー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドというブレンドで仕上げられています。
それぞれの品種の特徴がバランスよく表現されており、香りはブラックチェリーやバニラ、スパイスの風味が感じられます。酸味と渋みがバランス良く、まろやかな口当たりです。
香り | シナモン、ナツメグ、バニラ、葉巻 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★★☆ |

2位 ソラリス 信州 小諸メルロー
ソラリスシリーズは、マンズワインが「日本のブドウで、世界で勝負できるワインをつくりたい」と立ち上げたプレミアムワインです。
カシスやブラックベリーの優雅なアロマに、果実味がジューシーで大変リッチな印象です。
程よいタンニンに、伸びやかで優しい味わいで、樽由来の心地よい余韻が長く続きます。
ボルドー右岸やカリフォルニアのカルトワインなどと肩を並べる、高級感あふれる1本です!
香り | ブラックベリー、ピーマン、煙 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

1位 シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー
熟成されたバランスの良さや、複雑な味わいを楽しめる一本
日本を代表する赤ワインのシャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルローです。
また、火山灰層が数メートルあり、水はけが良いのでワイン造りに大変適した土地です。
美しい赤紫のガーネットで、香りはスパイシーです。プラムやバニラなどふくよかな黒果実の風味が感じられ、熟成されたバランスの良さや、複雑な味わいを楽しめます。
香り | プラム、バニラ、丁子 |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

日本の赤ワインの美味しい飲み方

ここからは日本の赤ワインのおいしい飲み方について紹介していきます。
今回紹介するポイントは保存温度・ワイングラス・スワリング・デキャンタ・合わせる料理の5つです。
では早速見ていきましょう。
温度は16~20℃で保存しよう
日本の赤ワインは13〜20℃で保存しておきましょう。
13〜20℃で赤ワインを保存することで、赤ワインの繊細さやフレッシュさを楽しめます。
具体的にはライトボディなら13℃近く、フルボディなら20℃、ミディアムなら16℃前後での保存がおすすめです。
しかし日本の赤ワイン一つとっても、ボディの種類は様々です。
そこで日本の赤ワインの保存には積極的にワインセラーを利用することをおすすめします。
ワインセラーで適温に調整しておくことで、日本ワインの味わいを充分に引き出せますよ。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
口の広いグラスがおすすめ
日本の赤ワインを飲むときは口の広いグラスを用意しましょう。
香りを感じやすい口の広いグラスを用意することで、味わいだけでなく香りも楽しめるからです。
具体的にはブルゴーニュ型やボルドー型のグラスを使うことがおすすめです。
ぜひ自分に合ったワイングラスを選んでみてください。
またワイングラスについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
香りを楽しむために軽く回してみよう
日本の赤ワインを飲む際は、ワイングラスを回して香りを楽しんでみましょう。
ワインを回す「スワリング」で日本の赤ワインの芳醇な香りやタンニンの繊細さも感じられますよ。
特にフルボディの日本の赤ワインは香りを楽しみやすいため、おすすめです。
またスワリングをする際には、右利きの方であれば反時計回りにグラスを回すことも覚えておきましょう。
グラスを内側に回せば、万が一こぼれた場合でも他人に迷惑を掛ける心配がありません。
またワイングラスを傾けて香りを楽しむことも、近年では主流になっています。
ぜひどちらも試してみて自分に合った方法で赤ワインを楽しんでくださいね。
デキャンタージュでさらに楽しむ
日本の赤ワインを飲むときは、デキャンタを使ってみましょう。
デキャンタージュは若い赤ワインから、熟成させた赤ワインをまろやかにしたり、渋みを取り除くことができます。
デキャンタージュによって味わいが変化することをぜひ楽しんでみてください。
ちなみにデキャンタを使ってワインを空気に触れさせることを「デキャンタージュ」と言いますよ。
しかしデキャンタという言葉を知っていても、使い方や選び方がわからない方も多いでしょう。
デキャンタについてより詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。
>>デキャンタとは?使い方から、おすすめのデキャンタ10選をご紹介!
合わせる料理
日本の赤ワインはアルコール度が低めなのでボリューム感は弱いですが、繊細な日本料理との相性は抜群です。
特にしょうゆや味噌をベースにした和食と合わせやすいです。タレの焼き鳥、野菜の煮物などがおすすめです。
また通常の赤ワインと同じようにボディごとに合わせた料理もおすすめです。
具体的にはライトボディなら優しい味わい、フルボディなら濃い味付けの料理の相性がよく、肉料理全般と合わせると良いでしょう。
また赤ワインのつまみについて知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>【ソムリエ厳選】赤ワインにおすすめのつまみ!手軽に買える物から簡単レシピまでご紹介!
日本の赤ワインを楽しもう!

ここ10年ほどで日本のワイン造りのレベルは飛躍的に向上しました。
世界的にも注目され始めており、美味しいワインも増えています。
今後も日本の赤ワインから目が離せませんね。
ぜひ、あなたのお気に入りのワインを見つけてみてください。
また日本の白ワインについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
>>【ソムリエ監修】日本のおすすめ白ワイン15選!特徴と選び方のコツも解説
日本ワインの中で特に人気の高い山梨県の赤ワインのランキングもぜひご覧ください。
>>【ソムリエ厳選】山梨のおすすめ赤ワイン20選!選び方のコツも解説
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