アメリカといえばパワフルな赤ワインのイメージが強いですが、白ワインの名産地でもあります。
アメリカの白ワインは風味が非常に華やかで、ボリュームのある味わいが魅力です。
今回はアメリカの白ワインの特徴、種類の解説から、おすすめ銘柄をソムリエがご紹介します。
アメリカの白ワインの特徴

アメリカの白ワインにはどんな特徴があるのでしょうか。
こちらでその特徴について3つに分けてご紹介します。
リッチな味わいの白ワイン

アメリカの白ワインの大きな魅力は、果実味豊かでリッチな味わいです。
主に栽培されている白ブドウは、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなど世界的にメジャーな品種となります。
アメリカで栽培されるこれらのブドウは、ヨーロッパで栽培されるものよりも華やかでふくよかな仕上がりとなります。
その違いを生み出しているのは、アメリカのテロワール(気候風土)です。
アメリカの一大ワイン産地であるカリフォルニアは、ワイン産地としては南部に位置していますが、海沿いに面しているために海風が冷涼な気候をもたらします。
そのため、太陽の光をさんさんと浴びたブドウは十分に熟し、なおかつ適度な酸味がブドウに生まれるということになります。
また、アメリカの白ワイン、特にシャルドネはオーク樽で熟成されるものが少なくありません。
食文化の影響からかアメリカでは派手な味わいのワインが好まれることもあり、白ワインであってもバニラやクリームのような風味を持つ銘柄が多くあります。
早飲みタイプが多い

アメリカの白ワインはすぐに飲んで美味しい早飲みタイプのワインが多くあります。
ヨーロッパのワインのようにある程度の熟成が必要なアイテムよりも、購入してすぐでも充分楽しめる白ワインが多いです。
アメリカの西海岸はよく熟したブドウが栽培されるため、仕込んだ段階でワインはフルーティーで豊かな味わいを持っています。
また、アメリカのワインの特徴である「樽熟成」にも秘密があります。
樽熟成に使用される「アメリカンオーク」は、バーボンウイスキーなどにも使われる樽材です。
ヨーロッパの樽熟成に使用されるフレンチオークよりも、アメリカンオークはココナッツやトーストを思わせる濃厚な香りが出やすくなっています。
そのため短時間の熟成でワインに樽の風味が移ることから、アメリカの白ワインは早飲みタイプであると言えます。
小規模・高品質にこだわる「ブティックワイナリー」

アメリカには「ブティックワイナリー」と呼ばれる高品質・少量生産を目指すワイナリーが多くあります。
ブティックワイナリーがアメリカに台頭し始めたのは1970年代。
それまでは大量生産・大量消費のワインを生産していたアメリカの中に、生産量を抑えて品質を追い求めるワイナリーが登場します。
カリフォルニアワインの父とも称えられる「ロバート・モンダヴィ」は、ブティックワイナリーの先駆けとして有名です。
現在アメリカワインの銘醸地として知られるナパヴァレーで特にその動きが見られ、ブティックワイナリーたちは非常に高品質なワインを生み出すようになりました。
その後の品質向上は目ざましく、1976年の「パリスの審判」をきっかけにカリフォルニアワインは世界から一気に注目を集めることとなります。
フランスワインとカリフォルニアワインのブラインドテイスティングが行われたパリスの審判では、無名のカリフォルニアワインがフランス銘醸地のワインを審査内容で上回るという結果に。
白ワインではフランスワインからはモンラッシェやムルソーなど、ブルゴーニュの超一流ワインがラインナップされていたのにも関わらず、このようなワイン業界きっての番狂わせが起こったのです。
ブティックワイナリーのような小規模生産者の生み出す白ワインはリッチでパワフルなだけでなく、ヨーロッパの銘醸地のワインと肩を並べるような繊細で複雑性を持ち合わせています。
アメリカで有名な銘醸地

アメリカでは、さまざまなところで白ワインが作られていますが、ここではいくつかの有名な銘醸地を紹介します。
ナパバレー (Napa Valley)
場所:カリフォルニア州
ナパバレーは、アメリカのワイン産業の中心地として世界的に知られています。特にカベルネ・ソーヴィニヨンの高品質なワインが有名で、多くの著名なワイナリーが集中しています。
ナパバレーの気候は地中海性で、暑い夏と冷涼な夜の寒暖差がブドウの成熟を促し、豊かな風味と複雑なアロマを持つワインが生産されるのです。
土壌も多様で、火山性、沖積土、粘土質などがあり、これがワインの個性に影響を与えています。
また、ナパバレーは観光地としても人気があり、多くのワイナリーツアーや試飲イベントが行われています。
>>【ワイン教養】ナパワインとは?産地の特徴や価格別おすすめ20銘柄をご紹介!
ソノマカウンティ (Sonoma County)
場所:カリフォルニア州
ソノマカウンティは、ナパバレーに隣接するワイン産地で、ピノ・ノワール、シャルドネ、ジンファンデルが特に有名です。地域全体が広範で、海に近い冷涼な地域から内陸の暖かい地域まで多様な気候が存在します。
これにより、多様なスタイルのワインが生産され、ブドウ品種も幅広く栽培されています。
ソノマカウンティの土壌もバラエティ豊かで、砂質、粘土質、ローム層などが混在し、それぞれのテロワールがワインに独特の特徴を与えるのです。
ソノマのワイナリーは、家族経営の小規模なものから大規模な商業ワイナリーまで多岐にわたります。
>>【ワイン教養】ソノマワインの特徴は?産地概要、代表生産者・銘柄まで解説!
ウィラメットバレー (Willamette Valley)
場所:オレゴン州
ウィラメットバレーは、特にピノ・ノワールの生産で世界的に高く評価されています。冷涼な気候がブドウ栽培に適しており、長い成長期間がブドウに深い風味とバランスを与えます。
ウィラメットバレーの土壌は、火山性と沖積土が混在しており、これがワインの複雑さと個性を高めているのです。
また、ウィラメットバレーは持続可能な農業と有機栽培の先進地域としても知られており、多くのワイナリーが環境に配慮したブドウ栽培を実践しています。
地域全体が美しい自然に囲まれており、観光地としても魅力的で、多くのワイン愛好者が訪れます。
セントラルコースト (Central Coast)
場所:カリフォルニア州
セントラルコーストは、サンタバーバラ、モントレー、パソ・ロブレスなどのサブリージョンを含む広大な地域で、多様な気候と地形を持っています。
シャルドネ、ピノ・ノワール、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンが主に生産されています。
セントラルコーストの気候は温暖で乾燥しており、海風がブドウ畑を冷やすことで、フレッシュでバランスの取れたワインが生まれるのです。
また、この地域の土壌は、多様なミネラルを含んでいるので、ワインに複雑な風味を与えます。
>>【ソムリエ監修】セントラル・コーストの白ワインおすすめ10選!産地の特徴や魅力を解説!
コロンビアバレー (Columbia Valley)
場所:ワシントン州
コロンビアバレーは、ワシントン州最大のワイン産地で赤ワインが特に有名なのですが、白ワインも造られています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーが多く生産されており、これらのワインは深い色合いと豊かな風味が特徴です。
寒暖の差が大きい気候がブドウの酸と糖のバランスを整え、しっかりとした骨格を持つワインが生まれます。
コロンビアバレーの土壌は、火山性、砂質、ローム層などがあり、ワインに複雑なミネラル感を与え、乾燥した気候により、病害のリスクが低く、持続可能な栽培が可能です。
>>【ソムリエ厳選】コロンビア・ヴァレーのおすすめ白ワイン10選!選び方のコツも解説
フィンガーレイクス (Finger Lakes)
場所:ニューヨーク州
フィンガーレイクスは、冷涼な気候と氷河によって形成された湖の影響を受ける地域で、リースリングの生産で有名です。
リースリングは、この地域の冷涼な気候に非常に適しており、フレッシュで酸味があり、香り高いワインが生まれやすいです。
フィンガーレイクスの土壌は、氷河期の堆積物と石灰質が混在しており、ワインに独特のミネラル感を与えます。
また、スパークリングワインやアイスワインも生産されており、多様なスタイルのワインが楽しめます。
アメリカの白ワインの選び方

アメリカの白ワインの選び方をこちらでご紹介します。
ぜひご参考ください。
産地で選ぶ
カリフォルニア

カリフォルニア州はアメリカワインの約8割を産出する一大産地です。
白ワインは豊かなアロマに、果実のボリュームがパワフルなワインが多く造られています。
生産されるワインは、樽香を効かせたふくよかでリッチな味わいのアイテムから、フルーティでミネラル感もあるスッキリ飲みやすいアイテムまで多様です。
テロワール、ブドウ品種・造り手のスタイルが融合した多彩なワインを生み出しています。
王道のアメリカワインらしさを味わいたい方はカリフォルニアを選ぶと良いでしょう。
>>【ソムリエ監修】カリフォルニアのおすすめ白ワイン15選!特徴の選び方を解説
オレゴン

オレゴン州は全米で一番厳しいワイン法で知られており、世界基準以上のクオリティーで栽培や醸造が行われています。
また州全体の約40%にも及ぶブドウ農家がオーガニックの認定を受けているのも特徴。
白ワインは通常の辛口スティルワイン、スパークリングワイン、生産量としては少ないながらもレイトハーベストなどの甘口ワインも造られています。
オレゴンの白ワインはバラエティー豊富なところが魅力と言えます。
>>【ソムリエ厳選】オレゴンのおすすめ白ワイン10選!選び方のコツも解説
ワシントン

晴れの日が圧倒的に多く、年間で見ても300日は晴天のワシントン州。
夏場はカリフォルニアと同じ位気温が上がり、ブドウの生育期間中はカリフォルニアよりも2時間ほど日照時間が長くなります。
そのため果実味が非常に高いワインに仕上がります。
更に昼夜の寒暖差が激しく、ナチュラルな酸と円熟味を増した味わいとなります。
豊かな果実味と爽やかな酸とのバランスが素晴らしいワシントン州の白ワインは、世界的にも評価が高まっており注目されています。
>>【ソムリエ厳選】ワシントンのおすすめ白ワイン10選!選び方のコツも解説
ニューヨーク

ニューヨーク州のワイン生産量はワシントン州に続いて全米第3位です。
夏場は蒸し暑く冬場は非常に寒いので、産地は五大湖周辺に集中しています。
近年、個性豊かなワインを造る新しいワイナリーが増えており、品質や世界的な評価も上がっています。
白ブドウはリースリングとシャルドネを盛んに栽培しています。
品種で選ぶ
シャルドネ

アメリカの白ワインを代表する銘柄がシャルドネです。
シャルドネはブドウ品種としてはこれと言って特徴がないので、テロワールや造り手の意向、醸造方法によって味わいは大きく変わります。
世界各地でシャルドネは栽培されている品種ですが、そのほとんどが辛口です。
アメリカのシャルドネは、フランスよりも日照時間に恵まれており、トロピカルフルーツのような果実味が出やすくなります。
さらに樽熟成が行われることで、全体的に甘みも感じるまろやかでコクのあるパワフルな味わいに仕上がります。
リッチで華やかなアメリカらしい白ワインを飲みたい方はぜひシャルドネを。
>>【ソムリエ監修】シャルドネの人気おすすめワイン30選!特徴を徹底解説
ソーヴィニヨン・ブラン

清涼感のある柑橘の香りといきいきとした酸味が特徴のソーヴィニヨン・ブラン
アメリカのソーヴィニヨン・ブランは大変多彩です。
青草の香りが心地よいフレッシュで爽やかなスタイル、果実のヴォリューム感に深みのある味わいで酸味が穏やかなスタイル、樽香を効かせ複雑さも兼ね備えたエキゾティックでリッチな味わいスタイル、などが挙げられます。
全体的には若いうちから楽しめる早飲みワインが主流です。
爽やかな白ワインが好みの方はソーヴィニヨン・ブランを選ぶと良いでしょう。
>>【ワイン教養】ソーヴィニョン・ブランとは?品種特徴や味わい、おすすめ銘柄までご紹介!
リースリング

リースリングはドイツ原産の高貴なブドウ品種です。
リースリングは甘口から辛口まで造られており、総じて鋭い酸とフローラルなアロマ、力強い果実味が特徴です。
リースリング特有の香りとして、ペトロール香(石油などのオイル香)が挙げられます。
アメリカ最大のリースリング生産地域はワシントン州です。
フローラルで杏子や白桃などの香りが特徴として出やすく、爽やかな柑橘系の味わいに仕上がる傾向があります。
>>【ソムリエ監修】リースリングとは?おすすめ15選や特徴を解説!
アメリカのおすすめ白ワイン20選
今回は比較的購入しやすい3,000円未満の白ワインを中心に紹介していきます。
というのも、市場に出回っているアメリカの白ワインのボリュームゾーンが3,000円未満です。
ランキングは代表的な品種ごとにわけています。白ワインの購入で迷っていたらぜひ参考にしてください。
予算3,000円シャルドネベスト5
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日本国内でも大人気の、リッチなシャルドネワインの代表銘柄が「ブレッド&バター シャルドネ」。
銘柄名に恥じないトーストのような香ばしいアロマとバターを思わせるクリーミーさと濃厚な質感が最大の特徴。
クリームを使った料理をはじめ、魚からお肉料理まで幅広くマッチする一品です。
香り | 黄桃、バニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★★ |
5位
熟した果実のような深いまろやかさとコクのある味わいの骨太の白ワイン。
華やかな香りが特徴のヴィオニエとゲヴュルツトラミネールのブレンドが香りに深みを与えています。
シャルドネの飲みやすさに華やかな香りが加わり、料理にも合わせやすい白ワインです。
毎晩の食事に合わせても、食事後の軽い一杯にも、十分な満足感が得られるでしょう。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ主体 |
香り | 白桃、洋梨 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

4位
日系人デイヴィット・アキヨシ氏が醸造責任者を務めるワイナリーです。
ブドウはローダイ、セントラルヴァレーから収穫された熟度の高いものを使用。
アメリカンオークを使った軽快な樽香は南の果実の香りを連想させます。
飲み飽きさせないモダンな造りのカリフォルニアワインです。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | 黄桃、メロン |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

3位
オレゴンの上質なシャルドネで造られた白ワインは、飲んだ後の余韻がとても長くてまろやか。
樽発酵由来のロースト香もしっかりあり、桃やメロンを感じる完熟した甘さと酸味が魅力的な一本です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
オレゴン州 | シャルドネ |
香り | メロン、トースト |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

2位

エイリアスは、カリフォルニアの有名ワイナリーに所属している8名の醸造家によって興された匿名のワイナリーです。
普段は高額なカルトワインを手掛ける彼らは、家庭のテーブルでも楽しめる価格の上質なワインを作るという意思の下に集結しました。
品種以外、すべての情報は謎に包まれていますが、濃厚な味わいから価格以上の満足感が得られると思われます。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | パイナップル、バニラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

1位

特徴的なエチケットに目が留まるカリフォルニアのシャルドネです。
かつてアカデミー賞のオフィシャルワインに選ばれたこともある実力派の一本。
ロシアンリヴァー・ヴァレーの冷涼な気候を活かした、心地よい酸を感じられる白ワインです。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | 白桃、トースト |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |

予算3,000円のソーヴィニヨン・ブラン ベスト5
5位
ベリンジャー・ヴィンヤーズ カリフォルニア・ソーヴィニヨン・ブラン
完熟のオレンジにレモンやパイナップルを足したような、まるでパッションフルーツのようなキリッとした甘酸っぱさが際立つ白ワイン。
すっきりとした後味は様々な料理と相性抜群です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | ソーヴィニヨン・ブラン |
香り | パパイヤ、ハーブ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |

4位
鮮やかな果実が弾けるようなすっきりとした若々しい味わいの白ワインです。
爽快感がある口当たりはさっぱりした料理にもこってりした料理にも合います。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
ワシントン州 | ソーヴィニヨン・ブラン |
香り | グースベリー、グレープフルーツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

3位
ペッパーウッド・グローヴ ソーヴィニヨンブラン
口当たりが非常に軽く、雑味が少なくクリーンで爽やかな味わいです。
すっきりとしたファーストアタックの後に果実の旨味と程良い酸味が現れ、若干の苦味を残しながらもさっと喉を通っていく、まるで風のような爽やかさがあります。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | ソーヴィニヨン・ブラン |
香り | ハーブ、シトラス |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

2位
ドメーヌ・セント・ジョージ ソーヴィニョン・ブラン カリフォルニア
若草の絨毯を歩いた時のような鮮やかな青草のアロマに、柑橘系の甘酸っぱい香りのアクセントが加わったワイン。
グレープフルーツのようなフレッシュな味わいが特徴で最後まで爽やかです。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | ソーヴィニヨン・ブラン |
香り | グレープフルーツ、フェンネル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

1位
ヘッジス ファミリー エステート ヘッジス CMS ソーヴィニヨン ブラン
ソーヴィニヨン・ブラン82%にシャルドネ15%マルサンヌ3%を加え、酸味を強調しつつもまろやかさとスパイシーさを兼ね合わせたバランスのとれた1本です。
洋梨のようなすっきりとした香りと、爽やかなハーブのようなテイストを持ち、どのシーンにも合わせやすいワインです。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
ワシントン州 | ソーヴィニヨン・ブラン主体 |
香り | 白桃、スパイス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |

予算3,000円リースリングベスト 5
5位
ほんのり甘く、ピーチやアプリコットのような果実味がある白ワイン。
しっかりとした酸味がありますが、後から膨らむほのかな甘さがちょうどいいバランスで、一度飲み始めると癖になります。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
オレゴン州 | リースリング |
香り | カリン、ハニーサックル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

4位
ハチミツやアプリコットのようなすっきりした香りに、リースリング特有の果実味がマッチしています。
モントレーの畑のブドウを98%使用。スパイシーな風味も感じられる繊細で複雑な味わいです。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | リースリング |
香り | 洋梨のコンポート、アカシアの蜜 |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

3位
リースリングの良さであるりんごや桃のような柑橘系のアロマに、ミネラルのフレーバーを感じられます。
奥行きのある味わいの豊かさを感じることができる1本です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
オレゴン州 | リースリング |
香り | 白桃、りんご |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

2位

ライチやハチミツといったフルーティでありながら爽やかさがある香りと、酸味と甘みのバランスがとれています。
辛口ながらもまろやかさがあり、とても飲みやすい一本です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | リースリング |
香り | 青リンゴ、ジンジャー |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

1位
ドイツから輸入したリースリングクローンを使用しているワインです。
9割ほどはビオディナミ農法によって栽培されたブドウを使用。
溌剌とした酸とミネラル、果実味がバランスよく感じられる一本です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | リースリング |
香り | シトラス、ミネラル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

プレミアムなアメリカの白ワイン! ベスト5
5位
「ABC」と呼ばれるカリフォルニアのトップワイナリーのひとつ「オー・ボン・クリマ」。
アメリカンオーク樽を使い樽熟させているので、樽由来のバニラのような香とすっきりとした甘さがエレガント。
特別な日にふさわしい1本です。ボトルもおしゃれで特別感があります。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | 白桃、トースト |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |

4位

「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と呼ばれ、あまりにも有名なカレラ 。
ピノ・ノワールのスペシャリストと評価されていますが、シャルドネも高い評価を獲得しています。
バニラクリームようなアロマと口当たりの滑らかさをシャープな酸味が引き締め、キャラメルや桃のようなフレーバーを感じさせながら優雅にフニッシュする逸品です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | ピーチ、バニラ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★☆ |

3位
カリフォルニア、メンドシーノカウンティで栽培されたシャルドネを使用した白ワインです。
エチケットにはアメリカ合衆国を象徴する自由の女神がデザインされています。
シュール・リー製法が用いられていて、熟成はアメリカンオークを中心に3種類の樽を使用しています。
柑橘や梨のアロマ、クローブの香りなど複雑な性質をを持っているワインです。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | パイナップル、ココナッツ |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★★★★ |

2位
アメリカのみならず世界でも屈指の規模のワイナリー、ケンダル・ジャクソン。
そこで生み出されるワインは次々に賞を獲得し、1990年代に「アメリカで最も受賞数の多いワイナリー」に選ばれています。
芳醇でクリーミーなテイストをもつ重厚感があるシャルドネは深い味わいを醸し出し、特別な日を更に素敵に演出してくれるでしょう。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | 黄桃、バニラ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

1位
ベリンジャーは歴史あるナパ・ヴァレーで最も古いワイナリーです。
ブドウの植え付けから収穫まで全て自社で行い、徹底管理しています。
このワインは、著名なワイン専門誌「ワインスペクテーター」の「ワインオブザイヤー」にも選ばれたことがあり、根強い人気があります。
バタースコッチ、バニラエッセンスのようなエレガントなフレーバーの余韻が長く続き、愛好家も多い逸品です。
産地 | ブドウ品種 |
---|---|
カリフォルニア州 | シャルドネ |
香り | バタートースト、ナッツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

アメリカの白ワインの美味しい飲み方

こちらでアメリカの白ワインを美味しくいただく飲み方について解説していきます。
リッチな味わいのワインを最大限楽しむためにも、ぜひご参考ください。
温度にこだわる

白ワインは一般的に冷やして飲むことが推奨されます。
ですが、アメリカの白ワインについては味わいのタイプによって、少し温度を調節すると良いでしょう。
ソービニヨン・ブランやリースリングなど、酸味がいきいきとした辛口の白ワインは、8~10度ぐらいに冷やして飲むのが最適です。
柑橘系の豊かなフルーツの風味と、キリリと爽快な酸味やミネラル感を楽しむことができます。
一方、樽熟成を行ったふくよかなワインは10~13度程度と少し温度を高めて飲むといいでしょう。
樽熟成由来のバニラやクリームのような芳醇な風味やコクをしっかりと味わうことができます。
グラスにこだわる

グラスについては一般的な白ワイングラスを利用しましょう。
白ワイングラスはいわゆるチューリップ型の形状をしており、これぞワイングラスという形のグラスです。
すっきりと爽やかな白ワインは、小ぶりの白ワイングラスで飲むことで冷えたまま爽快な味わいを楽しめます。
一方で、高級感のある白ワインは大ぶりのグラスでゆっくりと飲むのがおすすめ。
樽熟成をしたカリフォルニアの重厚感あるシャルドネは、時間が立つことで味わいや香りに変化が生まれます。
風船のように大きく膨らんだバルーン型のグラスで飲むことで、バニラやココナッツ、トーストなどの濃厚で魅惑的な香りを楽しむことができるでしょう。
料理と合わせる
魚介のカルパッチョ

フレッシュで軽い風味の魚介類のカルパッチョには、軽やかな白ワインがおすすめ。
アメリカの白ワインの中では、爽やかな酸味とフレッシュな果実味を持つソーヴィニヨン・ブランが良く合います。
ソーヴィニヨン・ブランの柑橘を思わせる風味が、カルパッチョの味付けや風味と非常に良くなじみます。
辛口白ワイン×カルパッチョの組み合わせは間違いないので、ぜひお試しを。
チキンのグリル

リッチな味わいのアメリカの白ワインは肉料理とも好相性。
特におすすめなのが淡白さと脂身のバランスが良い鶏肉です。
オーク樽で熟成したカリフォルニアのシャルドネは、ジューシーに焼き上げたグリルチキンと良く合います。
バターやレモン、ハーブの風味をチキンに纏わせることで、シャルドネのふくよかな風味を引き立てあうペアリングとなるでしょう。
白身魚のムニエル

高級なアメリカの白ワインには白身魚のムニエルを。
たっぷりのバターを使ったムニエルは、樽熟成のシャルドネと抜群の相性を誇ります。
両者のコク深い風味が口の中で混ざり合い、お互いの味わいをより一層引き立てあうでしょう。
舌平目やタラ、サーモンなどのほか、ホタテ貝などもおすすめです。
エスニック料理

アメリカの白ワインは生春巻きやラクサなどのエスニック料理とも合わせていただきたいところ。
特におすすめなのがやや甘口のリースリング。
豊かな酸味とやわらかな甘味のリースリングは、エスニック料理の甘酸っぱくピリ辛な味付けとよく合います。
また、ライチや白桃を思わせる香りは、東南アジアのエキゾチックな風味とも相性バッチリです。
アメリカの白ワインは華やかでリッチな味わい!

広い国土に様々な気候や地形を有するアメリカは、ワインの生産地としても多様な表情を持っています。
リーズナブルなものから、高額なものまで価格帯も幅広く、選択枝は多様。価格に見合った、もしくは価格以上に満足感が高いワインが数多くあります。
今後もアメリカのワインから目が離せません!
またアメリカのワインについて詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
>>【ソムリエ解説】アメリカワインのおすすめ15選!特徴や産地の解説も
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