青いワイン(ブルーワイン)のおすすめ7選!スペイン発のGik(ジック)も紹介

2021/05/24
■ワイン■

ワインの色と言えば、赤や白を思い浮かべると思います。

実は、青い色のワインもあるんです!

「青いワイン?どんな味がするの?」

「青いワインって、どうやって造るの?」

などなど、気になる疑問がいっぱいですね!

この記事では、そんな青いワインのおすすめや世界初の青いワイン「Gik(ジック)」について、ワインの専門家がご紹介します。

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青いワインGik(ジック)とは

スペイン発祥のワイン、Gik Bule

Gik Bule(ジック・ブルー)は2015年にスペインで誕生した青いワインのことです。

「Gik Blue」の「Gik」は、ワインを発明したクリエイター集団「Gik」にちなんでいます。

今では、ワイン自体が「Gik」という愛称で親しまれています。

青いワインの発明者はワイン造り未経験!?

Gikを造ったのは6人のクリエイター。

なんとワイン造りについては経験のない20代の若者達です!

なぜ、ワインについて経験のない彼らが、あえてワインを選んだのか?

それはワインが彼らの住むスペインでもっとも伝統的なビジネスだったからです。

彼らは、ワインについて知識ばかりにとらわれて楽しむことを忘れてしまった人々を見て、これこそ革新が必要なマーケットであると考えました。

そして彼らは大学や食品研究者たちと協力し、2年間かけて伝統やルールにとらわれない、青いワインを発明しました。

伝統的なワインビジネス界では、青いワインを批判する人も多くいます。

「あんなものはワインじゃない」、「ひどい発明だ」、「無知な人間向けの飲み物だ」など。

しかし彼らは、ワインに対して偏見のない人がいると信じて青いワインを販売してきました。

彼らの思いは、特に若い人たちに受け入れられ、Gikは世界中で人気になりました。

Gikの値段

値段は日本円で2,000円台と比較的リーズナブル!

これまでにヨーロッパ、アメリカ、アジアなど30か国以上で50万本も売れています。

現在、日本では入手ができない状態です。

Gikはワインではない!?

Gikには、食用の着色料が使用されていること等の理由から、スペイン、フランスのワイン法では、ワインと認められていません。

青いワインの作り方

青いワインに使用されるブドウ品種

Gikには、スペインやフランスのさまざまな産地の白ブドウや黒ブドウが使われています。

使用品種はグルナッシュアルバリーニョ、マカベオ、シラーです。

原産地や品種をあまり限定しなかったのもブランドの自由なポリシーの表れです。

色を青くするには!?

ぶどうだけでは青い色にはなりません。

白ワインは、白ぶどうの果実を軽くつぶした後、すぐに果皮や種子を取り除くため、白い色をしています。

赤ワインは、黒ぶどうの果実を軽くつぶした後、果皮や種子をしばらく浸しておきます。そのため赤い色になります。

Gikの青いワインも、ベースのワインは通常の白ワインか赤ワインの造り方で造られていると考えられます。

Gikの場合、青い色を出すために、植物のインディゴ(藍)と、黒ブドウの果皮に含まれるアントシアニンで着色しています。

いずれも天然の原料で、EUの食品基準を満たした安全性の高いものです。

青いワインの味わい

やはり、気になるのはどんな味がするのかですよね?

Gikは甘口で、柑橘類のような酸が効いており、すっきりした味わいです。

黒ぶどうも使われていますが、どちらかというと甘口の白ワインに近い味わいです。

甘いですが、加糖はしていません。

アルコール度数は11.5%

一般的なワインは12パーセントくらいですからやや低めです。

甘口ですっきりしていて、アルコール度数が低めなので飲みやすいです。

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山梨県産もある?青いワインの生産国

現在は、Gik以外にも青いワインはあります。

青いワインはGikの生まれたスペイン産が多いですが、スペイン以外でも青いワインは造られています。

フランス

フランスの青いワインには、ソーヴィニヨン・ブランなどの白ブドウ品種が使われています。

酸のきいたすっきりした味わいです。フランスの青いワインにも食品用の青い着色料が使われています。

日本

日本の青いワインには山梨県で有名な甲州や華やかな香りが特徴のナイアガラなど、日本の代表的な白ブドウ品種が使われています。

ブルーベリーの果汁などで青い色をつけています。酸がおだやかでやさしい味わいです。

アメリカ

アメリカの青いワインには白ぶどうのシャルドネなどが使われています。

アメリカ産もブルーベリー由来の着色料などが使われています。

青は幸せを呼ぶ色!青いワインはギフトにおすすめ

ヨーロッパでは、青は聖母マリアのシンボルカラーであり、身に着けると幸せが訪れると言われています。

西洋の童話、幸せを呼ぶ青い鳥の絵本は日本でも有名ですね。

日本の結婚式でも「サムシングブルー」といって、花嫁が何か青いものを身に着けると幸せが続くというおまじないが取り入れられるようになっています。

青いワインは何か幸せなお祝い事のとき、プレゼントするのにぴったりです。

味わいもフルーティーなものが多いので、誰でも飲みやすく喜ばれますよ。

Gikだけじゃない!おすすめの青いワイン7選

ガリレイ・ブルー・ブリュット

フランス産の辛口スパークリングワインです。
シュナン・ブランなどフランスでメジャーなブドウが使われています。

フルーティーさとほのかな香ばしさが楽しめる、スッキリとした味わいです。

パメラ アズール

ベルデホという白ブドウ品種を使ったスペイン産の辛口ワインです。

南国の果物のようなリッチな風味と酸味が感じられます。

辛口で比較的コクがあるこのワインは、香草を使った魚介料理から、鶏肉、豚肉のガーリックローストあたりまで幅広い料理に合います。

ブルーワイン スパークリング

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山梨県産甲州を100%使った国産のスパークリングワインです。ブルーベリーの果汁で色付けされています。

シュワシュワしたさわやかな味わいで、乾杯用のお酒にぴったりです。

山梨県にふるさと納税をすると、返礼品として受け取ることもできます。

ラ・ヴァーグブルー スパークリング キュヴェ スイート

これは南仏プロヴァンスで造られた甘口のスパークリングワインです。

「青い波」という名前のとおり、地中海のようなやさしい青です。

着色料は一般的な食品に使われている安全なものです。

甘口ながらも、グレープフルーツのような酸味と苦みが感じられます。アルコール度数は10.5パーセントと低めです。

ブルーワイン

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山梨県産のナイアガラと甲州ぶどうを使った甘口ワインです。

とてもフルーティな味わいで炭酸で割ってもさわやかに楽しめます。

やさしい味わいは、白カビのチーズや山菜などと合います。

ブラン・ド・ブルー

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「ブラン・ド・ブルー」とは「白ぶどうから造られた青いワイン」という意味です。

ぶどうはカリフォルニア産のリッチな味わいのシャルドネ種が使われています。ナッツのような香ばしい樽の香りが感じられます。

カリフォルニアの青空のようなこのワインは、屋外でチキンなどと合わせてお楽しみください。

グラン・コレ・デル・ゲルソ スプマンテ

イタリア産のワインで、トレビアーノという白ブドウが使われています。辛口で強炭酸タイプのスパークリングワインで、ミントのような清涼感が感じられます。

ミントをきかせたサラダなどと合わせるとおいしいです。

青いワイン(ブルーワイン)まとめ

Gikから始まった青いワイン、飲みたくなってきましたか?

どのワインも青い色は着色によるものですが、食品に使われる安全な着色料が使われています。

また、青いワインは辛口も甘口もあり、スパークリングワインも発泡していないワインもあります。

空が青い日に海辺で青いワインを飲んだら気分は爽快!ぜひ青いワインをお試しください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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執筆者/監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。


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