今年、イギリスの専門誌であるドリンクス・インターナショナルの「世界で最も賞賛されるシャンパーニュ・ブランド2018」第1位に輝いたルイ・ロデレール。
黄金色のボトルが特徴的な「クリスタル」は、その高級感や美しさから、飲んで楽しむ以外にも各国の有名アーティストがミュージック・ビデオなどに採用しています。
今回は世界中で広く長く愛されるメゾン、ルイ・ロデレールの価格についてまとめました。
目次
ルイ・ロデレールとは
ルイ・ロデレールはフランス北部のランスにて1776年に創業されました。
1819年からは家族経営へとシフトし、以降は世界各地にワイナリーを所有したり、有名シャトーを傘下に入れるなど経営を大きく展開しています。
また大手シャンパーニュ・メゾンの中ではトップクラスの214ヘクタールの自社ブドウ畑を所有し、生産するシャンパーニュの3分の2にその畑で栽培された優良なブドウを使用しています。
ルイ・ロデレールの人気の理由
世界的な評価
ルイ・ロデレールは、冒頭で述べた通り2018年の「世界で最も賞賛されるシャンパーニュ・メゾン」1位に輝きました。
ワイン造りの特徴
ブドウの特徴をシャンパーニュで最大限に表現していること、手作業で丁寧に造っていること、ブドウ栽培を最重要視し自社畑の15%でオーガニック農法を行っていることなど、ルイ・ロデレールが創業以来こだわってきたシャンパーニュ造りへの心意気が高く評価された結果です。
そのうえ、管理に手間のかかるリザーブワインをおよそ150樽程度保管しているため、ノン・ヴィンテージ品にも深い味わいが生まれています。
ルイ・ロデレールの選び方
ルイ・ロデレールには豊富な種類のワインがあるため、選ぶ際の基準を知りたいですよね。
そこでここではルイ・ロデレールの選び方のポイントについて紹介します。
今回紹介する選び方のポイントは以下の通りです。
- 味わい
- ブドウ品種
- 種類
- 年代
- 価格
ではそれぞれ見ていきましょう。
辛口・甘口から選ぶ
まずは辛口・甘口からルイ・ロデレールを選んでみましょう。
ルイ・ロデレールの辛口ワインは、キリっとした味わいが特徴です。
対して甘口ワインは繊細ながらもリッチな気分を味わえます。
ただ、どちらの味わいも他のワイン比べて上品でまろやかさを含んでいるため、飲みやすいですよ。
ブドウの品種で選ぶ
ブドウの品種から選ぶこともおすすめです。
そもそもルイ・ロデレールのワインはブレンドワインが多いですが、単一のブドウ品種で造られたワイン、配分が偏っているワインなどもあります。
そのため、ルイ・ロデレールでよく使われているブドウ品種について抑えておくと、ワイン選びが捗りますよ。
今回紹介するブドウ品種は以下の通りです。
- ピノ・ノワール
- ピノ・ムニエ
- シャドルネ
それでは見ていきましょう。
繊細で上品なピノ・ノワール
ピノ・ノワールで造られたワインは、繊細な味わいや香りが特徴です。
タンニンが少ないためクセが無く、親しみやすい飲み口となっています。
ただ、熟成されたピノ・ノワールで造られたワインは、奥深く落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
繊細ながらも上品なブドウ品種と言えるでしょう。
果実味溢れる柔らかい味わいピノ・ムニエ
ピノ・ムニエは果実味溢れる味わいで、柔らかい口当たりを演出してくれるブドウ品種です。
もともとはピノ・ノアールと変異種を考えられていましたが、現在では異なる品種だとされており、単に「ムニエ」と呼ぶこともあります。
ピノ・ムニエは熟成には向いていませんが、若いうちから楽しむことができます。
ピノ・ノワールとシャドルネのシャンパーニュが多い中、ピノ・ムニエが含まれているワインなら若くても存分に楽しむことができそうですね。
極上の辛口シャドルネ
シャドルネは辛口の極上ワインを造りだす、ブドウ品種です。
シャドルネは地域ごとで違った味わいを発揮するカメレオンのようなブドウ品種と言われています。
ルイ・ロデレールに使われているシャドルネは、果実味を含んだフルーティーな味わいや香りを醸し出しつつも、白い花やナッツのアロマを隠し持っていることが魅力ですよ。
種類から選ぶ
ルイ・ロデレールはシャンパーニュの製造が基本ですが、シャンパーニュにはロゼか白かの違いがありますよね。
ここではロゼと白の違いについて解説していきます。
基本のシャンパーニュを楽しみたいなら白を選ぼう!
「ルイ・ロデレールのシャンパンの基本を楽しみたい!」と考えている方には白のシャンパンがおすすめです。
そもそもロゼのシャンパンは、一般的な白のシャンパンに手間を加えて誕生したものです。
そのため、純粋にルイ・ロデレールのシャンパンを楽しみたい方には白のシャンパンを選びましょう。
特別な日のシャンパンならロゼがおすすめ!
「ルイ・ロデレールのシャンパンをパーティーや特別な日に楽しみたい!」と考えている方には、ロゼのシャンパンがおすすめです。
白のシャンパンに比べてロゼの方が圧倒的に上品で美しく、特に女性に好まれる傾向があるからです。
またロゼの方が味わいもフルーティーで飲みやすいと感じる人もいるため、果実味を楽しみたい方にはおすすめです。
パーティーや特別な日に楽しむなら、見た目も美しいロゼのシャンパンを選ぶことが良いでしょう。
ビンテージで選ぶ
ルイ・ロデレールはビンテージで選ぶことも非常におすすめです。
ルイ・ロデレールはビンテージごとに味わいや香りが異なっており、また熟成期間によっても変わるワインです。
そのため、優秀なビンテージには高値が付くことがあり、同じ種類のワインでも2倍以上の価格差が生まれることもあります。
各シャンパーニュのビンテージについては、下記で紹介する「ルイ・ロデレールの種類」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
価格で選ぶ
ルイ・ロデレールを価格で選ぶことも大切です。
簡単に価格の高いルイ・ロデレールの特徴を並べると「優秀なビンテージ・ロゼ・クリスタル」です。
優秀なビンテージの場合やロゼの場合、同じブドウ品種を使ったシャンパーニュであっても2倍以上の価格差ができることも珍しくありません。
またクリスタル系統のルイ・ロデレールは、すべて高価な傾向があります。
高価なだけあり、上品でリッチな味わいや香りであることは間違いありませんが、初めてルイ・ロデレールを楽しみたい方は「ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ」などがおすすめです。
6,000円前後で購入できるため、ルイ・ロデレール入門にはぴったりのシャンパーニュですよ。
ルイ・ロデレールの種類
ルイ・ロデレールのシャンパーニュには、かつてボトルが本物の水晶で作られていたことが有名なクリスタル、ノン・ヴィンテージのブリュット・プルミエにカルト・ブランシュ、そしてその年最良のブドウから造るヴィンテージなどがあります。
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
ルイ・ロデレールのラインナップ
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商品名 | ルイ・ロデレール ブラン ド ブラン | ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ | ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ | ルイ ロデレール カルト ブランシュ ドゥミ セック [NV] | ルイ ロデレール ブリュット プルミエ | クリスタル・ロゼ 辛口 ルイ・ロデレール | クリスタル ブリュット ヴィンテージ |
詳細 | 味わい 辛口 原産国名 フランス シャンパーニュ 果実 % シャルドネ100% | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス シャンパーニュ メーカー名 エノテカ | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス シャンパーニュ 果実 % ピノ・ノワール70%、シャルドネ30% | 味わい 甘口 原産国名 フランス シャンパーニュ メーカー名 ルイ・ロデレール 果実 % ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20% | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス シャンパーニュ メーカー名 ルイ・ロデレール | 味わい 辛口 原産国名 フランス シャンパーニュ メーカー名 ルイ・ロデレール 果実 % ピノ・ノワール56%、シャルドネ44% | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス シャンパーニュ メーカー名 LOUIS ROEDERER 果実 % ピノ・ノワール60%、シャルドネ40% |
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1.ルイ・ロデレール クリスタル
クリスタル ブリュット ヴィンテージ
味わい 辛口
原産国名 フランス シャンパーニュ
メーカー名 LOUIS ROEDERER
果実 % ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
シャルドネ40%、ピノ・ノワール60%の配合です。
クリスタルの味わい
レモン、グレープフルーツなどの柑橘系果実香に、アプリコット、洋梨、トーストなどのアロマが膨らみます。
口に含むとコクと甘みが広がり、最後に青りんごのようにフレッシュな酸が引き締め、綺麗な余韻が続きます。
クリスタルの価格
2008年ヴィンテージですと、小売希望価格は35,000円となっています。
2008年ヴィンテージで最安値は24,000円台で、おおよその相場も同程度の価格です。
クリスタルのヴィンテージ
クリスタル 2004
素晴らしい土壌と、古くから手入れの行き届いている畑から収穫されたブドウによりクリスタルらしい繊細さが生まれています。
調和のとれた濃厚な味わいも2004年の特徴です。
クリスタル 2005年
複雑なアロマの開き方が他の年と異なります。シャルドネが生き生きと感じられ、シャルドネの味わいが2005年の個性となっています。
クリスタル 2006年
スムースで香り高いピノ種と、ミネラル感たっぷりの爽やかなシャルドネが程よく絡み合い、2006年ヴィンテージは味わいも余韻も凝縮感の強い「完熟した」クリスタルです。
クリスタル 2007年
2007年ヴィンテージは、クリスタルの王道と言える仕上がりです。
熟成による完璧な調和、そして洗練された味わいが力強く感じられます。
クリスタル 2008年
2009年の後に発表された2008年ヴィンテージは、深みと飲みごたえのある濃厚なシャンパーニュです。
土壌由来のミネラル感が強いながらも旨味がたっぷりあり、高いポテンシャルも感じます。
香り | アプリコット、白いバラ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | ワイン好きなら一度は聞いたことのあるクリスタル。アプリコットやトーストの香りがワインに深みを与え、飲みごごたえのある味わいに仕上がっています。 |
2.ルイ・ロデレール クリスタル・ロゼ
クリスタル・ロゼ 辛口 ルイ・ロデレール
原産国名 フランス シャンパーニュ
メーカー名 ルイ・ロデレール
果実 % ピノ・ノワール56%、シャルドネ44%
ピノ・ノワール55%、シャルドネ45%の配合です。
クリスタル・ロゼの味わい
ラズベリーやストロベリーの香りの中に、キャラメルやアップルパイなどの甘美なアロマを感じます。
口当たりはふくよかで丸みがありますが、味わいはしっかりとした骨格を持ち、華やかさに満ちたシャンパーニュです。
クリスタル・ロゼの価格
2008年ヴィンテージですと、小売希望価格は75,000円となっています。
ヴィンテージにもよりますが、最安値は45,000円前後で、おおよその相場も同程度の価格です。
2000年以前のヴィンテージは10万円近いものもあります。
クリスタル・ロゼのヴィンテージ
クリスタル・ロゼ 2004
2004年ヴィンテージは「エレガント」の一言に尽きます。
滑らかな口当たり、フレッシュな果実香に芳醇な味わいにうっとりすること間違いありません。
クリスタル・ロゼ 2005
素晴らしくバランスの良い仕上がりです。繊細で複雑なアロマ、濃厚な味わいは素材の質の高さが純粋に表現されています。
クリスタル・ロゼ 2006
2006年ヴィンテージは、クリスタル・ロゼのドメーヌに育った2006年特有のブドウの熟成度を見事に表しています。
香り高く、ふくよかでコクがあり、酸とのバランスも非常に良いシャンパーニュです。
クリスタル・ロゼ 2007
フレッシュな仕上がりが2007年ヴィンテージの特徴となっています。
しかし余韻の長さは他のメゾンのロゼシャンパーニュとは格段の差。ピノ・ノワールに負けないシャルドネの熟成香もたっぷり感じられます。
クリスタル・ロゼ 2008
透明感を持ちながらも完璧な成熟を果たし、ルイ・ロデレールの理想とするロゼシャンパーニュに限りなく近い仕上がりです。
完熟した果実香、タルトタタンのような濃厚な味わい、そして長く続く余韻はクリスタル・ロゼの真骨頂とも言えます。
香り | リンゴ、トースト |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
コメント | グラスに注ぐと淡いサーモンピンク。生き生きとした泡立ちが感じられ、骨格のある味わいに仕上がっています。ジューシーなワインが好きな方におすすめ。 |
3.ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ
ルイ ロデレール ブリュット プルミエ
味わい 辛口
原産国名 フランス シャンパーニュ
メーカー名 ルイ・ロデレール
ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムエ20%の配合です。
ブリュット・プルミエの味わい
青りんご、柑橘系果実、白い花の香りに、トーストやナッツのニュアンスが感じられます。
口に含むとブドウ由来のフレッシュな味わいと滑らかなミネラルが続き、きめ細やかな泡がより上品な印象を与えます。
ブリュット・プルミエの価格
小売希望価格では6,800円となっています。
最安値では5,000円を切りますが、おおよその相場は6,000円弱です。
香り | 洋梨、パンドミ |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
コメント | ルイ ロデレールのスタンダードワイン。穏やかな泡立ちがワインをエレガントに仕上げ、食事との相性も抜群な一本です。 |
4.ルイ・ロデレール カルト・ブランシュ
ルイ ロデレール カルト ブランシュ ドゥミ セック [NV]
原産国名 フランス シャンパーニュ
メーカー名 ルイ・ロデレール
果実 % ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、ピノ・ムニエ20%
使用するブドウはブリュット・プルミエ同様ですが、6つの異なるヴィンテージを絶妙なバランスでブレンドし、ルイ・ロデレールが誇る最高品質のリザーブワインをさらに追加しています。
カルト・ブランシュの味わい
トーストやキャラメルのリッチな香りが特徴的な、やや甘口のシャンパーニュです。
カルト・ブランシュの価格
小売希望価格は6,800円となっています。
最安値は5,500円台ですが、おおよその相場は6,000円ほどです。
香り | 蜂蜜、ナッツ |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
コメント | やや黄金色な色合い。香りは甘い蜜のよう香りが広がり、非常にリッチな味わいに仕上がっている。甘めの気品あるワインが好きな方におすすめ。 |
5.ルイ・ロデレール ヴィンテージ
ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ
味わい 辛口
原産国名 フランス シャンパーニュ
果実 % ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%の配合です。
ランス山脈でゆっくりと成熟したピノ・ノワールの持つ独特の力強さを、上手にシャンパーニュに落とし込んでいます。
ルイ・ロデレール ヴィンテージの味わい
白い花や洋梨などの爽やかな香りの奥に、ナッツ、トーストなど熟成香を感じ、味わいには熟したアプリコットやハチミツなどの芳醇さがあります。
クリーミーな泡、ビロードのような口当たり、どれを取っても上品なシャンパーニュです。
ルイ・ロデレール ヴィンテージの価格
参考までに、2012年ヴィンテージは小売希望価格で10,000円となっています。
最安値では8,000円を切りますが、おおよその相場は8,500円前後です。
ヴィンテージごとの特徴
ヴィンテージ 2006
2006年ヴィンテージは、香りが芳しく、ピノ・ノワールらしい骨太な味わいを持ちながらもバランスのとれた繊細なフィニッシュが印象的です。
ヴィンテージ 2007
この年のヴィンテージは、ルイ・ロデレールの土壌と樽由来の複雑なアロマが立体的に感じられます。
そこにピノ・ノワールのインパクトが程よく加わることで、爽やかさや軽やかさなども含まれたシャンパーニュに仕上がりました。
ヴィンテージ 2008
2008年ヴィンテージはブドウの持つ味わいと強さが最大限に表現されています。
しっかりとした骨格があり、トーストやバターなどの熟成香とミネラル感あふれる味わいがシャンパーニュに深みと凝縮感を与えています。
ヴィンテージ 2009
この年は、シャンパーニュ地方らしい太陽の恵みにより、果実味豊かな仕上がりになりました。
ルビー・グレープフルーツ、青りんご、トロピカルフルーツのニュアンスも感じます。クリアでキレのいい、クラシカルなシャンパーニュです。
ヴィンテージ 2012
2012年ヴィンテージは、ピノ・ノワールのミネラル感と熟成による酵母感が絶妙にマッチして、果実香以外にミルクやヨーグルトなどの独特なアロマを持っています。
味わいも非常に華やかですが、全体的に落ち着いた印象のリッチな仕上がりです。
香り | 青リンゴ、トースト |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | 熟成させたルイ ロデレール。クリーミーな泡立ちとドライフルーツやトースト香などの熟成由来の複雑な香りを楽しむことが出来ます。 |
6.ルイ・ロデレール ヴィンテージ ロゼ
ルイ・ロデレール ブリュット・ヴィンテージ・ロゼ
味わい 辛口
原産国名 フランス シャンパーニュ
メーカー名 エノテカ
ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%の配合です。
ヴィンテージロゼの味わい
ベリーやザクロの甘い香りと共に、相反するようなルビー・グレープフルーツなどの柑橘系果実やバラのアロマも感じます。
生き生きとした果実味にあふれながらも、熟したピノ・ノワール由来の濃厚なコクがあり、オーク熟成によるドライフルーツやココアのニュアンスも存在します。
余韻はシャルドネ特有の爽やかなミネラル感が続きます。
ヴィンテージロゼの価格
参考までに、2012年ヴィンテージは小売希望価格で10,000円となっています。
最安値では7,000円台前半ですが、おおよその相場は8,000円強です。
ヴィンテージごとの特徴
ヴィンテージロゼ 2007
2007年ヴィンテージは、ストロベリーやラズベリー、アメリカンチェリーなど赤い果実のフレッシュな香りが特徴的です。
口に含むと果実の甘みが繊細に広がり、非常になめらかでエレガントな味わいを持ちます。
ヴィンテージロゼ 2008
2008年ヴィンテージは、ピノ・ノワールの持つ力強さと気品が上手に表現されています。
旨味がしっかりまとまっていて、シンプルな味わいのため和食にもよく合う仕上がりです。
ヴィンテージロゼ 2009
この年は日照時間が長く、ブドウがよく育ちました。
そのため、2種類のブドウの純粋な味わい、そして丁寧な醸造による洗練性が非常に色濃く表れています。シャンパーニュ地方のクラシカルなロゼシャンパーニュです。
ヴィンテージロゼ 2010
2010年のヴィンテージは、優れた出来であったシャルドネ由来のフレッシュな果実香だけではなく、ブラックベリーや黒すぐりなど黒系果実の香りが強く出ています。
味わいにもハチミツのようなまろやかさがあり、全体的に芳醇な仕上がりとなりました。
ヴィンテージロゼ 2011
2011年のヴィンテージは赤色果実の香りの奥にナッツなどの熟成香が隠れています。
味わいは前年に比べるとシャープで、程よく引き締まった酸とミネラル感が軽やかな印象の仕上がりです。
ヴィンテージロゼ 2012
この年のロゼは、ストロベリーやチェリーの甘い香りだけでなく、生のマッシュルームやトーストなど樽由来のアロマもあります。
口に含むとしっかりとした辛口ですが、酸は丸くふくよかで、温度が上がるとバラ園の中にいるような香り高いシャンパーニュです。
ヴィンテージロゼ 2013
2013年のヴィンテージは、ラズベリー、グレープフルーツなどのフレッシュな香りに、味わいはシャルドネ特有の爽やかなミネラルが特長です。
バランスのとれた軽やかな酸が優しく続きます。今後のポテンシャルの高さに期待感を覚えることも間違いありません。
香り | さくらんぼ、キャラメル |
酸味 | ★★☆☆☆ |
ボディ | ★★★★☆ |
コメント | ベリ系のフルーツの香りが強く感じられ、ピノ・ノワール由来のコクのあるジューシーな味わい。ボディのあるワインが好きな方におすすめ。 |
7.ルイ・ロデレール ヴィンテージ・ブラン・ド・ブラン
ルイ・ロデレール ブラン ド ブラン
原産国名 フランス シャンパーニュ
果実 % シャルドネ100%
ルイ・ロデレールのブラン・ド・ブランは、シャルドネらしさを存分に引き出した純粋かつ繊細なシャンパーニュです。
ブラン・ド・ブランの味わい
グレープフルーツや青りんごのシャープな香りの奥に、白い花やナッツのアロマが潜んでいます。
口に含むと、香りの印象よりずっとコクがありふくよかで、余韻にはミントなどの爽やかなハーブも感じます。
ブラン・ド・ブランの価格
参考までに、2012年ヴィンテージは小売希望価格で15,000円となっています。
希少なものなので最安値でも12,000円台、ヴィンテージ次第では定価以上です。
ブラン・ド・ブランのヴィンテージ
ブラン・ド・ブラン 2006
2006年ヴィンテージは、香りも味わいもくっきり鮮明です。
白ブドウの持つ軽やかさをたっぷり感じられ、豊かな酸が後味をしっかりと締めくくります。
ブラン・ド・ブラン 2007
2007年ヴィンテージは、その純粋なシャルドネらしい香り、白い花のニュアンス、ドライフルーツのような芳醇な味わいなど全てが正統派のブラン・ド・ブランです。
余韻には驚くほどのミネラル感がありますが、妙な硬さはありません。
ブラン・ド・ブラン 2008
この年のルイ・ロデレールのブラン・ド・ブランは非常に香り高く、栓を開けた瞬間から白い花やレモン、グレープフルーツ、青リンゴなどのアロマがふわっと広がります。
熟した果実味が凝縮されていて、コクも余韻も長く続きます。
ブラン・ド・ブラン 2009
3つのグラン・クリュのブドウから造られた2009年ヴィンテージは、シャルドネの持つ力をこれ以上ないほど表現したシャンパーニュです。
豊かな風味、深いコク、きめ細やかな泡が生むクリーミーな口当たり。
酸もまろやかで飲みやすく、シャンパーニュ地方のシャルドネを代表する仕上がりとなりました。
ブラン・ド・ブラン 2010
この年はピノ種の収穫が減りましたが、シャルドネの出来は優れていました。
青りんごやフローラルの香りがクリアに感じられ、口に含むとフレッシュで爽やかな印象ですが、ハチミツやバターなどの芳醇さもきちんと存在します。全体的にバランスの良いシャンパーニュです。
香り | 青リンゴ、白い花 |
酸味 | ★★★☆☆ |
ボディ | ★★★☆☆ |
コメント | シャルドネ100%で作られた人気のワイン。爽やかな青リンゴの香りが広がり、酸はフレッシュな味わい。爽やかなワインが好きな方におすすめ。 |
ルイ・ロデレールの美味しい飲み方
ここではルイ・ロデレールの美味しい飲み方を紹介します。
今回紹介する内容は以下の通りです。
- ワイングラス
- 保存温度
- マリアージュ
ではそれでは見ていきましょう。
ワイングラスは口の狭いものを選ぶ
まず、ワイングラスは口の狭いものを選ぶことがおすすめです。
具体的には、フルート型かシャンパングラスを選びましょう。
フルート型もシャンパングラスも口が狭くなっているため、シャンパーニュと空気の触れる面積が少なく炭酸が抜けづらいです。
そのためシャンパーニュの味わいを長時間保ったまま楽しむことができます。
ただ、香りを楽しむためにあえて口の広いグラスを使ってみるというのも楽しみ方の1つです。
その日の気分に合わせてグラスを変えて楽しんでくださいね。
またワイングラスについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらも参考にしてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介
8~12℃で冷やして保存する
ルイ・ロデレールのシャンパンの保存は冷やしておくことがおすすめです。
具体的には8~12℃で保存するようにしましょう。
しかし12℃前後で保存した場合、実際に飲んでみるとぬるいと感じることがほとんどです。
そのため飲む前に冷蔵庫などで8℃ほどまで冷やしてから飲むことがおすすめです。
シャンパーニュは飲む2~3時間前から冷やすことで、炭酸がきめ細かくなり美味しく飲めます。
しかし、冷蔵庫の保存ではせっかくの高級シャンパーニュ「ルイ・ロデレール」を適切な温度に保ちつづけることが難しいでしょう。
そこでワインセラーでルイ・ロデレールを保存しておくと美味しく飲むことができます。
ワインセラーを利用すればルイ・ロデレールはもちろん、他ワインも適切に保存できますよ。
家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。
>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!
食前酒やメインディッシュと合わせてもOK
ルイ・ロデレールはどんな料理と合わせても楽しむことができます。
シャンパーニュは万能なワインとも言われているため、食前酒からメインディッシュと合わせても楽しめます。
ただ味わいによって料理やタイミングを変えてみると、よりルイ・ロデレールを楽しむことが可能です。
甘口系のルイ・ロデレールなら食前酒~デザート、辛口系ならメインディッシュとの相性が非常に良いです。
味わいごとに料理を変えてみるだけでも、ルイ・ロデレールの本来の魅力を引き出すことができますよ。
ロシア皇帝も愛したルイ・ロデレールを特別な日に
かつてのロシア皇帝、アレクサンドル2世も愛したメゾン、ルイ・ロデレール。
彼らはここで紹介したシャンパーニュ以外にも、通常は澱を取り除いた後に行うリキュール添加をあえて行わないブリュット・ナチュールなど、革新的なシャンパーニュを数々発表しています。
特別な日は、世界中で長く愛され続けるルイ・ロデレールのシャンパーニュと共に過ごしてみてはいかがでしょうか。
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